※初回限定価格はイエコマを初めてご利用いただく際に、【1サービスにのみ適用】できる初回特典となります。
※戸建住宅向けのサービスとなっておりますので、集合住宅(アパート・マンション)、ビル、店舗、工場などの作業はお受けすることができません。
※作業は居住部分に限ります。
※借家の場合、大家様の許可および立ち合いが必須条件となります。
※凍結防止用ヒーターは別途料金がかかります。
目次
水道管は何℃になると凍結する?
降雪するほど気温が下がると、水道管が凍って水が出なくなったり水道管が破裂したりすることがあります。大寒波の到来した日の朝などに、水道管が凍ってしまった経験をした人もいるのではないでしょうか。
水道管が凍結するのはマイナス4℃から
水が凍るのは、0℃からです。これは水道でも同じですが、外気温が0℃になるとすぐに凍るわけではありません。
水道管の中まで凍るのはもっと低い温度からで、外気温がマイナス4℃以下になると水道管が凍るといわれています。
例えば、2018年1月25日、東京都心では48年振りにマイナス4℃を記録しました。
この時、水道管が凍結し、断水や破裂したとして、東京都水道局には2,130件の報告がありました。
※引用元:2018年1月26日 東京新聞
48年ぶりの記録なので、水道管凍結に対する認識があまりない家庭もあったでしょうが、今後も同じようなことが起こる可能性は充分にあります。
なお、この時期は気象庁から全国各地の「水道凍結指数」が毎日発表されているので、参考にしてみてください。
日陰・むき出し・北向き・風当たりに注意
もちろん、外気温がマイナス4℃以下にならなくても、水道管の凍結が起こることはあります。
特に、屋外や北側で日光が当たりにくい場所、風当りの強いところ、水道管がむき出しになっているところなどの気温が下がりやすい場所では、外気温が0℃前後でも凍結することがあります。
誰も住んでいないアパートに注意
誰も住んでいないアパートや空き家は水道管を使う頻度が少なく、凍結しやすくなります。水は動いていると凍結しづらいからです。
家の中で暖房などを使わないことも原因のひとつです。
また、2階より上に住んでいる人で、1階など自分より下の階が空室になっているケースも注意が必要です。
構造上、下の階で凍結すると、上の階で断水してしまうことがあるからです。
このようなケースで、上の階の入居者に補修費用の請求が届いたケースもあるようです。
補修費用を支払う必要があるかどうかはさておき、空室が原因で凍結が起こるようであれば、事前に大家に対策を依頼しておくとよいでしょう。
マンションの水道管凍結
マンションの場合、寒冷地であればサーモスタット付凍結防止ヒーターなどで、凍結防止対策をしていることが普通です。
しかし、凍結防止設備が経年劣化で故障した場合や、想定より冷え込んでしまった場合などは、凍結して断水してしまうこともあります。
マンションで水道管が凍結すると、交換費用や補修費用は修繕積立金から支払われることになります。
復旧に関する手続きは、管理会社が段取りするのが一般的です。入居者は手続きに要する期間や日取りなど管理会社の連絡を待ちます。
水道管が凍結するとどんな問題が発生する?
水道管が凍結すると、具体的にどんな問題が発生するのでしょうか?
水道管が凍って水が出ない
水道管が凍結すると断水してしまいます。
凍結による断水は、自然に溶けるのを待つのが一番ですが、ぬるま湯をかけるなどして解凍を早めることもできます。
破裂の危険性もあるため、凍結した段階で水道工事会社に一度連絡をしておくとよいでしょう。
断水は復旧にそう時間のかかるものではありませんが、大寒波が来たときなどに周辺一帯が断水すると、復旧の目処が立たなくなることがあります。
大規模になると自衛隊による給水活動が行われることもあります。
水道管の凍結を放置すると破裂する
氷は水より体積が大きいため、水道管内の凍結が進むと水道管が膨張し、最終的には水道管が破裂します。
水道管が破裂すると、破裂したところから漏水し、以下のような事態に陥ってしまう可能性があります。
部屋が水浸しになる
台所や洗面所など、水道管が部屋の中から見えている場所で破裂が起こると、水が噴き出して部屋が水浸しになります。
すると、破裂した水道管の補修費用の他、台所や洗面所の周辺設備や床の貼り換え・補修費用がかかります。
下階に水漏れ発生
壁の中など建物の構造内部に設置された水道管が破裂すると、建物内部が水浸しになる他、アパートやマンションであれば下の階に漏水することがあります。
建物内部が水浸しになると老朽化が進みやすくなります。下の階にも漏水してしまうと、大規模な修繕が必要となるのが一般的で、その補修費用も支払う必要があるのです。
トイレが破裂?
