インターホンに不具合が起きた経験はありますか?
来客の際に必ずといってよいほど活躍するアイテムですが、故障するとなにかと不便なものです。また、防犯の観点からみても、インターホンの故障は不安の種となり得ます。故障かな?と感じたら、まずは当コラムをチェックしてください。
ここではインターホンの故障の原因とその対処について紹介していきます。
早めの対策と対処で不安を取り除きましょう。
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インターホン故障の確認
最近のインターホンは高性能化が進んでおり、修理や交換作業はプロの業者でなければ難しいケースもしばしばあります。
業者を呼ぶ前に、一度冷静になってインターホンの様子を再度確認してみましょう。不具合の原因は、もしかしたら故障ではないかもしれません。
親機の確認
インターホンは室内に設置する「親機」と、室外(玄関など)に設置する「子機」に分かれています。
まずは、室内にある親機をよく調べてみましょう。
意外と多いのが、「親機の電池切れ」です。親機の電池が切れているために、チャイムが鳴らなかったり、外からの通話ができなくなったりしている可能性があります。
インターホン親機の中の電池は経年劣化により液漏れが起こっていたり、さびていたり、ホコリなどが詰まっていたりすることがあります。これらを改善することで、インターホンが再び通常通り使えるようになるケースは多くあるのです。
電池切れとは異なったケースとして「電源プラグそのものが抜けている」ことも考えられます。また、呼び出し音やマイクの音量設定の確認も忘れず行いましょう。何かの拍子に音量が小さくなって、呼び出し音や外部との通話が聞こえづらくなっていただけかもしれないからです。
受話器を取って外部と通話するタイプのものであれば、受話器のコードが断線していることも考えられます。
子機の確認
親機の電池を交換しても不具合が改善されない場合は、子機に問題があるかもしれません。室内に設置されている親機と違い、常に室外にある子機は外からさまざまな影響を受けます。
夏冬の気温の上昇・低下はもちろん、湿度や細かいゴミ、ホコリ、雨など、故障の原因となり得るものは多くあるのです。
外部との通話は可能でも、インターホンの呼び出し音が鳴らない場合は、配線は正常ですが子機の故障が考えられます。
インターホン故障の種類
インターホンの故障の種類について、代表的なものを紹介します。
- 経年劣化などによる内部の故障
- マイクを通した音声が聞き取りにくくなる故障
- ボタンを押しても音が鳴らない故障
- 異音がする、ボタンを押していないのに音が鳴る故障
- カメラの映像が乱れる、映らない故障
では、次の章でこれらの故障の原因について考えてみましょう。
インターホン故障の原因
この章ではインターホンの故障について、考えられる原因を主に4点探っていきます。
雨
インターホンは外に設置されることがほとんどなので、ある程度の防水機能が備わっています。しかし、インターホンは電子機器であり、精密機械でもあります。防水機能が備わっているとはいえ、水が大敵であることに変わりはありません。
設置した壁の隙間やマイクなどから入り込む水分が、インターホンの故障を引き起こすことは十分にあり得ます。
砂、ホコリ、ごみ、虫
雨と同様に、細かい砂やホコリが風の強い日にインターホン内部に侵入して、故障の原因となることがあります。風の強い春や秋の時期には、花粉や黄砂がインターホン故障の原因となる可能性もあります。
また、経年劣化により空いた隙間から虫が侵入し、不具合の原因となることもあるのです。
設置場所
先述の通り、インターホンは電子機器かつ精密機器です。他の電化製品と同様に、設置されている場所の環境に寿命を左右されることがあります。
典型的な例ですが、高温多湿の屋外に長時間置かれたインターホンと、適度な温度と湿度が保たれた室内のインターホンでは寿命に違いが出てきて当然です。
- 雨の当たりやすい場所
- ホコリの舞いやすい場所
- 直射日光に長時間当たり続ける場所
上記のような劣化を早める可能性のある場所にインターホンを設置するときには、インターホン用のカバーなどの使用もおすすめです。
※引用:Rurumiインテリア
経年劣化
インターホンは冷蔵庫などと同じように、24時間稼働し続けている電化製品です。そのため一般的な家電製品と同様に寿命があり、寿命を過ぎると不具合や故障が起こります。
インターホンの寿命の目安は、それぞれの次の通りです。
- 家庭用のもので約10年
- オートロックと連動した集合住宅用のもので約15年
インターホンが故障したらどうすればよい?
インターホンが故障して使えない状態になってしまうと、何かと不便な問題が起こります。来客や外出先から帰ってきた家族も戸惑ってしまうでしょう。
インターホンの故障による不要なトラブルを避けるためには、以下の対処を行っておくと役に立ちます。
近隣の人に知らせる
自宅を訪ねてくる可能性のある仲の良いご近所さんには、インターホンが故障した旨を伝えておきましょう。トラブルを防ぐことができるだけでなく、防犯上の安心にもつながります。
来客者に知らせる(事前の連絡や張り紙など)
訪問してくる来客が事前に分かっている場合は、まずインターホンの故障を伝えましょう。また、事前連絡なしの来客があることも考え、インターホンの横などに張り紙をしておくのも効果的です。
インターホンが故障すると、玄関先の人間が誰か分からないままドアを開けなければなりません。不必要な勧誘や、不審者と遭遇してしまう可能性も上がってしまいます。
インターホンの交換は自分でできるの?
