※初回限定価格はイエコマを初めてご利用いただく際に、【1サービスにのみ適用】できる初回特典となります。
※月間50棟限定のサービスです。
※戸建住宅向けのサービスとなっておりますので、集合住宅(アパート・マンション)、ビル、店舗、工場等の作業はお受けすることができません
※作業は居住部分に限ります。
※借家の場合、大家様の許可および立ち合いが必須条件となります。
※1坪3,278円(税込)の定額料金はシロアリの予防工事が対象です。駆除については状況によって異なりますので別途見積となります(見積無料)。
※シロアリによる食害等がある場合は駆除施工が別途必要になります。
※※床下点検口がない場合は和室床をカットして入るか別途点検口新設費用がかかります。
目次
- 1 新築でも要注意!シロアリ防除の重要性
- 2 シロアリ駆除を怠るとどうなる?
- 3 シロアリ防除をするのとしないとではココまで差が出る!
- 4 シロアリ対策工事の種類
- 5 シロアリの予防工事が大切な理由
- 6 シロアリ駆除をするべき兆候
- 7 シロアリ防除・駆除は自分でできる?
- 8 イエコマのシロアリ防除は明朗価格!
- 9 イエコマのシロアリ対策工事が安い理由
- 10 シロアリ予防工事の工程
- 11 イエコマのシロアリ駆除工事の工程
- 12 イエコマのシロアリ防除工事|現地調査から施工完了までの流れ
- 13 シロアリ防除・駆除の施工事例
- 14 シロアリとは?
- 15 シロアリの羽アリが発生した場合の対処方法
- 16 DIYでシロアリを駆除する方法
- 17 良いシロアリ駆除業者の見分け方
- 18 シロアリ被害を防ぐには?
- 19 よくある|シロアリ駆除後の不安事
新築でも要注意!シロアリ防除の重要性
シロアリは、住宅の柱や梁、土台部分を食い荒らし、ボロボロにしてしまう恐ろしい害虫です。
シロアリは主に床下から住宅に浸入するため、床下部分にしっかり防蟻処理を施しておくことが重要。たとえ新築でも防蟻処理をしていなければ、数年でシロアリ被害を受けることもあります。
シロアリの食害に遭うと、住宅の強度が失われ、地震が起きた際に多大な被害につながります。
最悪の事態に陥ってしまう前に、まずは足元から、安全な住宅の維持を目指しましょう。
シロアリ駆除を怠るとどうなる?
シロアリの駆除を怠ると、主に2つの被害が発生します。
- 住宅の強度が失われる
- 周辺一帯がシロアリ被害に遭ってしまう
シロアリは、住宅の木材部分を餌として食べ続けます。シロアリ発生後、駆除を怠ると、住宅の主要な柱や土台がどんどん食い荒らされてしまい、住宅の強度が失われます。新築でも、一度シロアリ被害に遭えば、耐震性に欠ける住宅となってしまうのです。
また、シロアリの羽アリは年に一度外に飛び立ち、新しい住処を探します。もし生息地が近隣まで広がると、周辺一帯がシロアリ被害に遭ってしまいます。
シロアリ防除をするのとしないとではココまで差が出る!
シロアリ被害は、およそ5軒に1軒の割合で起きています。2012年12月から翌年3月にかけて国土交通省が行った、「シロアリ被害実態調査」の結果では、調査対象の5,322軒中1,004軒、全体の約18.9%の住まいの床下にシロアリが発生していました。
5軒に1軒の割合でシロアリ被害に見舞われていることは、誰にとっても他人事ではないでしょう。
しかしシロアリは、無条件でいつでもどこでも現れるわけではありません。もちろん「この条件に当てはまらない住宅には100%発生しない!」とはいえませんが、シロアリが出やすい家には傾向があるのです。
結論からいえば、その傾向とは、「防蟻処理の保証期間が切れていること」です。
シロアリ防止処理の有無の差や、効果の持続年数などを見ていきましょう。
シロアリ防除の有無の差
国土交通省が2013年に発表した「シロアリ被害実態調査報告書」に、以下のグラフが掲載されています。
A区分 : 防蟻処理保証切れで、再施工せず、一定期間経過(放置)した物件
B区分 : 防蟻処理保証期間内の物件(新築予防保証、既存予防保証、駆除保証など)
C区分 : 過去 6 年以内に行った駆除履歴のある物件(追跡調査)
※引用元:国土交通省「シロアリ被害実態調査報告書」
グラフを見てわかる通り、防蟻処理の保証期間が切れたA区分では約6.2%に被害が起きています。
これに対し、保証期間内の物件(B区分)では約0.5%しか発生していません。
防蟻処理の保証期間内であれば、シロアリ被害に遭う確率が大幅に下がるのです。
同書の中で国土交通省も、「床下蟻害は際だって防除処理の保証期間との関係が認められる」と述べています。
C区分の蟻害発生率の高さは、防蟻処理の有無がわからないため、はっきりしたことはいえません。しかし、C区分の住宅にも防蟻処理がなされていれば、発生率はもっと低くなっていたと推測できます。A区分の床下蟻害の発生率の低さを見れば、防蟻処理がいかに有効かは明らかです。
シロアリ防除の効果は何年続くの?
