自分の家は自分で守りぬく!自分でできる雨漏り5つの対策!

雨漏りが発生すると室内がぬれたり嫌な臭いがしたりと、とにかく困りますよね。
雨漏りを放置していると家の内側でどんどん腐食が進み、最悪の場合、家を建て替えなければいけなくなってしまいます。
雨漏り対策を低価格かつ少ない手間で済ませるには、早めに行うことが重要です。
そこで、今回は自分で出来る5つの雨漏り対策を紹介します。
雨漏りトラブルを乗り切るためには必見の内容となっておりますので、ぜひご活用ください。

自分でできる5つの雨漏り対策

雨漏りチェックができたら、いよいよ対策に入ります。不具合の種類によって対策が異なるため、しっかり確認しておきましょう。

コーキング補修

コーキングとは、屋根材や外壁材同士のつなぎ目にできた隙間を埋めることです。隙間から雨水が侵入し、雨漏りが発生することを防ぎます。
コーキング補修の対象となるのは、スレートや瓦のひび割れ、棟板金のはがれ・浮き、コーキング材のヒビ・はがれです。ベランダの亀裂についてもコーキング補修で対処できます。

必要なもの

・コーキング材 600円程度

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※引用元:セメダイン

・コーキングガン 600円程度

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※引用元:パオック

・コーキングヘラ 500円程度

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※引用元:SK11

・下塗り剤(プライマー) 1,200円程度

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※引用元:染めQテクノロジィ

・マスキングテープ

・カッター

・はさみ

補修方法

1.コーキングの除去
まずは、カッターなどで既存のコーキングを除去します。コーキングカスやほこりも取り除いてください。
2.マスキングする
コーキングする箇所の周りにマスキングテープを貼りましょう。マスキングすることで、コーキング材がはみ出すことを防ぎます。
3.下塗り剤の塗布
ヘラを使用し、下塗り剤を塗布していきます。
4.乾燥させる
下塗り剤を塗り終えたら、所定の乾燥時間をとります。下塗り剤によって乾燥時間が異なるため、記載の通りに従ってください。
5.コーキング材の充填
コーキングガンを使用し、コーキング材を充填させます。このとき、空気が入らないように注意してください。
6.コーキング材を整える
コーキングヘラを押し当てるようにして、余分なコーキング材をかき取りましょう。
7.マスキングをはがす
コーキング材がマスキングテープの上についていないか確認し、丁寧にマスキングをはがします。
8.乾燥させる
十分に乾燥させ、作業完了となります。

瓦の交換

瓦のひび割れであればコーキングで補修できますが、瓦がずれたり割れたりしている場合は瓦の交換が必要となります。瓦のずれや割れを放置しておくと、いずれ落下して怪我にもつながります。
瓦の不具合は早急に対処しましょう。

必要なもの

・新しい瓦
瓦はホームセンターなどに置いていないことが多いため、瓦屋さんに行くことをおすすめします。

交換方法

1.不具合がみられる瓦を取り外します。瓦は釘などで固定されていないものがほとんどなので、手で簡単に動かすことができます。
2.瓦を取り付ける箇所周辺にゴミなどがあれば掃除してください。
3.新しい瓦を取り付け、作業完了です。

雨漏りストップ材を撒く(陸屋根の場合)

水平な陸屋根の場合、屋上に雨漏りストップ材を撒くことで、雨漏り対策になります。雨水などの水分などによって、雨漏りストップ材がミクロサイズの粒子となり、亀裂やヒビに入り込んで固まるという仕組みになっています。雨漏りストップ材には100%天然素材が使用されており、コーキング補修している場所にも使用できます。

必要なもの

・雨漏りストップ材
・ジョウロ

使用方法

1.すでに雨漏りの症状がみられる場合は、はじめに室内の雨漏りするところにバケツなどを置いておきましょう。
2.雨が降る前の日に、亀裂やひび割れがみられる箇所を中心にして雨漏りストップ材を撒きます。1㎡あたり1㎏を目安にしてください。
3.雨漏りストップ材を撒いたところにジョウロで水をかけ、作業完了となります。余分な雨漏りストップ材は雨樋から排水されるため、放置しておいて大丈夫です。

