気持ち悪い! 家に侵入する害虫の種類と特徴とは

自宅に入り込んで、ふとした瞬間で出てくる害虫。虫嫌いでなくても、家に虫がいると思うと嫌な気分になってしまいますよね。だからといって、放っておいたらどんどん繁殖してしまうかもしれません。

この記事では害虫の種類と特徴を紹介しましょう。

害虫の種類

まず、主な害虫の種類を挙げてみましょう。

  • ダニ
  • ナメクジ
  • ゴキブリ
  • クモ
  • シロアリ
  • ハエ

家に侵入する害虫とひとくちにいっても、その種類や及ぼす害は様々です。ナメクジやハエのように、特別な悪さをするわけではないものもいれば、シロアリのように深刻な害をもたらす害虫もいます。

1つ1つの害虫の特徴や生態を見ていきましょう。 

ダニ

ダニは数多くの種類がありますが、自宅で被害を及ぼすのはごく一部です。まず、家で繁殖しやすいダニを紹介しましょう。

  • ヒョウヒダニ… アレルギーや喘息の原因となるといわれている。
  • ツメダニ… その名の通り、大きな爪をもつ。吸血はしない。
  • イエダニ… 太ももなど、柔らかい箇所を吸血する。本来はネズミに寄生して吸血する生物のため、ネズミがいる家には発生しやすい。
  • コナダニ… 湿度が高くなる季節に発生しやすい。
  • チリダニ… ペットにつきやすいダニ。動物のフケや皮膚を食べる。

アレルゲンになるのはヒョウヒダニで、フケやホコリが餌になるためカーペットや布団などに生息します。

さらに厄介なのは、刺咬(しこう)・吸血するツメダニとイエダニです。ツメダニは吸血はしませんが、しばしば人の体液を吸うのが特徴。他のダニや小さな昆虫が餌になるためカーペットや畳に生息します。

イエダニはその名の通り、人間の住む場所でよく見かけられるダニです。肉眼で確認できるのほどの大きさがあり、また柔らかい場所を狙って吸血するのが特徴。本来はネズミなど他の哺乳類を吸血していますが、人間もターゲットとなります。

その他のダニには、コナダニです。コナダニ自体は人に悪影響を与えることは少ないですが、コナダニが増殖すると捕食するツメダニが増殖するため注意が必要です。

ダニは畳などの奥深いところに生息しているため、市販の殺虫剤だけでは完全に駆除することは不可能です。
またアレルゲンになる死骸や糞は、殺虫剤では取り除けません。そのため、殺虫剤と徹底した掃除をすることが駆除と予防になります。

ナメクジ

梅雨の時期になるとよく見かけるのがナメクジ。

ナメクジは多湿を好みます。屋外だと植木鉢の下などの物陰に潜んでいます。屋内だと台所やお風呂場などの水回りに生息します。夜行性で、日が暮れてから活動を始めます。

ナメクジの特徴は、1匹でオスとメスの生殖機能があるため、1匹からでも受精が可能なこと。交尾をして繁殖することもあり、その場合だと雄と雌の両方が卵を産みます。そのため、繁殖力が強いのも特徴です。

また、卵は1mmほどしかなく、葉物野菜に付着していた卵を気が付かないうちに屋内に持ち込まれることもあります。

駆除方法は、少量であれば塩や熱湯をかけるだけで駆除が可能です。大量発生や広範囲に生息している場合は、市販のナメクジ専用駆除剤を散布します。

ちなみに、カタツムリの殻をとったもの=ナメクジではありません。ナメクジは、陸地に生息する巻貝のうち、殻が退化してしなくなったものの総称です。カタツムリは体と殻が一体化しているので、殻をとってもナメクジにはなりません。

ゴキブリ

家に侵入する害虫で、最も嫌われているといってもいいのがゴキブリではないでしょうか。特別な悪さをするわけではありませんが、害虫の中でも大きさがあり、目につきやすいですよね。

ゴキブリは夜行性で、暗く狭いところに生息します。そのため、嗅覚(きゅうかく)で餌を探します。また雑食性で色々なものを食べ、特に香りの強い玉ねぎやチーズなどを好むのが特徴。ですので、床に食べかすなどが多い家は、ゴキブリにとって絶好の住みかになってしまうのです。

駆除方法は、市販の殺虫剤やホウ酸で駆除します。ホウ酸を団子状にする場合は、ホウ酸以外に好物の食品を混ぜると駆除効果もアップします。

クモ

クモは一部の毒クモを除き、ほとんど害がありません。むしろ、ゴキブリやハエなどの害虫を捕食してくれる益虫ともいわれています。

ただし、虫が苦手な人にとっては害虫でしょう。特に、アシダカクモのように全長が10㎝程度にもなるクモはインパクトもあります。

また、あちこちに糸で巣を作られるのも嫌ですよね。

駆除方法は市販の殺虫剤を散布し、巣はホウキなどで取り除きます。また、クモはわずかな隙間でも住宅に侵入します。そのため、扉などのすき間を埋めることで侵入の予防になります。

ただし、毒をもつクモを自力で駆除するのは避けましょう。近年、都内でも生息が確認されている特定外来種のセアカコケグモは、強い毒性を持つのが特徴。市販の殺虫剤で駆除することもできますが、素手で触るのは厳禁です。不安であれば、業者に依頼して駆除してもらいましょう。

シロアリ

シロアリは木材を食べるため、住宅の基礎部分を脅かす害虫です。世界には数千種類のシロアリが生息していますが、家に被害をもたらすのはそのうちの以下4種類とされています。

  • ヤマトシロアリ… 日本で最も分布地域の広い種類。
  • イエシロアリ… 加害性の高い種類。木造建築だけでなく、コンクリート製の建物にも被害を及ぼす。
  • ダイコクシロアリ… 沖縄県、奄美大島などに生息。
  • アメリカカンザイシロアリ… 食害の進行が早く、また食べた木の中に巣を作るのが特徴。

育ったシロアリが巣立つのは4月頃とされています。ですので、羽アリが飛ぶ時期に、台所や浴室などの水回り・床下にはシロアリ予防の殺虫剤を散布して予防を徹底することが重要です。

種類にもよりますが、シロアリの食害スピードを軽く考えるのは危険です。仮に住宅の基礎部分を食べられてしまうと、それだけ耐震性も弱まるということ。1匹でも見かけたら、手遅れになる前に駆除専門業者に相談しましょう。

ハエ

ブンブンと飛びまわる音を聞くだけで不快なのがハエ。しかも、ハエは意外と怖い虫だと知っていますか?

というのも、ハエは動物の死骸・糞・トイレなどを好むため、人に大腸菌やサルモネラ菌などの病原菌を媒介します。かなり不衛生な環境を好む虫であることがおわかりいただけるでしょう。

そのため1匹でも発見したら、すぐに駆除するように心がけましょう。駆除方法は、市販の殺虫剤や殺虫剤の散布が厳しい場合は、ハエを誘引する置き型の駆除剤を設置します。

まとめ

家の中には肉眼で確認できる害虫からできない害虫まで、多くの害虫が生息し、また侵入してきます。そのすべてを100%駆除するのはなかなか難しいところ。しかし、日ごろから清潔な居住空間を心がけ、害虫にとって「住みにくい家」にすることは可能です。

一方、害虫は小さい虫だけではありません。近年ではハクビシンやアライグマといった小動物の被害も多く報告されているようです。生活に支障が出るほどの被害となる前に、専門業者に早めの相談をしてみましょう。

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