シロアリ防除の保証期間は基本的に5年間ですが、それを過ぎたからといって、すぐにシロアリが発生するわけではありません。
ただし、保証満了日から時間が経つに従って、被害の発生率は確実に上がっていきます。既出の「シロアリ被害実態調査報告書」によれば、シロアリ被害の発生率は保証満了以後10年で20%近く、20年で30%近くに達します。
さらに同書では
「薬剤の効力期間は保証が切れた後でも 1 年程度は残存しているがそれ以上になると薬剤の有効成分残存量が減り、薬剤効力を発揮できなくなると思われる」
と述べられています。
これらを考え合わせると、シロアリ防除の効果が続くのは、保証満了後から約1年以内までの期間といえます。
シロアリ防除の保証期間が切れたら、1年以内にシロアリ防除の再施工を行うのが得策です。
シロアリ対策工事の種類
シロアリの対策工事は一般的には「シロアリ防除」と呼ばれます。
シロアリ防除には2種類の工事があります
1.まだシロアリの食害を受けていない家に対してシロアリの発生を予防する工事
2.すでにシロアリの食害を受けた家のシロアリを駆除する工事
どのような施工を行うのか見てみましょう。
1.予防
シロアリの予防は、新築を建てる際に施工するものとすでに建てられている家に施工するものがあります。
どちらも施工内容は変わりませんが、既存の家の方が処理は難しく実務経験が必要です。予防するための薬剤は一般的に5年前後で効能がなくなります。
シロアリの侵入を防ぐために、定期的な薬剤の使用をお勧めします。
大切なのは事前に予防をし、シロアリが侵入する前に対策を立てることです。気が付いたら家中がシロアリだらけに……という状態になる前に、まずはシロアリを予防するための工事を行いましょう。
2.駆除
シロアリの駆除はただ薬剤を散布すればいいようにも思えますがとても難しい作業です。
駆除作業はシロアリの種類、現場の状況によって異なるため、経験者による臨機応変な対応が求められるのです。
したがって、誰でも簡単にできる作業という訳ではなく、シロアリに関する知識や駆除経験がなければ敷地内のシロアリを完全に駆除することはできません。
駆除作業は状況によって費用が異なりますので、別途見積となりますが見積は無料ですのでお気軽にお問合せください。
シロアリの予防工事が大切な理由
駆除工事と比較して、予防工事は安価で行うことができます。そのため、シロアリ被害に合われた方が「予防工事をしておけばよかった」と後悔されることも多々あります。
シロアリの被害が確認されてから駆除作業を行うと、以下の作業が必要になり費用が高額になってしまいます。
- 予防工事を行うよりも多くの薬剤
- シロアリの活動が見られる箇所、その他必要な個所に穴をあけ薬剤を注入する作業
- シロアリ被害を受けた箇所の修繕費用
- 土台や柱などの重要な構造材がシロアリ被害にあった場合の耐震強度の補強
シロアリ被害のための修繕費用が高額になってしまう前に、定期的に予防を行い侵入を防ぐのがお勧めです。
シロアリ駆除をするべき兆候
下記の項目に当てはまる場合は、家の中にシロアリが潜んでいる可能性があります。
おおよそ2つ以上該当する場合は、シロアリ駆除をすぐにするべきです。
- 春から夏にかけて、羽アリを多く見かけた
- 近所の家がシロアリの被害に遭った
- 床が浮いたような感じがする
- 床がきしむ
- 柱や壁、床などを叩くと「コンコン」と中が響くような音がする
- 床や柱に小さな穴がいくつも空いている
- 床下に湿気が多い、またはカビが生えている
- 水漏れや雨漏りがある
シロアリ防除・駆除は自分でできる?