インターホンを新しいものに交換する際、「自分で交換できるか」は気になるポイントですよね。
結論からいえば、インターホンは「自分で交換できる場合」と「交換を専門業者に依頼するべき場合」の2種類があります。
自分で交換できる場合
自分で交換できるインターホンは次の2種類です。
- 電源プラグ式インターホン
- 乾電池式のインターホン
それぞれ見ていきましょう。
電源プラグ式インターホン
電源プラグコードを抜いてから、ドライバーなどを使ってインターホンを壁から取り外すことができます。新しいインターホンも、電源プラグ式のものを選べば今まで使っていた電源をそのまま使用することができます。
乾電池式のインターホン
乾電池を入れ替えて使用するタイプのインターホンも、ドライバーなどを使って壁から取り外すことが可能です。新しく乾電池式のインターホンを取り付ける際も同様に自分で行うことができます。近くに電源プラグがあり、新しく購入したインターホンも電源プラグ式のものであれば交換は可能です。
交換を専門業者に依頼するべき場合
業者に依頼するべきインターホンは、「電源プラグコードが付いておらず、乾電池式でもないインターホン」です。
このタイプのインターホンは、壁の中から電源を取っている場合があります。工事には電気工事士の資格を持った専門業者が必要です。
取り付け・取り外しには感電の危険があるため、自力で交換しようとせず専門業者に依頼しましょう。
賢いインターホンの選び方
普段からインターホンの最新機能や新しい機種の登場について、詳しく調べている人はなかなかいないでしょう。新しいインターホンへの交換を決心しても、どのインターホンに交換すればよいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
「よく分からないからとりあえず最新のものに」と考えるのも、もちろん一つの選択ではあります。しかし、せっかく購入するのであれば、自宅に合ったインターホンを選びたいですよね。
ここでは、自宅に合ったインターホンの選び方についてちょっとしたアドバイスを紹介します。
自宅に合ったインターホンの選び方
インターホンが故障したからといって、必ずしも最新式の機種のインターホンを購入して付け替える必要はありません。
たとえば、今まではチャイム(呼び鈴)のみのものだった場合、外部との通話ができるようになるだけでも大きな進歩です。カメラやモニターの必要性をそこまで感じなければ、カメラ付きインターホンに交換しなくても問題ないでしょう。
特に高機能なインターホンは、使い慣れていない高齢者には負担となる可能性もあります。操作が面倒で複雑であると感じてしまったものに慣れるのは、高齢者にとっては難しいものです。
簡単な操作で済むものや、操作パネルが見やすいもの、といった観点から新しいインターホンを選ぶのもおすすめです。
インターホン本体の相場
メジャーなインターホンのだいたいの価格相場を紹介します。量販店や販売サイトによって価格に幅が出ているようです。
パナソニック
「外でもドアホン」 約30,000~50,000円
※引用:パナソニック
『外出中でもスマホで来客対応ができる』といううたい文句で売り出されている、CMでもおなじみの機種です。大きく使いやすいタッチパネル、センサー機能などもついています。
「テレビドアホン」 約9,000~12,000円
※引用:パナソニック
カメラ、タッチパネル付きの基本的なインターホンです。別売りのSDカードに留守中の映像を録画することもできます。
※引用:Panasonic テレビドアホン・インターホン センサーカメラ 総合カタログ
アイホン
「ROCOワイドスマホ」 約15,000~43,000円
※引用:アイホン
「スマホで来客対応ができる」機能を備えた機種です。親機に接続された火災警報器とも連動し、警報を受信することもできます。
「ROCO タッチ7」 約35,000~42,000円
※引用:アイホン
タッチパネル式の7型ワイド画面モニターのついた機種です。子機にもモニターがついており、持ち運びが可能です。
賃貸物件でインターホンが壊れたらどう対処するべき?
賃貸物件に備え付けられているインターホンは、貸主のものです。管理会社や大家に連絡をし、修理や交換の手続きをお願いしましょう。
交換工事の際には在宅が必要な場合もあるため、事前に日程を調整しておくとスムーズです。
自分の判断のみで勝手に修理や交換をしてしまうと、修理費、工事費、新しい機種の代金などを自分で負担しなければならなくなる可能性もあるので注意が必要です。
まとめ
ここではインターホンのトラブルについて、原因や対策などを中心に紹介してきました。トラブルの際、ぜひ参考にしてください。
つい忘れてしまいがちですが、インターホンを安心して安全に使うには定期的なメンテナンス・修理も必要です。