トイレには臭いが逆流しないようU字型に配置された配管トラップがついており、トラップには水がたまっています。
このトラップにたまっている水が凍結し、トラップが破裂するだけでなく便器が破裂することもあります。
修繕費用は膨大に
水道管が破裂するとさまざまな症状が起こりますが、場合によっては数百万円の修繕費用を支払わなければならなくなることもあるのです。
水道管の凍結は、適切な処置と定期的なメンテナンスを行っていれば防げるので、どのように処置しておくべきか理解しておくことが大切です。
専門業者に凍結防止対策を依頼するメリットは?
水道管の凍結防止のための対策は、それほど難しいものではありません。
しかし、保温材を巻くなどは上手くできないこともありますよね。また、水道管のどの辺りが凍結しやすいかなど、素人では判断できない部分もあります。
業者のスタッフが凍結しそうな部分を見抜く
水道管は、正しく処置すればかなりの割合で凍結を防ぐことができます。
しかし、水道管すべてに凍結防止カバーや保温テープを巻き付けるのも大変で、そもそもすべての水道管の場所を把握するのも難しいです。
業者に凍結防止対策を依頼すれば、凍結しそうなところに重点的に処置を施すことができ、処置しなければならない部分を見逃すことはありません。
その場しのぎでない施工を行う
水道管凍結対策は一度すれば万全というわけではありません。
保温器具の経年劣化が原因で水道管が凍結することがあります。また、保温カバーや保温テープが正しく巻かれていなければ、時間が経つと剥がれて、大切な時に効果を発揮しない可能性もあります。
長年の経験を持つ業者であれば、その場しのぎの施工ではなく、経年劣化も踏まえた上で正しい処置を行うことができます。
長期的にみて費用を抑えられる
保温カバーや保温テープは、ホームセンターで購入して自分で処置することができます。
しかし、正しく処置していないことが原因で頻繁に取り換えしていては、長い目で見て高い費用がかかってしまうのです。
処置の甘さが原因で水道管が破裂して漏水してしまっては、業者に凍結防止対策を依頼する場合の何倍も費用がかかってしまうこともあります。
水道管凍結防止対策の相場
水道管の凍結防止対策にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
DIYの場合と専門業者に依頼した場合、イエコマに依頼した場合を比較してみます。
DIY
DIYで水道管防止対策をする際は材料費だけで済ませることができます。
総じて、コストを抑えて材料を揃えれば数千円で対策することが可能でしょう。
内訳は以下の通りです。
- 凍結防止カバー:2mのもので300円ほど
- 保温テープ:1巻で300円ほど
- 凍結防止帯:性能によって異なるが、安いもので1,000円ほど。高いものだと数万円
業者
凍結防止カバーや凍結防止帯の取り付けを業者に依頼して凍結防止対策する場合、材料以外に人件費を支払う必要があります。
例えば、2m程度の水道管に凍結防止カバーや凍結防止帯を施工する場合には、1万円前後の費用が掛かるのが一般的です。
※引用元:株式会社エイト
3ヶ所施工すれば3万円程かかりますが、先にお伝えしたように業者に依頼した方が長期的にみてお得になることも少なくありません。
水道管の凍結防止の方法
水道管の凍結防止方法には、水抜きなど簡単にできる方法から、水道管を保温したり、設備自体を寒冷地対応のものに変更したりといった方法があります。
1つずつ見ていきましょう。
水道を出しっ放しにする
家庭でできる最も簡単な水道管の凍結防止策です。動いている水は、氷点下になっても凍りにくい性質を持っています。
夜寝る前に、凍ってしまう恐れのある水道の蛇口から少しだけ水が流れるようにしておけば、凍結を防止できるのです。
しかし、水を出しっぱなしにしているだけ水道代がかかる、流しっぱなしにできないトイレの水道管の凍結は防げないなどのデメリットもあります。
水抜きをする
水道管の凍結は水の凍結が原因のため、水道管の中の水を抜けば凍結を防止することができます。
水抜きは、元栓を閉めてから水道管の内部にある水をすべて出し切り、水道管を空にすることで行えます。
普段から水抜栓の場所と開閉の仕方を確認しておきましょう。
ただし、水抜きを行うと、栓を閉じている間は水道が使えない状態になり、使う前に必ず水道の栓を開けなければいけない点が少し不便です。
保温する