自分でシロアリの駆除・防除を行おうとを考えている人も、中にはいるかもしれません。しかし、駆除も防止も知識と労力を必要とする作業です。
シロアリ駆除
シロアリの駆除は、ただ薬剤を撒いて終わりではありません。実際に駆除を始める前にやらねばならないことがいくつもあります。
- 床下などの普段覗かない場所も含めた家の構造の確認
- 雨漏りの把握
- シロアリ侵入経路の把握
- シロアリ被害範囲の想定
- シロアリの種類の特定
家じゅうを見て回ったり、床下に潜ったりなど、なかなか手間のかかる作業です。シロアリの侵入経路の把握や被害範囲の想定、種類の特定では、シロアリの生態などに関する知識も必要になります。
仮に駆除に入る前の作業を着実にこなしたとしても、駆除を完璧にできなければ意味はありません。シロアリは、種類によっては1つの巣につき100万匹に及ぶこともあります。それらを1匹残らず駆除するのは、技術と根気のいる仕事です。
シロアリ防除
シロアリ防止のための処理も、処理を始める前にやることがあります。
- 家全体の構造や状態の把握
- シロアリがすでに発生していないか調査
- 土間や柱など、床下からは確認・処理ができない場所の把握
- シロアリ侵入口となり得る箇所の想定
シロアリ防除前には、そもそもすでにシロアリが発生していないかを調べなければなりません。しかし、女王アリを除いて、シロアリの全長は1cmにも満たないことを考えると、すでに発生しているシロアリを見落としてしまう恐れも否定できません。
また、駆除の場合と同様、やはりここでもシロアリに関する知識が必要になります。
シロアリ防除は労力を費やす上、シロアリや住宅関連の知識がなければ難しい作業です。「シロアリが発生している兆しがある」「防蟻処理の保証が満了したから再施工したい」などの場合は、速やかにプロに問い合わせるのが賢明です。
素人が全てのシロアリを駆除するのは困難
シロアリは、数万匹以上の集団で活動しています。これらを一度に駆除しなければ、生き残ったシロアリが住宅内部の木材を食べ続けます。
大量のシロアリを全て探し出し、薬剤を的確な場所に散布するには、シロアリの生態を正確に把握しておく必要があります。シロアリの数や行動パターン、隠れやすい場所、駆除に使用する薬剤や処理の方法など、さまざまな専門知識が求められるのです。
そのため、素人には難しいです。
危険な作業が伴う
シロアリ駆除の作業は、狭い床下や足場の悪い天井裏などに入り込んで行う必要があります。危険を伴う作業であるため、経験のあるプロに任せた方が無難です。
イエコマのシロアリ防除は明朗価格!
シロアリ対策工事をする上でよく挙げられる悩みとして「施工終了後、追加請求されるのでは?」というものがあります。
イエコマでは1階の床面積のみで金額が決定し、追加請求は一切ありません。
家の図面があれば1階の床面積の坪数が分かるので、見積もり金額をどなたでも簡単に正確に出すことができます。家の図面がある場合は1階の面積から計算した金額以上は一切いただきません。
もし家の図面がないといった場合でも無料で見積を行っています。まずはお気軽にご相談ください。
※現在シロアリの食害を受けているという場合は、状況によって駆除に要する費用が異なりますので別途見積となります(見積無料)。
イエコマのシロアリ対策は5年間の保証付き。
保証期間中は定期訪問サービスを実施しております。万が一保証期間中にシロアリが発見された場合は、無料にて再施工を実施しております。
イエコマのシロアリ対策工事が安い理由
イエコマのシロアリ対策工事は業界最安値に挑戦しています。
「安いだけで、きちんと作業を行ってくれないのでは?」と不安に思う方もいるでしょう。
ここまで価格の安くできるのには理由があるのです。
1.イエコマでは見積・作業日程の最適化を徹底している!
イエコマでは作業日程の最適化を徹底しています。
一般的な業者は問い合わせがあると、その都度スタッフを派遣する出張費も上乗せされてしまいます。
出張費は見積には記載されません。しかし実際は経費が掛かるため見積金額が高くなる原因となるのです。
イエコマでは見積や対策工事の日程を近隣の住所に固まるように調整をしています。
そのため、今日すぐに見積や工事をして欲しいといった急ぎのご依頼にこたえることはできないのですが、移動時間を極限まで削減することで人件費を低く抑えることに成功しました。
2.営業コストの合理化を徹底!
