※複数のサービスメニューは受付できません。
※初回限定価格はイエコマを初めてご利用いただく際に、【1サービスにのみ適用】できる初回特典となります。
※戸建住宅向けのサービスとなっておりますので、集合住宅(アパート・マンション)、ビル、店舗、工場等の作業はお受けすることができません。
※お客様からの支給品(商品、部材、部品、材料等)による取付・施工は、トラブル防止のためお受けすることができません。
※作業は居住部分に限ります。
※借家の場合、大家様の許可および立ち合いが必須条件となります。
※上記料金は施工費用です。(手すり代金は含んでおりませんので別途必要となります)
※体重がかかるため、壁等に下地材がない場合は、下地材をつけるために別途費用がかかります。
目次
手すりのない家、不安ですよね?
自宅の階段に、手すりは付いているでしょうか。若くて元気な人なら、手すりのない階段でも特に不安もなく上れるかもしれません。
しかし、年老いた両親や祖父母の住む家だと、手すりのない階段は不便で危険です。2階に行くだけで疲れたり、何かの弾みで転落したりする恐れがあります。家に高齢者が住んでいるのであれば、手すりの設置は必須です。
しかし、手すりの設置は手軽にできるものではありません。自分で設置しようと思うと、以下のようなさまざまな問題が生じてきます。
- 壁にしっかりと固定するのに、どのくらいの間隔でねじを付ければよいのか
- 高さはどのくらいがよいのか
- 階段以外で手すりが必要な場所はどこか
取り付けの方法を間違えれば、つかまって体重をかけた瞬間に手すりが外れたり、高さが適切でないために、手すりとしての機能を十分に発揮できなかったりする恐れもあります。
手すりを付けないとどうなる?
手すりを付けた方がよいのだろうとは思っても、費用や手間のことを考えると腰が重くなってしまう手すりの設置。
手すりは、絶対に付けなければいけないものなのでしょうか? 階段や玄関などに手すりがないと、どのようなことが起こり得るのか見ていきましょう。
安全性の欠如
階段の手すりは必須といえます。2000年に行われた建築基準法施工令の改正によって、床より1メートル以上の階段の少なくとも片側に、手すりを設置しなければいけないことが定められたのです。
この建築基準法施行令は、日常生活における災害を防止するために設けられた、最低限の規定です。守らなければ、思わぬ事故でけがをしかねません。
その上、身体能力が知らず知らずのうちに衰えている高齢者は、自宅内で転倒しやすい傾向にあります。
内閣府の調査によれば、年齢が高いほど自宅内で転倒しやすく、85歳以上の人では25.3%、つまり4人に1人が自宅内で転倒しているのです。転倒場所で最も多いのは庭ですが、階段や玄関など、手すりを付け得る場所でも多くの人が転倒しています。
高齢者の4人に1人が自宅内での転倒を経験していることを考えれば、手すりがない家は、高齢者にとって危険といわざるを得ないでしょう。
※参考:
内閣府「転倒事故」
階段、手すり等日常安全に関わる基準適用の合理化に関する検討
建築基準法施行令
けが人や病人が出たときに困る
たとえ今は手すりなしで大丈夫でも、けがや病気をしたら話は別です。足をけがしたり、病気にかかったりすると、普段は何でもない動作が辛くなります。
階段の上り下りだけの話ではありません。玄関であがりかまち(玄関で靴を脱いで上がる、比較的高い段差の部分)に上ったり、トイレから立ち上がったりする動作も、けがや病気で困難になることがあります。年齢に関係なく、けがや病気は誰にでも起こり得ること。
足にけがをしたときや病気で体が辛いとき、手すりのない階段を見上げ、「手すりがあればよかったのに」とため息をつく羽目になるのは避けたいものです。
高齢者にとっては精神的なダメージにも
食事や移動など、生活をする上で必要な基本動作のことをADL(Activities of Daily Living)と呼びます。若く元気な間は難なくこなせるADLですが、高齢になると、ADLの一部ができなくなったり、遅くなったりすることが多くあります。
そして、ADLが困難または不可能になること(ADLの低下)は、本人の精神面にも悪影響を及ぼすのです。
※引用元:「健康長寿ネット 自立生活の指標 : 日常生活動作(ADL)とは」
ADLが低下すると、本人が活動意欲をなくしたり生きがいを失ったりして、心の状態も悪くなることがあります。さらに、心の状態の悪化が、ますますADLを低下させ、悪循環に陥ってしまうのです。
階段や玄関に手すりがなく、普段の移動が困難になるとなおさらです。身体機能の落ちた高齢者は階段の上り下りが困難になり、そのストレスから心と体の状態がさらに悪化してします。
手すりを取り付ける前にチェックすべきポイント
「動作補助の役割として手すりを取り付けたい…。」「転倒や滑りによる怪我防止のため、階段に手すりが欲しい。」と考えている方もいるでしょう。
「せっかく取り付けたものの、結局ほとんど使わなかった…。」なんてことは避けたいですよね。
それに、手すりは一度取り付けてしまうと、外すのもなかなか難しいのです。そのうえ、ビスで固定しているため、失敗してしまうと壁に無数の穴が開いてしまいます。
手すりの取り付けに失敗しないために、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?
