桟瓦

項目名 桟瓦
別名
引掛け桟瓦
対義語
本瓦、本瓦葺き
よみ仮名
さんがわら

概要

断面を波形にした方形の瓦で、現在、一般住宅も含めて一般的に使用されている瓦。瓦桟に引っ掛けながら葺いていくので本瓦葺きと区別するため、こう呼ばれる。

設置の目的

屋根の防火、防水、美観の形成という本来の目的に使用されるが、桟瓦以前の本瓦葺きでは平瓦と丸瓦を交互に葺かねばならず、コスト増とともに屋根重量も増して施工性、耐震性にデメリットが多かった。そこで、江戸時代中頃に本瓦の丸と平を一枚に合わせた形状の桟瓦が開発され急速に普及。それまで寺社建築や城郭、官衙など重厚な建築でしか用いられなかった瓦葺き建築が、一般住宅まで普及することになった。

材質

伝統的な日本瓦は、粘土を練り成形し、焼成した。近世以降は城郭建築を中心に、より防火性能を高め耐震性にまさる軽量な金属瓦が開発され、現代になってからは加工性がよく安価なセメント瓦やスレート瓦が普及している。

主にどういう建物に使われるか

伝統的な粘土製の瓦は和風建築に使用され、現代になって登場したスレート瓦は多彩なデザイン性から、洋風建築も含め幅広い利用がされている。

メリット・長所

屋根用の建材としては不燃材のため高い防火性能を発揮する。素材のもつ重厚な質感から古くより、高級建築部材として利用されてきた。

デメリット・短所

本瓦と比較して軽量になったとはいえ、屋根重量に占めるウエイトが大きいことから建築の耐震性能を損ねる大きな要因となる。現在では、その対策として金属屋根や新建材であるスレート瓦に置き換えがすすんでおり、伝統的な粘土製の桟瓦の利用は伝統的な和風建築以外では少なくなってきている。

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