また、営業コストの合理化も徹底しています。
無駄なチラシやマグネット……一般的な業者は宣伝・広告費に多額のコストをかけています。これらのコストはサービスの利用者には関係ありませんが営業コストが上乗せされます。イエコマでは、このような無駄な営業コストを徹底的に抑えています。
シロアリ予防工事の工程
イエコマのシロアリの予防工事は発泡処理施工によって行います。
発泡処理施工とはシロアリの防除薬剤を泡状にして、床下に充満させる施工方法です。
泡が付着した床下の地面や木部に殺虫成分が浸透するため、高い防除効果が認められているのです。
床下は狭く作業員が潜り込めない箇所もあります。しかし、薬剤を泡状にすることによって隅々まで行き渡るので、シロアリを防ぐ効果が非常に高いのです。また床下のカビやほこりが室内に巻き上がることもありません。
1.シロアリの防除剤など薬剤・機材を準備します
2.所定の濃度になるようにを防除剤を水で希釈します
泡立てるための起泡材も投入します。
3.床下点検口(床下収納庫)を取り外し、薬剤の噴霧装置をセットします
床下点検口がない場合は和室の床板を切って床下進入口を作って噴霧装置をセットする場合もあります。この場合でも別途料金はかかりません。
畳をはがして床下進入口を作ったところ
4.薬剤がくまなく行き渡ると床下換気口から泡が出てきます
近年多い、べた基礎の家の場合は床下換気口はありませんが、通気パッキンから泡が出てきます。
イエコマのシロアリ駆除工事の工程
1.ドリルで穿孔処理を行います
木材の中心まで薬剤を浸透させるためにドリルで穴をあけます。シロアリの侵入経路に薬剤がいきわたるポイントを見つけ、穴を開ける箇所を最低限に抑えるようにします。
2.薬剤を注入します
3.木栓で穿孔処理した穴をふさぎます
4.床下に乳剤を散布します
土壌処理のために床下に乳剤を散布します。シロアリは土壌から床下に侵入してくるため、床下の土壌の表面に薬剤層を作り侵入を防ぐ処理を行います。
主な被害を受けやすい場所である浴室、トイレ、玄関まわりといった湿気のある個所などは特にたくさんの薬剤を使用します。
この時に使われるシロアリの薬剤は水に溶けにくいため、雨や結露などによって土壌が濡れることがあっても、水に溶けることなく長期間土壌の表面に定着します。
イエコマのシロアリ防除工事|現地調査から施工完了までの流れ
1.現地調査(1階床面積計測・食害確認・ヒアリング)
お客様からのヒヤリング実施後に床下の調査を行います。1階床面積を計測したり、食害の状況、木材の腐朽状況を調査します。必要がある場合は小屋裏(屋根裏)にも登り確認します。
2.施工内容・保証内容のご説明とお見積(見積書)のご提示
床下や屋根裏の状況に最適な施工内容と、イエコマによる防除施工後5年間の保証内容をご説明いたします。
また、総合的に状況を判断したのちに、お見積りをご提示いたします。
ご不明点などございましたら、遠慮なくお気軽にご質問ください。
3.ご契約(契約書サイン)と施工日の調整・決定
施工内容ならびにお見積りにご同意いただいた上で、ご契約に移ります。
ご契約後、お客様がご希望する日時を伺いながら、施工日を調整・決定いたします。
※ご契約当日ではなく、後日ご希望のお日にちをお知らせいただく形でも問題ございません。
4.施工(保証書発行)
シロアリ防除の施工を実施いたします。保証書もお渡しいたします。
5.施工代金のお支払い
施工完了後に、施工代金をお支払いくださいませ。
価格と品質に自信あり!シロアリの予防・駆除は、イエコマにお任せください
シロアリ防除・駆除の施工事例
シロアリ防除
「防除」とは、予防と駆除のこと。つまり、シロアリの食害を受けていない住宅に対して行う予防と、すでにシロアリの食害を受けた住宅に対して行う駆除、計2種類の工事があります。
シロアリはほとんどが地下から住宅に侵入します。
よって、住宅の床下部分にしっかり防蟻処理を施しておくことが重要なのです。たとえ新築でも防蟻処理をしていなければ、数年でシロアリに柱や土台をボロボロに食い荒らされされてしまうこともあるのです。
シロアリの食害に遭うと、住宅の強度が失われ、地震が起きた際に多大な被害につながります。
まずは足元から、安全な住宅の維持を目指すことが大切なのです。