- どんな動作に手すりが必要なのか
- 手すりの取り付け位置の確認
- 手すりの設置スペースはあるのか
- 使用者の身長や動作に対して、どんな形の手すりが必要なのか
- 手すりの形状、材質はどのようなものが最適なのか
以上をチェックしつつ、手すりの取り付けを考えましょう。
イエコマでは、怪我や事故の危険回避、胴体補助のためにどのような手すりを取り付ければいいのか事前にチェックを行い、取り付けを行います。
まずは一度、ご相談ください。
手すりは自分で付けられるもの?
手すりの取り付けは必要な資格などもないため、自分で設置することは不可能ではありませんが、いくつか注意点があります。以下の説明で少しでも不安になったり気が重くなったりするようであれば、DIYは避けるべきでしょう。
いろいろな道具の準備がいる
手すりを取り付ける準備は、ただ手すりを用意するだけではありません。実際に取り付け作業を行う際には、いろいろな道具が必要になります。
ビスを打つ場所の目印として用いるピンやマスキングテープ、ビスを打つための電動ドリルなど様々です。
日常的に大工仕事をしない人だと、道具を準備する段階で苦労するでしょう。
壁のどこにでもビスを打ち込んでもよいわけではない
手すりを壁に固定するビスは、壁のどこにでも打ち込んでもよいわけではありません。
通常、住宅の壁の内側には、下地(格子状の壁の骨組み)が埋め込まれています。この下地の格子の縦方向に伸びる部分を間柱と呼び、手すりの安定のためには、壁の間柱にあたる場所にビスを打ち込まなければなりません。
プロなら、叩いたときの音などで間柱の位置を特定できます。しかし、素人が間柱の場所を見極めるには、専用の機械を購入し、ビスを打つ位置を慎重に決めなければいけません。
測定は正確に
手すりを取り付ける際の重要な作業として、測定があります。
手すりの適切な高さを調べたり、家族で話し合ったりして手すりの高さを決めても、測定でミスをしては元も子もありません。
ビスを打つ位置を決める際の測定には、細心の注意を払う必要があります。
失敗のリスク
プロも100%失敗しないとはいえませんが、素人と比べれば、素人の方が失敗する可能性は格段に高くなります。
「手すりを取り付けてみたら、位置や高さが適切でなく、取り付けをやり直す羽目になった」などの事態になれば、二度手間の上、壁にビス穴が残ってしまいます。
取り付け後、手すりの使用中に手すりが壁から外れるなどの事故も考えられるでしょう。実際に、使用中手すりが折れたり外れたりしたことによる階段での事故も報告されています。
※参考:「狭山市 家庭内で圧倒的に多い階段の事故」
手すり設置の経験がほとんどない素人が設置工事を行うよりは、確実性・安全性は格段に高いといえます。家に住む人の安全を第一に考えるのであれば、取り付けはプロに頼むべきでしょう。
手すりを取り付けるメリット
手すりを付けると、想像以上の意外なメリットが複数あります。
今一度、メリットを確認しておきましょう。
転倒を防ぐ
家庭内での転倒は決して少なくありません。特に階段、玄関、浴室など、段差がある・滑りやすい場所での転落や転倒は大きな事故に結びつきます。住み慣れたわが家でも、手すりは安全に暮らすための道具の一つです。
誘導の助けになる
身体のバランスが崩れやすい場面での転倒を防ぐとともに、暗くて見えにくい夜間などは目的地までの誘導になります。
特に高齢者で、夜中にトイレに行きたくなった際などには、大いに役立ちます。
立ち座りがしやすくなる
トイレ・浴室では、立ったり座ったりといった動作が手すりによって楽になります。また、手すりを使う人だけでなく、日常的に支援する家族などの負担軽減も期待できるのです。
手すり取り付けに必要な材料・道具
手すりを取り付ける際に必要な材料や道具には、以下のようなものがあります。中には家庭に常備されていないものもあります。
ここでは、手すり取り付けに必要な材料・道具、壁の種類ごとに適したねじのタイプを紹介します。
必要な材料・道具
手すり棒
手すりは握ったときの触り心地も大切です。素材には木やステンレス、樹脂被覆タイプ(芯はステンレスやスチール、アルミ)があります。
木製手すり棒は、のこぎりでカットして長さを調整しやすいという特徴があります。ぬくもりのある質感から、階段や廊下に用いることが多いでしょう。
ステンレス製や樹脂被覆タイプは、衛生面への配慮が必要なトイレ、洗面所、浴室などに用いられます。
樹脂被覆タイプにはカラーバリエーションがあり、木目調に加工されたものもあります。
ブラケットL型通
手すり棒を壁に固定するためのL字型の金具です。手すり棒を通すタイプや、上に乗せるタイプがあります。