水道管の保温も効果的な対策です。水道管を保温することで、水抜きなど面倒なことをせずとも凍結を防げます。
主に、蛇口・水道メーター・給水器など水道管が凍りやすい場所に、タオルや保温テープを巻くなどの対策で、外気を遮断して水道管を保温します。
凍結防止カバー
※引用元:amazon.co.jp
凍結防止カバーはポリエチレンフォームやラバーフォームなどのパイプ状のものを水道管の上から巻き付けるものです。
水道管に凍結防止カバーを巻き付け、テープを巻くだけなので取り付けも簡単です。
1本300円程度と安価で、凍結防止対策としてはこれだけでも充分な保温力を発揮します。
凍結防止帯
※引用元:amazon.co.jp
凍結防止帯と呼ばれるヒーターを配管に巻き付けることで保温する方法もあります。
ヒーターのためコンセントが必要になりますが、配管にそわせて巻き付けるだけなので取り付けも簡単です。
また、サーモスタットで温度を感知し、水道管の温度が一定以下になると温め、一定以上になると停止するため、一度設置すれば気温を気にすることなく生活できます。必要なときにしか発温しないため、無駄な電力消費を防ぐことにもつながるのです。
保温テープ
※引用元:amazon.co.jp
保温テープは、水道管に巻き付けるだけで保温力を発揮するテープです。
単独で使っても効果がありますが、凍結防止カバーの上からや、凍結防止帯の上から巻き付けることもできます。
それぞれ単独で優れた保温効果を持ちますが、組み合わせて使うことでさらに高い保温力を得られます。
タオルで代用
凍結防止カバー、凍結防止帯、保温テープについて紹介しましたが、どれもホームセンターなどで購入する必要があります。
家にあるものでできる方法として、水道管にタオルを巻き付け、その上からビニールテープなどで固定する方法もあります。
永く使える方法ではありませんが、応急処置としてはおすすめです。
メーターボックスの保温
水道管の凍結防止策を講じるにあたり、メーターボックス部分の保温も考える必要があります。
新聞紙や古い布をビニール袋に入れて保温材とし、メーターボックスの中に入れておきます。ほかに、発泡スチロールを入れる方法もあります。
このとき、タオルなどのぬれる可能性のあるものを直接入れると、凍ってしまいメーター破損につながることがあるので、必ずビニール袋に入れて保温材とすることが大切です。
給湯機の保温
水道管の通る給湯器は、近年のものでは“温度が下がると自動で作動するヒーター”が内蔵されているため、凍結することはまれです。
しかし、経年劣化や想定以上の大寒波で凍結してしまうこともあります。
保温方法は、給湯器につながる周辺の水道管に凍結防止カバーや保温テープを巻き付けることで凍結を防ぐことができます。
また、凍結防止装置のついていない古い給湯器を使っている場合は、夜間に運転スイッチを切り、お風呂の水を出しっぱなしにしておくことで凍結防止につながります。
器具を寒冷地対応に取り替える
蛇口や水道管などを、寒冷地に対応している器具に変更する方法もあります。確実に凍結を防ぐことができますが、部品代や施工費がかかってしまいます。
メーカーによってさまざまな器具があるので、専門業者に相談してみてもいいでしょう。
水道管が凍結した後の対処法
水抜きや保温対策をしても、水道管が凍結してしまうこともあります。
ここでは、水道管が凍結してしまった後の対処法をお伝えします。
水道管の解凍方法
まずは水道管を解凍しましょう。
自然に溶けるまで待つ
水道管が凍結してしまった場合、一番無難なのは自然に溶けるまで待つことです。外気温がプラス2℃以上になれば、半日程で自然に溶けるはずです。
とはいえ、そんなにゆっくり待っていられないこともありますよね。
その時は、以下のような方法で解凍するとよいでしょう。
ぬるま湯をかける
水道管にぬるま湯をかけることで解凍できます。水道管に直接かけるのではなく、タオルを巻いてかければ、少ないお湯で水道管を温めることができるのでオススメです。
ぬるま湯をかけて解凍した後は、水道管外側の凍結を防ぐため、水滴が付着している部分をきれいに拭き取るようにしましょう。
ドライヤーやカイロもおすすめ
ドライヤーやカイロなどで水道管の凍結部分を温めることでも解凍できます。
また、家の中の水道蛇口が凍結してしまったら、エアコンやストーブで室温を高めることでも解凍できます。
部位別対処方法
立ち上がり管と蛇口、メーターボックスそれぞれの対処方法をお伝えします。