防水アルミテープでの補修

雨漏り箇所が特定できている場合、防水アルミテープで雨水の侵入口をふさいでおくことも効果的です。

必要なもの

・防水アルミテープ
・雑巾などの掃除道具

補修方法

1.補修箇所を雑巾などで掃除し、ほこりや砂がない状態にします。テープの密着力を高めるために、表面の凸凹はできるだけなくしましょう。油分がみられる場合はアルコールでふき取ってください。
2.テープを貼っていきます。このとき、低い方から高い方に向かって貼るようにしましょう。指で押さえるように貼り、空気が入らないように注意してください。
3.テープを貼り終えたら周りにゴミを放置していないか確認し、作業完了となります。

排水口の清掃

排水口は雨水の通り道となる重要なパーツです。排水口が落ち葉やゴミで詰まると、徐々に腐食や劣化が進んで排水管が破損してしまいます。
排水管の破損による雨漏りを防ぐため、排水口を定期的に清掃し、詰まりがないかチェックしておきましょう。特に、ベランダの排水口は詰まりが発生しやすいため、掃除することで雨漏り対策になります。掃除の際に、排水口や塗装、防水シートが劣化していないか確認することも大切です。

雨漏り対策に関する注意点

雨漏り対策をする際におさえておきたい注意点を紹介します。

作業は晴れの日に必ず2人以上で行う

雨漏り対策のほとんどが高所での作業になります。雨が降っていると滑る危険があるため、必ず晴れの日に行いましょう。
また、作業する人と地上で待機する人など役割分担し、複数人で行うようにしましょう。

雨漏り修理にかかる日数を把握しておく

雨漏りの修理は、屋根の場合半日~1週間程度、外壁やベランダの場合でも数日間かかります。雨の日は作業が行えないため、あらかじめ天気なども調べておき、かかる日数を把握しておきましょう。

雨漏りではない可能性がある

室内に水が侵入するのは雨漏りの場合だけではありません。漏水や結露が原因となっていることもあります。
水を使っていないときにメーターが回っていないかを確認してみましょう。回っている場合、漏水の可能性があります。結露は換気不足によって発生するため、一度換気して様子を見てみてください。

屋根材の経年劣化の場合は根本的な工事が必要

スレート屋根や板金屋根は、およそ10年ごとに再塗装や葺き替え工事などのメンテナンスが必要となります。きちんとメンテナンスを行わないと劣化が進み、最悪の場合、家を建て替えなければいけなくなります。

DIYのデメリット

今回、自分でできる雨漏り対策を紹介しましたが、高所での作業となることが多く、慣れていない場合、失敗やけがの危険性があります。
また、気づかないところで施工不良が起きていて、新たな雨漏りの原因を作ってしまうこともあります。
少しでも不安がある場合は、専門業者に依頼するようにしましょう。

火災保険や新築補償の確認

すでに雨漏りの症状など不具合がみられる場合、火災保険に加入しているかを確認しましょう。風災やひょう災、雪災による被害であると判断された場合、補償が適用されます。
また、新築の場合であれば、住宅を引き渡してから10年間の欠陥について業者が修理費用をまかなう制度があります。
火災保険や新築補償については専門業者に相談してみてください。

雨漏りチェックのポイント

雨漏り対策を行う場所によって対策方法は異なります。まずは、雨漏りを発生しやすくする原因がないか、下記の項目をチェックしましょう。

  • 屋根のスレートにひびが入っていないか
  • 瓦の割れやズレがないか
  • 棟板金・棟板金を固定している釘に浮きがないか
  • 漆喰が崩れていないか
  • 雨仕舞い部分(天窓・谷樋)に不具合がないか
  • コーキングがはがれていないか
  • 塗装が劣化していないか
  • 壁や床天井が濡れていたりシミやカビがみられたりしないか
  • ベランダの排水口に詰まりがないか
  • 笠木(ベランダの壁の上部に取り付けられた手すり部分の仕上げ材)が破損していないか
  • ベランダの壁や床にひびや塗膜(塗装による塗料が乾燥して形成する膜)の剥がれがないか
  • 勾配異常によりベランダに不自然な水たまりができていないか
  • サッシ周りのコーキングにひび割れがないか

雨漏りの原因

雨漏りが起きる原因として主に挙げられるのは、台風や地震などの災害、施工不良、経年劣化です。
災害が原因であれば、まずは火災保険が適用されるかを専門業者に相談してみましょう。
新築物件に住み始めてすぐに雨漏りがする場合、施工業者の手抜きや設計上の問題が原因であると考えられます。
何十年も住んでいる家の雨漏りであれば、経年劣化が原因でしょう。きちんとメンテナンスを行っていなければ、家が老朽化に耐えきれず発している危険信号かもしれません。その場合、リフォームないし雨漏り検査を業者に依頼し、問題を根っ子から取り除く必要があります。

