※戸建住宅向けのサービスとなっておりますので、集合住宅(アパート・マンション)、ビル、店舗、工場等の作業はお受けすることができません。
※借家の場合、大家様の許可および立ち合いが必須条件となります。
※一般家庭用の灯油タンクが対象となります。
※躯体の傷み、錆等が酷い場合は塗装不可です。

目次
対処に困る灯油タンクのサビ
自宅の灯油タンクにサビが目立っていたら、誰でも気になるものですよね。見た目が悪いのもそうですが、サビでタンクに穴が開く可能性を考えれば、安心して生活できません。
灯油は危険物です。知らないうちにタンクから漏れ出すことがあれば、火災が発生する恐れがあります。
サビだけでなく、塗膜が剥がれているのも危険サインです。塗膜はタンクをさびにくくする役割もしているため、塗膜が剥がれたタンクは、サビが発生しやすい状態なのです。
しかし、灯油タンクのサビや塗膜の剥がれに、具体的にどう対応すればよいのか、素人では見当もつきませんよね。
灯油タンクのサビ、そのままにしておくと危険です!
外置き灯油タンクのサビを放置してはいませんか?
外に置いてあるものだからこそ、気が付くとサビだらけになってしまいますよね。
でも、灯油を入れるだけのものだし、そのまま使っていても平気なのでは…?と、考えてはいませんか?
灯油タンクのサビを放置しているのは、実はかなり危険なのです。
以下のような事態に陥る恐れがあります。
- 灯油が漏れ出し、火災が発生する
- 雨水と灯油が混ざり、不完全燃焼を起こす
- 給湯器やストーブの故障の原因となる
タンクの内部・外部もサビが進行してくると穴が空き、灯油が漏れ出してしまいます。灯油は引火性のある液体ですから、漏れ出して地面に広がり、何かの拍子に火がつくと、大きな火事に発展する可能性があり大変危険なのです。
灯油を含めた危険物の事故に関して、東京消防庁も、
「事故は、貯蔵、取扱い上の不注意や維持管理の不適等の人的要因、腐食等による設備の劣化等の物的要因により発生しています」
と発表し、設備管理に日頃から注意することを呼びかけています。
※引用:「東京消防庁」
また、サビ付きが原因でタンクに穴が空き、その穴から入り込んだ雨水と灯油が混ざると、不完全燃焼を起こしたり、火が着きにくくなったりすることもあります。
雨水や雨水に混ざったゴミ、サビを含んだ灯油を使い続けていると、給湯器やストーブの中にゴミやサビが混入し、故障の原因にもなってしまいます。
火災や機器の故障に発展する前に、灯油タンクのサビを落とし、塗装などの必要な補修を行いましょう。
灯油タンクのよくある劣化症状
灯油タンクの劣化症状でよくあるのが、サビです。特に角の部分にサビが発生することが多いです。
角の部分がさびやすいのは、表面張力(液体が表面の面積をなるべく小さくしようとする力)によって塗膜が薄くなるためです。
サビは鉄と酸素が触れて化学反応を起こすことで発生します。塗膜はタンクの表面と空気の間をさえぎることで、タンクをさびにくくする役割を果たしています。
特にさびやすいのは角ですが、塗膜は場所に関わらず経年劣化で剥がれていくため、角以外も経年劣化でサビが発生します。
灯油タンク塗装のDIYは可能?
灯油タンクを塗装する際、「自分で塗装するか、業者にやってもらうか」で悩む人もいるでしょう。
素人が個人で塗膜することは不可能ではありません。しかし、リスクが存在することも事実です。DIYを検討している人は、次に挙げる4点を必ず考慮に入れましょう。
その上で、少しでもDIYに不安を感じるのであれば、業者に依頼することをおすすめします。
業者の方がきれいに仕上がり高い耐久性が実現できる
塗装の技術と知識のある業者に任せた方が、塗装がきれいに仕上がることが期待できます。
その上、長期的にみると、業者に頼んだ方がコストダウンにつながる可能性もあります。クオリティの高い塗膜は剥がれにくく、その分、塗り替えが必要になる頻度が低いからです。
火災のリスク
普段意識することは少ないかもしれませんが、灯油タンクは危険物です。塗装中に何らかのミスや事故が発生し、火災につながる恐れがあります。灯油タンクの塗装は、細心の注意を要する作業です。
灯油だけでなく、塗料も事故の原因となりえます。塗装用のスプレー缶が温まって破裂し、さらに飛び散ったスプレー缶の中身が引火して爆発事故が起きた事例があるのです。
※参考:「札幌市消防局予防部予防課 火の用心だより」
サビが大量の場合は業者に頼もう
タンクのサビが大量のときは、業者に依頼することをおすすめします。
タンクの塗装をきれいに仕上げるのには、塗装前にサビを落とすことが重要です。しかしサビが大量だと、素人が全てをきれいに取り除くのは非常に困難でしょう。
手間がかかる
塗装は大ざっぱにやってよいものではありません。いい加減にやると、見栄えが悪くなったり、すぐに塗膜が剥がれてしまったりする恐れがあるのです。
きちんと仕上げるためには、塗装前のサビや汚れを落とす作業を、根気よく入念に行う必要があります。塗装はむらができないよう慎重に進めなければなりません。
灯油タンク塗装のDIYは、時間と手間、根気と慎重さを要するのです。
灯油タンクの塗装にかかる費用
以下に、業者に依頼した場合とDIYで塗装した場合の費用の目安を説明していきます。
業者に依頼した場合
タンクのサイズなどによって幅がありますが、家庭用灯油タンクの塗装を業者に依頼したときの費用の目安は、1~3万円です。
内訳は塗料などの用具+施工費で、この額に出張料がプラスされることもあります。
DIYで塗装した場合
DIYで灯油タンクを塗装するときの費用目安は、5,000円前後です。
内訳は次の通りです。
※ぞうきんなど、一般家庭にあると思われるものは除いています。
購入するもの | 価格目安 |
養生テープ | 数百円~ |
紙やすり | 数百円~ |
さび止め塗料 | 1,000円~ |
塗料 | 3,000円~ |
合計 | 5,000円前後~ |
ただし、タンクの大きさや塗料のランクなどによって、費用は変わってきます。
イエコマに依頼した場合
イエコマの外置き灯油タンク塗装は、
7,260円/台(初回体験限定)出張料無料
で行います!