立ち上がり管
立ち上がり管は垂直に伸びる水道管で、水道の蛇口の外側(屋外)にあることが多く、その多くにカバーが付けられています。
水道の立ち上がり管を解凍する時は、カバーなどを外して直接ぬるま湯をかけましょう。タオルを巻けるようであれば、巻いた方が効果を高められます。
蛇口
蛇口を解凍する際は蛇口にタオルをあて、その上からぬるま湯をかけます。
メーターボックス
メーターボックスでは、メーターの両側にあるパイプ部分にタオルをあて、ぬるま湯をかけます。メーターに直接ぬるま湯をかけないようにしましょう。
また、凍結防止のため、解凍後は念入りに水分を拭き取ります。
水漏れがないか確認する
水道管が凍結した後は、膨張した氷が水道管にひび割れを作っていたり、破裂させたりしていないか確認します。
水道管を解凍した後は、ひび割れや破裂したところからは水漏れが発生しているので、水漏れがないかで確認するとよいでしょう。
水道管が凍結した時やってはいけないこと
水道管が凍結してしまったときは、以下のことをしないように気を付けましょう。
蛇口を無理にひねる
水道の蛇口が凍結して動かなくなったときは、蛇口を無理にひねってはいけません。凍結している蛇口を無理にひねると、蛇口の内部にあるゴムパッキンが破損して水漏れが起こる可能性があります。
また、水道管の水が凍結していると蛇口を開いても水が出ませんが、忘れた頃に氷が解け、水が出しっ放しになる可能性もあります。
熱湯をかける
水道管にぬるま湯をかけて解凍する方法をお伝えしましたが、熱湯をかけるのは危険です。冷たい水道管に熱いお湯をかけると、水道管が破裂する原因になるからです。
これは、焼いた石に水をかけたら破裂する原理や、冷たいコップに熱湯を注いだら割れる原理と同じです。
水道管をお湯で解凍する際は、ぬるま湯で時間をかけて、徐々に解凍するようにしましょう。
水道管が破裂したら?
水道管が実際に破裂したら、専門業者に修理を依頼することになりますが、水道に関する知識がなくても応急処置をすることはできます。
応急処置
最初にメーターボックスを開けて止水栓を右に回し、終わりまで閉め切ります。
なお、止水栓はメーターボックス内にあるのが一般的ですが、構造によっては壁面や床下に別に設置されていることもあるので、建物の見取り図で確認しておきましょう。
止水栓を閉めたら、破損した箇所を布やテープでしっかりと巻き付けて応急処置を施します。
水道工事店か水道局に連絡する
応急処置を施したら、水道工事店や、お住まいのエリアを担当する水道局に連絡しましょう。水道工事店に連絡する際は「上下水道局指定」の工事店を選ぶようにすることをおすすめします。
寒波の時などあちこちで凍結が発生していると、水道工事会社も忙しくなりますが、対応を冷静に待ちましょう。
水道管の修理費用
水道管自体の修理費用は、以下の価格が目安です。
- 屋内の水道管:2万円ほど
- 天井裏や床下などの隠れた場所の水道管:3~5万円ほど
壁の中で水道管が破裂してしまった場合には、壁を壊す必要があるため費用も高くなります。
また、水道管が破裂したことにより自分の家や下の階の部屋の水漏れしてしまった場合にも、修理費がかなり高額になることもあります。
費用をできるだけ抑えたいのであれば、2社以上の水道工事店に見積もりをお願いして、それぞれの作業内容や価格を比較してから決めるとよいでしょう。
保険で補填されることもある
加入している火災保険によっては、水道管破裂の修理費用を保険金で支払うことができることもあります。
火災保険の補償内容はプランによってさまざまですが、約款に「水道管修理費用保険金」などと書かれていたら、水道管凍結による破損も対象となります。
水道管が破裂してしまったら、加入している火災保険の約款を確認してみましょう。
減免申請とは
お住まいの自治体によっては、水道管凍結による破損で漏水してしまった場合など、その水道料金の内一定額の補助を受けられる減免措置を取ってくれるところもあります。
この補助を受けるためには「上下水道局指定の業者」に修理してもらう必要があります。
水道修理工事後に業者に減免申請をしてもらうか、申請書を業者から受け取り、自分の足で水道局に持っていくことで減免申請は完了します。
申請後、水道局が申請の審査を行って無事許可が下りると、漏水などで高くなってしまった水道料金分を、毎月の水道料金から差し引く形で補助が行われます。