瓦棒葺き
項目名 | 瓦棒葺き |
よみ仮名 | かわらぼうぶき |
概要
金属屋根の葺き方のひとつで、地面に対して垂直に屋根材を止め付ける「縦葺き」のうち「瓦棒」と呼ばれる芯材(垂木)を用いて、金属板同士をつないでいく工法。
設置の目的
屋根を葺く板金材の継ぎ目に芯材を配置することで、強度が増すほか継ぎ目が一段高くなるので排水性が高まり、防水効果が増す。
材料
ガルバリウム鋼板のほか、トタン、ステンレスなどの金属屋根板が用いられる。
主にどういう建物に使われるか
メリット
- 排水性
- 屋根の頂点から軒先まで屋根材に遮るものがない縦葺きで、心材を用いた継ぎ目が一段高くなっているので、雨水の排水性が高い。
- 耐久性
- 屋根材の継ぎ目に心材を用いるため、強風などに強い。
- 緩勾配でも施工可
- 排水性が高いため、2寸(20/100)以上の勾配が必要となる一般的な屋根と比較して、0.5寸(5/100)以上の勾配があれば施工できる。
- 施工性
- シンプルで簡便な施工性のため短工期で経済性にもすぐれる。
- デザイン性
- 縦のラインを強調したシンプルで軽快な意匠性。
デメリット
- 防音性
- 長尺の金属材を屋根に用いることから、雨音の吸収にやや難があり、下地材に遮音シートを張らなくてはいけない場合がある。
- 断熱性
- 上記と同様の理由で断熱性にも劣るため、下地材や屋根裏に断熱シートや断熱材を使用しなくてはいけない場合がある。
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