自在ジョイント
階段などのコーナー部分で、手すり棒をつなげる場合に用いるジョイント金具です。
端部キャップ(エンドキャップ)
手すり棒の端をカバーするためのキャップです。洋服の袖を巻き込まないように安全性を考慮して、曲がっているものもあります。
下地探知機
手すりは、壁のどこに取り付けてもよいわけではありません。壁材の後ろにある柱(下地)に固定することで安全性が得られます。下地を探すために用いるのが下地探知機または下地センサーです。
のこぎり
手すり棒は、設置場所に適した長さにするためにカットする場合があります。素材によってはのこぎりでカットできるので、あると便利です。
キリ
手すりを取り付ける際に仮穴を開けるために必要で、電動ドリルがあると便利です。
電動ドライバー
手すりを確実に固定するには電動ドライバーやドリルが適しています。固定箇所が多いので、時間の短縮にもつながります。
メジャー
手すりには、設置場所や使用する人の身体能力に合わせた高さや位置の調整が必要です。メジャーは不可欠でしょう。
ねじやプラグ
壁面に合わせたものを準備します。この後詳しく説明します。
壁の種類ごとに適したねじのタイプ
手すりは安全に使えることが大前提です。壁材に合ったねじやビスを用い、しっかり固定する必要があります。
樹脂製プラグ
外壁材としてよく用いられるモルタルやコンクリートには、直接ねじやビスを打ち込むことができません。そのため、まず壁材に下穴を開け、ねじ山の付いている樹脂製プラグを差し込んでから、プラグにねじを打ち込みます。穴の大きさや長さを自由に選べますが、コンクリート用のドリルが必要です。
中空用アンカー
アンカーは直訳すると「いかり」です。中空用アンカーは、薄い合板で中空構造になっている壁や天井に用いられます。壁材に穴を開けて中空用アンカーを打ち込み、アンカーのねじを抜くと壁の後ろ側で傘が開くように固定される仕組みです。これにより、安定したねじ穴がつくれます。
グラバーやカベロック
最近の住宅の壁や天井に多い石こうボードにねじを打つときに用いられます。
グラバーは、ハンマーで打ち込むだけで簡単に取り付けることができ、中央にねじを打ち込み、必ず横向きで用います。
カベロックはドライバー1本で石こうボードに取り付けることができ、軽量物の固定に向いています。ドライバーで締めていくと側面にあるアームが壁に食い込み、しっかり固定されます。
階段手すりの取り付け方
手すりを自分で取り付けたい、工程を知りたいという方も少なくないでしょう。
ここでは、工程の複雑な階段手すりの取り付け手順を紹介します。
1.目印のピンを打つ
手すりの高さは、基本的には750mm程度です。階段の各踏み面から750mmの位置に目印のピンを打ちます。このピンを糸やマスキングテープでつなげて手すりの位置を決定します。
2.壁受けブラケットの位置を決める
手すりの位置を決めたら、壁受けブラケット(金具)の位置を決めます。手すり棒の直径が35mmの場合は60mm下に、32mmの場合は58.5mm下にピンで目印を付け、再び糸やマスキングテープでつなげていきます。
3.柱の位置を探す
下地探知機を使って壁裏の柱や間柱を探し、柱の位置に印を付けます。このとき、マスキングテープを貼ってその上に印を付ければ、壁紙が汚れることはありません。
4.手すり棒を必要な長さにカットする
壁受け金具を付けるため、端から60mm以内の位置に印を付けておきます。平らな場所に置き、印を付けた位置に下穴を開けてから、壁受けブラケットをビスで固定します。
5.両端を基準にして、他の金具を取り付ける
手すり棒の直径が35mm以下の場合は900mm以下の間隔で、32mmの場合はやや狭めの600mm以下の間隔で取り付けていきます。必要に応じて、手すり棒の両端にもキャップやジョイントを取り付けましょう。
6.手すり棒の固定
手すり棒に必要な金具を取り付けたら、柱に付けた印に合わせて手すり棒を固定していきます。手すり棒の端は下側もしくは壁側を向くようにします。
手すり取り付け時の注意点
手すりを取り付ける際には、注意点がいくつかあります。安全性につながるものですから、階段・廊下・トイレの場所別に注意点を確認していきましょう。
階段の手すり取り付け時の注意点
壁裏の柱や間柱に金具で固定する
屋内の壁は石こうボードや合板でできています。壁の裏側は空洞になっており、等間隔で柱が入っています。手すりを付ける際には、この柱にしっかり固定することが大切です。固定できる柱がない場合は、補強用の木板を取り付けてから手すりを設置します。手すりは中途半端な長さにせず、安全が確保できる踊り場まで設置しましょう。
