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住まいの音問題、どう対処する?

近隣トラブルの原因としてもよく話題に上るのが、騒音問題です。特に集合住宅にお住まいの方には悩ましいトピックですよね。毎日生活している以上、多少の音はお互い様とはいえ、他所に迷惑をかけていないか、心配になることも多いものです。
しかし、生活音について少しでも知っていると、心の負担を少しでも減らせることができるでしょう。
この記事では、生活のなかで生まれる騒音の原因と対策について解説していきます。

目次

1、騒音その1・室内騒音
2、騒音その2・床衝撃音
3、騒音その3・排水音
4、意外な生活音に要注意!
5、リフォームで音対策をしよう
6、まとめ

1、騒音その1・室内騒音

人の声やテレビの音、楽器の音など、室内で生まれる音は、室内の空気→床や壁→隣の住居の室内空気、という順に伝わります。これをなるべく伝えないための工夫が、遮音と吸音です。

ご存知の通り、音は物体が振動することによって生じる波です。
隣に音を伝えない=隣の住居の空気をなるべく振動させないために、波による床や壁の震えを小さくするのが遮音です。そして、波を物質に吸収させ、振動エネルギーを小さくするのが吸音です。

遮音性能の高い床・壁は、重く、密度の高い素材でがっしりとしています。簡単にいうと、揺らしたり動かしたりするのが難しいほど良いです。
吸音性能が高いものは、クッションのようにフワフワしたもの、または有孔ボード(音楽室などで見る穴の並んだ白い壁)などの空気を含む素材です。
遮音と吸音に向く素材は対照的なので、片方だけで完全に音を防ぐことは難しく、両者を合わせることで効果を上げられます。

吸音のための工夫は、例えば次のようなものがあります。
・クッション、ぬいぐるみなどを置く
・床にコルクやウレタンのマット、畳、絨毯、カーペットを敷く
・隣家との境の壁沿いに本棚などの家具を置く

遮音性能については、建物の躯体に着目する必要があります。木造や軽量鉄骨造などは、RC造よりも遮音性能が下がりやすいです。物件を探す時点で注目しておきましょう。

2、騒音その2・床衝撃音

軽い足音、家具の音、軽い物を落とす音などが軽量床衝撃音です。飛び跳ねる、走り回る、重量物を落とすなどの音は重量床衝撃音と呼ばれます。
このうち、軽量床衝撃音は、床に吸音効果のある素材を敷くことで和らぎます。また、二重床(躯体の床スラブの上に束を立てて床を置いたもの)も効果的です。

一方、難しいのが重量床衝撃音です。こちらは、建物の躯体を大きく振動させるために生じる音です。
重い物を投げつけても全く振動しない躯体というのはありませんから、対策は困難です。遮音性能の高い躯体は、比較的重量床衝撃音を伝えにくいのですが、限度があります。

ドラムセットを叩く男の子
対策がないとなると、特に小さなお子さんのいるご家庭には悩ましい問題ですね。
音を小さくすることは難しいですが、音が発生する機会を減らす工夫はどうでしょう。室内を走り回りにくいような家具のレイアウトにするのです。
リビングのような広い部屋では、子供はつい走り回りたくなるので、部屋を区切るようにソファなどの家具を置き、一直線に走れる距離を短くしてみるのもよいでしょう。
ソファから飛び降りにくいよう、正面にローテーブルなどを近づけておくなども、ささやかな抵抗ではありますが、少しは改善のもとになるかもしれません。

3、騒音その3・排水音

浴室のシャワー音やトイレの排水音も、意外と響くものです。快適性を左右するポイントは間取りです。
上下階で同じ位置に水回りがある、隣り合う住戸の水回り同士が接している、水回りと収納などが接しているなど、こうした間取りならお互いの音は気になりにくくなります。反対に、水回りと隣家の居室(特に寝室になりそうな個室)が接するものは要注意です。

また、家族間でもお互いの水音が気になる場合があります。これも、浴室やトイレとそれに接するPS(パイプスペース)の位置に注意が必要です。浴室やトイレとその隣の部屋とは、廊下や収納を隔てて接するのがよいでしょう。

4、意外な生活音に要注意!

集合住宅の場合、ベランダで音を出すことも注意しておきたいところです。
窓一枚しか隔てていない上下左右の住居には音がよく伝わります。さらに、一度に多量の水を排水すると、排水管の音が上下階に響きます。屋外の排水管は外部にむき出しで設置されるため、音を遮るものがないのです。
夜間や早朝の使用を控える、少しずつ排水するなどの気遣いが必要です。

5、リフォームで音対策をしよう

内装リフォームで住まいの防音性能を高めるなら、次のような例があります。
・床、壁の内部に遮音シートを貼りこむ→隣や上下階との音のやり取りを軽減できます。
・内窓を設置する→外部の騒音が気になる場合におすすめです。

6、まとめ

いろいろ手立てはしてみても、完璧な防音というのはできないのが事実です。それは自分にとっても、隣人にとっても同じこです。
ある程度は音に寛容になることもまた、騒音対策のひとつではないでしょうか。

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