また、シロアリ防除に使用する薬剤の効果は5年程度です。よって、定期的な床下の検査と防除工事が必要となる点に注意が必要です。
慣れ親しんだ住まいに少しでも長く住めるよう、シロアリ対策は万全に行いましょう。
まず、シロアリの防除剤と機材を用意します。
イエコマでは、防除薬剤を泡状にして床下に充満させる「発砲処理施工」により、予防工事を実施します。
シロアリの防除薬剤を水で希釈します。
床下点検口(床下収納庫)を取り出し、薬剤の噴霧装置をセットします。点検口が使用できない場合は、和室の床板を切断して装置をセットすることがあります。(施工後、床板を元の状態に戻します)
装置がセットできたら、充満した泡が溢れ出さないように、床下換気口を段ボールで塞いでおきます。
噴霧装置を稼働させ、泡状の防除薬剤を床下に充満させます。
薬剤がくまなく行きわたると完了です。
シロアリ駆除
1、現地調査
シロアリの駆除工事は、まず現地調査から始まります。
家主様にヒアリングを行い、その後床下を調査します。必要があれば、天井裏にも上り点検します。
総合的な診断の後、お見積りを作成してお客様にご同意いただければ、工事を開始します。
2、木部処理
まずは、木材の中心まで薬剤を浸透させ、シロアリの侵入経路を断つための木部処理を行います。
シロアリの侵入経路に薬剤が行きわたる箇所を見つけ、ドリルで木材に穴をあけてから薬剤を注入していきます。
薬剤の注入が終われば、ドリルの穴と同じ径の木栓を用意し、金づちで打ち込んで穴を塞ぎます。
全ての穴の穿孔処理が完了したら、残りの薬剤をシロアリの経路になりそうな部分に吹き付けます。
木材や地面に薬剤が浸透すれば完了です。
3、土壌処理
木部処理が終わったら、次は床下に乳剤を散布し、土壌処理を行います。
シロアリは、地面を通って地下から床下に侵入してくるので、土壌の表面に薬剤層を作ります。
薬剤と散布する機材を用意し、床下一面にたっぷり散布していきます。
土壌が薬剤で満たされたら作業完了です。
シロアリとは?
シロアリの種類と生態
世界中には、2,260種ものシロアリが生息しています。建築物に害を及ぼすとされる53種のうち、日本には「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類が生息しています。
近年は、この2種類の他に外来種である「アメリカカンザイシロアリ」の被害も拡大しているのです。
名前 | ヤマトシロアリ | イエシロアリ | アメリカカンザイシロアリ |
体長 | 3.5~6.0mm | 3.8~6.5mm | 5.0~10.0mm |
生息地 | 北海道の西側~九州 | 千葉県以西の海岸線に沿った温暖な地域、南西諸島、小笠原諸島など | 千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、和歌山、広島、鹿児島など。
今後も新たな被害が予想されている。 |
群飛時期 | 4~6月の温暖多湿な日中 | 6~7月の温暖多湿な夕方~夜 | 6~7月(気象条件によっては3~11月にも可能性あり) |
特徴 | 日本におけるシロアリ被害の約90%が、ヤマトシロアリによるものです。
頭部は淡褐色で体長の半分の大きさがあります。
攻撃性は弱いので、遭遇しても比較的安全です。
湿った木材を餌にするため、湿度が高くなる梅雨前後に被害が増え、玄関・浴室・土台・床組みなどを食害します。 |
日本におけるシロアリ被害の約10%が、イエシロアリによるものです。
頭部は淡褐色で体長の1/3の大きさがあります。
攻撃性が非常に強く、手や腕にかみつく恐れがあるので注意が必要です。 水を運ぶ能力があるため、湿り気の少ない木材にも生息し、木材を湿らせながら床下から屋根裏まで広い範囲を食害します。 |
近年発見された外来種です。主に乾燥した木の中に生息し、輸入家具の内部に潜んでいることもあります。
乾燥した木材から湿った木材まで、どんな状態の木材でも食害し、木材の表面に小さな穴を開け粒状の糞(ふん)をします。 床に小さな粒が落ちていたら注意が必要です。 |
シロアリはどこから来る?
住宅に恐ろしい被害をもたらすシロアリは、いったいどこからやって来るのでしょうか?