手すりはできるだけ連続して設置する
手すり棒が途切れるところはジョイントで接続します。階段がカーブしている場合は、自由に角度を変えられるジョイント金具もうまく組み合わせて、連続して設置することが安全につながります。手すりが途切れると、手すりをつかみ直すために身体のバランスが不安定になる瞬間が生じます。連続した設置が難しい場合は、手すり棒の間隔が400mm以下であれば自然につかみ直すことができるといわれています。
手すり棒の端の処理
階段の始めと終わりにあたる部分は、身体の傾きが変わり不安定になります。水平な部分を200mm程度つくることで、安定して身体を支えることができます。また、手すりの端は下側を向かせるか、壁側に曲げて設置します。直線のままでは洋服の袖に入り込んで危険です。
片側手すりの場合は使いやすい側に設置する
階段の両側に手すりを設置できれば安全ですが、階段の幅などを考慮して片側に付ける場合が多いでしょう。通常は、利用する人の利き手側に設置します。まひなどで利き手がうまく使えない場合は、より使いやすい方に設置しましょう。
廊下の手すり取り付け時の注意点
廊下に設置する手すりの目的は、手すりに預けた手を滑らせて身体を横に移動させることです。
直径32~36mmの円形の手すり棒を用います。手すりの高さは、脚の付け根にある大腿(だいたい)骨転子部あたりに合わせるため、750~800mmになります。
手すり棒を下から受けるように金具を取り付けることで、手を滑らせる際の引っかかりを防ぎます。
また、階段と同様に、洋服の袖口に引っかかったりしないように、ジョイントを使って連続して設置し、端を壁側に折り込むように取り付けます。
トイレの手すり取り付け時の注意点
トイレの手すりは、座ったり立ったりする動作や、座っているときの姿勢を安定させるために用います。縦手すりは立ち上がる際に有効です。
便器の先端から200~300mm前方に設置し、立ち上がるときの重心移動をしやすくします。
座っている際に安定した姿勢を保つのが難しい場合は、横手すりも設置します。横手すりは便座よりも230~300mm高い位置に設置します。縦手すりと横手すりを組み合わせたL字型の手すりを用いることも多いでしょう。
設置場所を決めるときは、利用者が使いやすい方向や介助者の動きやすさ、トイレのスペース、車いすの使用の有無など、複数のポイントで検討が必要です。
手すり取り付けの相場
手すり取り付けの費用は、一般に1カ所につき2~3万円程度かかります。
金額は、取り付ける場所や手すり棒などの資材の価格、下地の状況によって変わります。
特に階段の場合、階段の長さやカーブの形で必要なジョイントも変わり、その分の費用がかかるでしょう。
手すり取り付け時の自治体助成制度の活用方法
各自治体では、住宅の改修について助成制度を設けています。要件に当てはまるのであれば、助成を受けて業者に頼むことで、安心かつ安全な環境が整えられるのではないでしょうか。
ここでは、介護保険制度、住宅改修助成を紹介します。
住んでいる自治体に、利用できる条件を問い合わせてみましょう。
介護保険制度を使う
介護保険制度で住宅改修の対象となるのは、65歳以上の介護保険第1号被保険者が介護認定を受けたときや、40~64歳の介護保険第2号被保険者が16種類の特定疾病により介護認定を受けたときです。
要介護1~5、要支援1~2の全てが対象の「住宅改修費の支給」というサービスを利用します。
支給されるのは、身体や住宅の状況から改修が必要と認められた場合に限られます。
上限は20万円で、そのうち1割を自己負担することになります。なお、20万円を超えた分は自己負担となるため注意が必要です。
対象となる工事は、手すりの取り付けや段差の解消などに限られます。
担当のケアマネジャーや理学療法士、作業療法士といった他職種の意見を聞きながら、施工業者とも打ち合わせるとよいでしょう。
在宅高齢者や障がい者(児)への住宅改修助成
介護保険の被保険者に該当しない場合でも、高齢者や障がい者(児)を対象とした助成制度を設けている自治体があります。自治体によって、助成名称や利用できる条件は異なります。一般に、65歳以上で要介護認定を受けている人が対象で、所得制限も設けられています。
障がい者(児)が家庭で安心して生活できることを目的に、助成を実施している自治体もあります。身体障がい者手帳を持つ身体障がい者(児)が対象で、身体状況に合わせて住宅改造費を助成しています。こちらも制度があるかは自治体によって異なり、利用には条件や所得制限があります。
いずれにしても、工事を先に行うと助成対象ではなくなる場合もありますから、注意が必要です。