DIYの塗装は安く済むものの、仕上がりなどが心配でためらうもの。
しかし、DIYと2,000円ほどしか変わらない価格で、家の専門家による塗装ができるのです。

灯油タンクの塗装にはどんな塗料を使うの?
灯油タンクの塗装に使われる塗料は、一般に次のいずれかです。
・シリコン樹脂塗料
・ウレタン樹脂塗料
どちらも使用はできますが、おすすめなのはシリコン樹脂の塗料です。
シリコン樹脂塗料 | ・耐用年数が長い ・対候性が高い ・耐熱性が高い ・汚れが付きにくい ・色あせしにくい ・価格がウレタン樹脂より高い |
ウレタン樹脂塗料 | ・価格がシリコン樹脂より安い ・見た目に光沢がある ・密着性が高い |
「安く済ませたい」「光沢がほしい」などの希望がある場合は、ウレタン樹脂を使用してもよいでしょう。
DIYでの灯油タンク塗装方法!
灯油タンクのさび取りや塗装に必要なもの、手順、注意事項を解説します。
- 用意するもの
-
必要なものは以下の通りです。いずれも、ホームセンターやネットショップで購入できます。
- 養生テープ
- 紙やすり
- ぞうきんなど、汚れを拭き取る布類
- さび止め塗料
- ウレタン樹脂またはシリコン樹脂塗料(DIYであれば、スプレータイプがおすすめ)
手順
- サビや汚れを紙やすりで磨いて落とす
- サビを落とした時に出た削りカスやゴミなどを、ぞうきんで拭き取る
- タンク以外のものに塗料が付着しないよう、周囲の壁や塗装しない部分などをマスキングテープで養生する
- さび止め塗料をタンク全体に塗る
- ウレタン樹脂またはシリコン樹脂の塗料をタンク全体に塗る
注意事項
灯油タンクの塗装に取りかかる前に、次の4点を考慮に入れておきましょう。
使用する塗料の説明書を読む
塗料は製品ごとに異なるため、性質に応じた使い方や注意事項があります。使用する前に必ず説明書を確認しましょう。
塗装前の下準備を丁寧に行う
塗料を塗る前の、サビや汚れを取り除く作業を丁寧に行いましょう。塗装前のタンクの状態によって、塗装の仕上がりが変わってきます。
サビや汚れが残っていると、見た目が悪くなったり、塗料が密着しづらいために通常より早く剥がれたりする恐れがあるのです。
スプレーとタンクは15~30㎝離す
スプレータイプの塗料で塗装する際は、スプレー缶をタンク表面から15~30㎝離しましょう。スプレーとタンク表面が近すぎると、液垂れ(多すぎた塗料がしずく状になって垂れること)が起きる恐れがあるのです。
液垂れは跡になって残る上、後から取り除くとなると、カッターで削り取るなどの手間が必要になることもあります。
火災事故につながらないよう注意
灯油は扱い方を一歩間違えれば、火災を引き起こしかねない危険物です。
塗装中にタンクのふたを開けっぱなしにしないなどの管理を徹底しましょう。塗装スプレーの内容物も引火性であるため、取り扱いに注意が必要です。
スプレー缶は捨てる前にガス抜きを
空になったスプレー缶は、必ずガス抜きを行ってから、自治体の規定に従って処分しましょう。
最近のスプレー缶はガス抜きキャップが付いているものがほとんどです。缶の説明書をよく読み、キャップを使ってガス抜きするとよいでしょう。
ガス抜きの作業は、周囲に火気のない屋外で行います。ガスは引火性があり、吸い込むと体調不良を起こす恐れがあります。火の気があったり静電気が多かったりする場所や、風通しの悪い屋内などでガス抜きをするのは危険です。