シロアリが住宅に侵入する経路には、主に3つのパターンがあります。
・地下
・近隣
・輸入家具
地下からの侵入
シロアリは、もともと山の中で地中に巣を作り生息する昆虫です。
地中を掘り進んで作った蟻道(ぎどう)から木に入り込み、内部を摂食する習慣があります。そのため、森を切り開いて造られた住宅の建築用木材が最初に被害に遭い、やがて住宅地へと広がるのです。
シロアリが地下から侵入するケースは、被害全体の約80%に及びます。
特に、近くに自然環境がある場所は、シロアリが元から住み着いている可能性があるので、注意が必要です。
近隣からの飛来
シロアリは一部が羽アリとなり、4~7月に巣から飛び立ちます。その際、シロアリ被害を受けた住宅から近隣の住宅に羽アリが飛来し、侵入することがあるのです。
近隣からシロアリが飛来するケースは、被害全体の約20%に及びます。
輸入家具からの侵入
近年被害が拡大しつつあるのが、輸入家具からシロアリが侵入するケースです。
実は、輸入家具が加工された時点でシロアリが付着していたり、家具の木材の中に潜んでいたりすることがあります。家具から住宅内に侵入したシロアリは、やがて家中の柱や梁(はり)を食い尽くしてしまうのです。
特に、外来種のアメリカカンザイシロアリは、乾燥した木材の内部で生息できます。そのため、木材の表面だけを見ても食害に気付きにくく、気づかぬうちに大きな被害につながる可能性があります。
シロアリの羽アリの見分け方
シロアリは光を嫌うので、普段は人目に付かない場所に隠れていますが、羽アリになると外に出てきます。よって、シロアリの羽アリを見掛けて、家がシロアリに侵されていることに気付くケースが多いのです。
シロアリの羽アリは、普段庭先や公園で見掛ける黒アリの羽アリとどう違うのでしょうか。
シロアリだと思って業者に駆除を依頼したら、被害のない黒アリだったという結末を避けるためにも、見分け方を知っておきましょう。
シロアリの羽アリ
黒アリの羽アリ
シロアリの羽アリ | 黒アリの羽アリ | |
羽 | 前後の羽が同じ大きさ | 後ろの羽より前の羽の方が大きい |
胴体 | ずんどうでくびれがない | 腹部にくびれがある |
触覚 | まっすぐ伸びている | くの字に折れている |
活動場所 | 床下など、人目に付きにくい場所 | 庭先や公園など、人目に付きやすい場所 |
発生時期 | 4~7月 | 6~11月 |
シロアリの生息場所
シロアリが住宅で発生しやすい場所を、屋内・屋外それぞれの場所ごとに見ていきましょう。
屋内
・和室
和室の畳に使われるイグサは、シロアリの餌になります。
定期的に畳を裏返し、シロアリの住処(すみか)となっていないか確認しましょう。和室の入り口に設置された敷居柱にもシロアリが入りやすいので、注意が必要です。
・リビング
リビングに輸入家具がある場合、乾いた木材を餌とするアメリカカンザイシロアリが潜んでいる可能性があります。アメリカカンザイシロアリの被害は、表面からはなかなか分かりません。
しかし、木材の表面に小さな穴を開け粒状の糞をするので、床に小さな粒を見つけたら要注意です。
・浴室
大量の水を使用するため、必然的に湿気がたまる浴室は、シロアリが発生しやすい場所です。
定期的に隅々まで観察し、住宅の構造内部に隙間から水漏れしていないか、浴室に使われている木材が腐っていないかを確認しましょう。
・洗面所
洗面所も、普段水を使うのでシロアリが発生しやすい場所です。
浴室と隣接している場合は、浴室の湿気が入り込みやすいため、特に注意が必要です。水が飛び散ったり、カビが生えたりしたときは、素早く対処しましょう。
・トイレ
トイレは、表面上は壁紙やタイルなどで覆われており、シロアリとは無縁と感じるかもしれません。しかし、水を使うのでシロアリが発生しやすい場所です。
壁の裏側で排水管から水漏れしたり、結露した水が木材に滴ったりして、知らず知らずのうちにシロアリの温床と化してしまうこともあります。
・台所
台所も、普段水を使うためシロアリが発生しやすい環境です。シンクや配管からの水漏れ、調理中に床にこぼした水分などで湿った木材は、シロアリの餌になります。
また、冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品が発する熱は、シロアリを寄せ付ける原因となるのです。
床下の収納庫も、シロアリが地下から侵入しやすい場所です。開け閉めの頻度が少ないと湿気がたまり、シロアリが住み着きやすくなります。
・天井裏、屋根裏
夏に熱気や湿気がこもりやすい天井裏や屋根裏は、シロアリが住み着きやすい場所です。
雨漏りが発生すると、湿った木材を餌にシロアリが集まってきます。普段目の届かない場所ですが、油断は禁物です。
