金具の進化
最近、システムキッチンの収納部は扉式ではなく引き出し式が増えていますね。
たしかに引き出しは扉式に比べれば中のものを出し入れするのが楽だと思います。
以前は引き出しというとカトラリーや小さい調理器具などを入れておく浅いもので、収納物の重量も軽いことから引き出しの箱を受けるレールも簡易なものでした。
しかしレール金具はだんだんと進化改良され、操作が軽くかなりの重さにも耐えられるものがたくさん出てきました。
そのおかげで、大きくて重い鍋などが入れられる深い引き出しや、さらにもっと大容量の幅広の引き出しなどが作られるようになったのです。
今ではよく見かける「ソフトクローズ」引き出し。閉めるときに手を離しても最後にブレーキがかかって音もなく吸い込まれるように閉まる、というあれです。
このソフトクローズ引き出し金具は乗せられる重量(耐荷重)が40kgというものもあって、これだと小柄な人なら乗っても大丈夫かもしれません。
適材適所
このように進化してより使いやすくなった引き出しですが、キッチンの収納を全部引き出しにしてしまってもいいのでしょうか?
もちろんカトラリーや小物の収納には引き出しが適しているし、大きな鍋を収納する深い引き出しもあってもいいでしょう。
しかし、シンクやコンロが入るところの収納は扉式にしたほうがいいと思います。なぜかというと、そこには「設備」があるからです。
シンク下には給排水、コンロ下にはガス管や電源コンセントが設置されます。そこを引き出しにしてしまうと、設備との接続部分が引き出しに隠れてしまい、万が一の不具合の際にその発見が遅くなってしまう恐れがあります。
例えば給水の接続部分から水漏れがあった場合、扉なら開ければすぐに内部が見えるので水漏れがすぐにわかりますが、引き出しだと開けても奥が見えにくく水が手前に流れ出してくるまで気が付かずに大事になってしまうかもしれません。
便利な引き出し収納も、その設置場所については考慮が必要です。
オール引き出しタイプのシステムキッチンもあるようですが、その場合はシンク下の設備との接続部が目視しやすいかどうかチェックしてみてください。
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