雨漏りした時の応急処置の方法

雨漏りしたら早く修理したいものですが、業者がすぐに対応できるとは限りません。修繕できずに業者を待っているうちに雨が降ると、雨漏りが再発する可能性があります。
そこで、素人でもできる雨漏りの応急処置をご紹介します。濡れた床で滑ってケガをしたり、家財や家電が濡れて破損したりしないように、修理するまで応急処置でしのぎましょう。

バケツを置く

青いバケツ

天井からポタポタと雨漏りする場合は、雨水が落ちる位置にバケツを置き、水を受け止めましょう。バケツの中には雑巾を置き、落ちた水が跳ねるのを防ぎます。バケツの下に新聞紙やレジャーシートなどを敷くと、周囲に水が散っても床が濡れません。

水を吸い取る

タオルで拭き取り

壁やサッシ周りから染み出す雨水は、雨漏り箇所にタオルなどを当てて吸い取りましょう。雨漏りの量が多い場合は、吸水力が高い市販の吸水シートがおすすめです。ホームセンターやドラッグストアなどで、1,000円ほどで購入できます。

防水テープを貼る

テープを貼る女性

雨漏りの原因箇所が判明している場合は、防水テープで穴やひびを覆う対処法もあります。テープは簡単に剥がせるため、業者が本格的な修繕を行う際もすぐに撤去可能です。防水テープは1,000円ほどで、ホームセンターなどで購入可能です。

初めに、粘着性を高めるために、雨漏りしている箇所周辺の汚れを雑巾できれいに拭き取り、乾燥させます。次に、空気が入らないように気をつけながらテープを貼ります。複数枚のテープを重ねて貼りたい場合は、下側の位置から順にテープを貼りましょう。上側から貼ると、隙間から水が入り込んで雨漏りしやすくなります。
不要な場所にテープを貼り付けると見た目が悪いだけではなく、別の箇所からも雨漏りが発生する恐れがあるので、気をつけましょう。

早めに業者へ問い合わせを

スマホを持つエプロン女性

応急処置として天井裏や屋根に自分でブルーシートを張りたいと考える人も少なくありません。しかし、高所での作業は危険なので、作業人員確保などの準備ができない場合はやめておきましょう。足元も不安定なため、転落して大ケガをする恐れがあります。
コーキングでひび割れを補修する方法もDIYに慣れていない人などにはおすすめしません。補修したことで別の箇所から雨漏りが発生したり、雨漏り被害が拡大したりする恐れがあるからです。

雨漏りは原因を特定するのが難しく、再発しやすいトラブルです。今回紹介した方法はあくまでも応急処置であり、いずれは業者によるきちんとした修理が必要になります。一時的に雨漏りをしのげた場合でも、再発する前に早めに業者へ問い合わせをし、修理をしましょう。

雨漏り調査にかかる費用

雨漏り調査には、目視調査、散水調査、発光液調査、赤外線カメラ調査の4種類があります。
かかる費用相場として、目視調査で無料~3万円、散水調査で5~20万円、発光液調査で12~25万円、赤外線カメラ調査で20~35万円ほどになります。

依頼する業者を選ぶ際のポイント

せっかく専門業者に依頼するなら、後悔したくないですよね。
下記のポイントをチェックして、より良い業者選びをしましょう。

アフターフォローの確認

雨漏り修理の効果は、作業後に雨が降ってからでないと確認できません。修理が不完全だった場合の対応、再び不具合が行った場合の保証期間や内容など、しっかり確認しておきましょう。

わかりやすくていねいな説明があったか

雨漏りが起こっている原因と対処法、見積もりの詳細をきちんと説明してくれる業者を選びましょう。必要以上の費用が計上されていないかどうかの確認は必須です。

施工実績の確認

雨漏りの修理において、高い技術が期待できるのは実績がある業者です。ホームページなどで過去の施工事例を調べてみましょう。

複数業者に見積もりを依頼する

施工内容が同じでも、かかる費用が異なるということはよくあります。費用やアフターフォローの内容など、複数業者で比較検討して決めるようにしましょう。

まとめ

雨漏りは、放置すると家の建て替えが必要となってしまう深刻な問題です。「いつか対処すればよい」と油断していると、屋根の状態が取りかえしのつかない状態になることもあります。
屋根や外壁、ベランダの耐用年数を確認し、定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。

自分で雨漏りの対策を行うことと、対策の効果が不十分であることが少なくありません。雨漏り対策に少しでも不安要素がある場合は、ぜひイエコマをご利用ください。

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