・玄関
玄関は住宅内で最も地面に近いため、シロアリが侵入しやすい場所です。
特に、玄関から床に上がる部分の「かまち」や「巾木(はばき)」、玄関ドアの枠などに使われる木材は要注意です。玄関の近くに花壇などがあると、シロアリが地中を通ってやって来ます。
屋外
・バルコニー
外に接するバルコニーは常に雨風にさらされるので、シロアリの羽アリなどが飛来しやすい場所です。特に、ウッドデッキを使用している場合は、雨水で木材が湿り、シロアリの餌となります。
シロアリ対策として、人工木を使用したウッドデッキを選ぶのもよいでしょう。
・庭、花壇、菜園
近年、家庭菜園を作る人が増えていますが、土の中はシロアリの住処になりやすく、庭木を食べてボロボロにしてしまいます。シロアリに食べられた木は内部がスカスカになり、やがて倒れてしまう恐れがあります。シロアリを発見した場合は、早急な駆除が必要です。
シロアリの羽アリが発生した場合の対処方法
羽アリを見かけたら、以下の3つの方法で対処しましょう。
殺虫剤の使用は厳禁
シロアリの羽アリが家の中に発生した場合は、むやみに殺虫剤を使用してはいけません。
殺虫剤を使うと、近くに潜んでいた羽アリが警戒して群飛してしまい、駆除の際に見つけにくくなるからです。逃げたシロアリは、そう遠くない場所に巣を作り始めるので、住宅内の別の場所が再び侵される可能性もあります。
正しい対処法は、掃除機orガムテープ
シロアリの羽アリを見つけた際は、掃除機で吸い込むか、テープなどにくっつけて処理してください。掃除機で吸い込んだシロアリは、1日ほどで死ぬので、その後処理しましょう。
熱湯をかける方法もありますが、誤って自分の足元にかけてしまい、やけどをする恐れがあるので、あまり推奨できません。
夜に出た際は、窓を開けて外に懐中電灯などを置く
シロアリは、光に向かって移動する習性があります。室内の電灯をつけると、羽アリは飛び回ってしまいます。
屋内は全て消灯し、窓を開けた先に電源を入れた懐中電灯を置きましょう。すると、外の懐中電灯に向かって羽アリが飛んでいきます。
見つけた羽アリがシロアリか分からない場合は、写真を撮るなどしておくと業者が判別しやすくなります。
もし、シロアリの羽アリであれば、大量の働きアリが潜んでいることになるので、処理した後は必ず業者に見てもらいましょう。
DIYでシロアリを駆除する方法
DIYでシロアリを駆除するには、以下の3つの工程を踏みます。
それぞれについて説明するので、参考にしてください。
シロアリ駆除の服装
・長袖、長ズボン、運動靴(汚れてもよいもの)
・防毒マスク
・防護メガネ
・防護頭巾
・手袋
シロアリ駆除に必要な薬剤
駆除方法
工程1:薬剤散布法(木部処理)
シロアリが集まりやすい木部に、直接薬剤を塗布・散布する作業です。
- 1.シロアリ駆除用木部処理剤をホームセンターやネットショップなどで購入
- 処理剤には、噴霧器で木材表面に吹き付けるタイプ、はけなどで塗布するタイプ、木材や壁体に穴を開けて注入するタイプなどがあり、使いやすいものを選びます。
シロアリ被害が進行している場合は、穴を開けて注入するタイプを選びましょう。
- 2.床下に潜り、土台・大引き・根太(ねだ)・束(つか)などの木部に、シロアリ駆除用木部処理剤を塗布・散布
- 処理剤は、水回り(キッチン、浴室、トイレ、洗面所)周辺の木部を重点的に、全てに行きわたるようにします。柱の継ぎ目やクラックの周辺なども重点的に塗布します。
蟻道(土や排せつ物、餌の食べかすで作ったトンネル)が見つかった場合は、アリの移動経路をイメージして、そのルートに塗布しましょう。
工程2:薬剤散布法(土壌処理)
地面に薬剤を散布し、土中から侵入してくるシロアリを防除する作業です。
- 1.シロアリ駆除用土壌処理剤をホームセンターやネットショップなどで購入
- 処理剤には、液状タイプや粒状タイプがあり、使いやすいものを選びます。
- 2.床下に潜り、基礎・束石・配管付近の土壌にシロアリ駆除用土壌処理剤を散布
- 壁・基礎・束石・配管付近には、それぞれの際から20cm程度の幅で帯状に散布し、シロアリの侵入が特に多い水回り(キッチン、浴室、トイレ、洗面所)下の土壌には面散布します。
工程3:ベイト工法
シロアリ駆除剤を混入した餌をシロアリに食べさせ、集団全体を死滅させる方法です。
- 1.シロアリ駆除用ベイト剤をホームセンターやネットショップなどで購入
- 2.ベイト剤を設置
- 床下の土に埋める方法と、床下の木部に固定する方法があります。シロアリ被害がある箇所の近くに設置すれば、より効果的です。
ベイト工法のメリットとデメリット
メリット
・人体への影響が少ない
・建物に穴を開ける必要がない
・薬剤の臭いがない
・使用する薬剤量が少なくて済む
デメリット
・即効性はない
・年2~3回の定期点検が必要
・費用が高い
DIYで行うメリットとデメリット
DIYでのシロアリ駆除には、以下のようなメリットとデメリットがあることも覚えておきましょう。
DIYのメリット
・費用が安い
DIYの場合、駆除用の薬剤代しかかからないため、費用をかなり抑えられます。
・自分のタイミングで行える
自分に都合の良いタイミングで駆除作業ができるのも、DIYのメリットです。
業者によっては、なかなか日程が決まらないこともあり、依頼すればすぐに作業してもらえるとは限りません。
・他人が家に入らない
シロアリの調査や駆除作業は、家の中で行う場合もあります。業者を家に入れることに抵抗のある方は、DIYで行うのもよいでしょう。
DIYのデメリット
・適切な薬剤を選ぶのが難しい
発生したシロアリの種類によって、適切な薬剤は異なります。
薬剤の選択を誤ると、せっかく駆除しても効果が見られない場合があります。
・適切な処置ができるとは限らない
シロアリの駆除は、専門知識や隅々まで確認して薬剤を散布する正確性が求められ、素人にはかなり難しい作業となります。必ず適切な処置ができるとは限りません。
・汚れる
床下に潜り込んでの作業となるため、衣類や顔が汚れてしまいます。また、クモの巣や虫、ネズミの死骸などが見つかることもあり、これらが苦手な方には向いていません。
良いシロアリ駆除業者の見分け方
シロアリの駆除は、どのような業者に依頼すればよいのでしょうか。
依頼に当たって注意すべき4つのポイントについて解説します。
適正な価格か
中には、極端に安い価格を提示してくる業者もいます。しかしそのような業者は、作業が雑だったり、知識や経験がほとんどなかったりする場合もあるようです。
大切なのは、適正な価格で確実に作業してくれるかです。安いのであれば、その理由を業者に聞いてみましょう。対応がしっかりしていて、作業内容や価格について偽りなく説明してくれる、信頼できる業者を選びましょう。
説明が丁寧か
良い業者は、シロアリの生態や、侵入された原因、使用する薬剤や作業内容などについて丁寧に説明してくれます。また、今後シロアリ被害を繰り返さないための対策までアドバイスしてくれるものです。
一度、作業の流れやポイントなどを質問してみてください。シロアリ駆除に関する知識が不十分な業者は、説明に戸惑ったり作業に慣れていなかったりして、作業中に住宅を傷つけかねません。
保証期間が設定されているか
シロアリを一度に全て駆除しきれず、翌年に再び被害が出てしまうこともあるため、多くの専門業者は3~5年程度の保証期間を設けています。しかし中には、保証期間を設けず雑な仕事をする業者もいるので注意が必要です。
しろあり防除施工士の資格者がいるか
「しろあり防除施工士」の資格は、シロアリの駆除を依頼する際の1つの目安となります。
この資格は、シロアリ・腐朽・木材・薬剤・建築・防除施工に関する知識を得た施工士であることの証明なので、適切で安全な施工が期待できます。
しろあり防除施工士がいて、日本で唯一の業界団体である「公益社団法人しろあり対策協会」に加盟していれば、信頼性が高い業者といえます。
シロアリ被害を防ぐには?
今はシロアリが発生していないとしても、起こり得る被害に備える必要があります。
安心して生活できるように、以下の3つの対策を講じましょう。
湿気対策をする
シロアリは、湿気の多い場所を好む習性があります。特に、住宅の床下や屋根裏は湿気がたまりやすいため、適度に換気して木材をできるだけ乾燥させるよう心掛けましょう。
薬剤を散布する
シロアリの発生が確認されてからでは手遅れです。シロアリの被害を防ぐには、たとえ被害が出ていなくても、定期的に薬剤を散布しシロアリを侵入させないことが大切です。
また、新築住宅を建てたり、中古住宅を購入したときは、最初に薬剤を散布し、シロアリが侵入しにくい環境を整えましょう。
定期的に検査する
シロアリ被害の怖さは、見えないところで深刻な被害を受けていることです。長い間シロアリが発見されなくても、油断してはいけません。
安心を保つために、専門業者に定期的に検査してもらうことを心掛けましょう。
よくある|シロアリ駆除後の不安事
シロアリ駆除をしたら、隣家にシロアリが逃げ込んだりしないか?
シロアリは、環境の変化に敏感な生物です。駆除から逃れて異なる環境に適応することは容易ではありません。よって、駆除の際にシロアリが隣家へ逃げ込むことはほとんどありません。
ただし、隣家の建物が隣接している、地中に住宅同士をつなぐものがある場合は注意が必要です。