• ひとの屋根見て、わが屋根直せ-スレートからガルバリウム鋼板への重ね葺き(カバー工法)施工事例

施工事例

ひとの屋根見て、わが屋根直せ-スレートからガルバリウム鋼板への重ね葺き(カバー工法)施工事例


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Before:
T様邸はすでに築後20年近くに達していました。屋根材は、その頃に全盛を迎えていたセメント製のスレート瓦です。 軽くて安価でカラーバリエーションに富んでいて、施工性にも優れていましたから、かなりな人気を得ていた頃もありました。けれども最近は下火です。なぜならそれと同じ良い特質を兼ねながらも、さらに優れた製品が出来たからです。何だと思いますか?


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After:
新しい屋根は鋼板製。名前をガルバリウムといいます。素材は、主にアルミニウムと亜鉛から成る、メッキ鋼板です。アルミニウムの特徴である耐蝕性、加工性、耐熱性、熱反射性に優れている屋根材です。
見違えるような屋根となりました。家の中にいる分には、直接見ることはできませんが、周りの人の見る目が違ってくるでしょう。自分の本当の姿を知っているのは、実は他の人かも知れません。

ひとの屋根見て、わが屋根直せ-スレートからガルバリウム鋼板への重ね葺き(カバー工法)施工事例

はじめに

タイトルを見て、はて?どこかで聞いたセリフだな、と首を傾げられたでしょうか。
そうです。「ひとのふり見て、我がふり直せ」の諺をもじってみました。
そのように、何事につけ自分のことを知らないのは自分自身ではないでしょうか。時には自信たっぷりな人など、はたからみれば滑稽としか映ってないことがあるものです。では、自分の家についてはどうでしょうか。家はあらゆる方角から見えるので外観は客観視できますね。でも自分でも見えない処が一箇所だけ存在するのです。どこでしょうか。他ならぬ自分の家の屋根なのです。
このたび屋根の改修を思い立たれたS市のT様は、ときどきは二階の自分の部屋から、あるいはバルコニーに出た時に、周囲を取り巻く家の屋根を何となくご覧になっていました。その住宅団地は殆んど同時期に建てられた家ですから、造りの建材にそう違いはないものの、屋根には千差があって、特に屋根材の種類によっては劣化の度合いが異なっていることに気付かれたのです。しかもそこで特に気にされた点は、T様の両隣がT家と同じ屋根材で、その2軒共が他の多くの家の屋根と比較して、劣化の著しいことに気付かれて、穏やかならぬ気持ちになられたのでした。自分の家の屋根もきっと同じに違いないと、その時初めて自宅を客観視されたのです。そこで思い切って、屋根を優れた屋根材で改修される決意を抱かれたのです。ではその状況と結果を見てみましょう。

改修工事の内容

T様が多くの屋根を見て、自宅の屋根状況を想像し推論された結果は当たっていました。様々な瑕疵(かし)が生じていました。
家内部への雨漏れは起きてはいなかったものの、それに近い状況は生じていたかもしれません。屋根というのはそれほど捉えにくく自分では客観視できないので、気付きにくいものとなっています。その意味では、何らかの方法で現実の状況を把握することが、とても大切なこととなっています。

瑕疵の状況


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棟板金の釘が浮き、板金が浮かび上がっていました。長い間の風雨に煽られてそうなったものでしょう。


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板金を接合し、防水の目的を果たしているコーキングが劣化しており、その役目を果たさなくなっていました。


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棟板金が褪色し、多少の錆が見られるなどで劣化していました。

改修工事

しかし、全体的に、割れたり欠けていたりしたスレートはありませんでした。その意味では状態は良好でした。ですから、仮に現状のまま再塗装を施したならば、一時的には見た目に美しくよみがえらせることもできたでしょう。
ただ、T様邸の築年数を考慮すると、2回目の塗り替えの前にスレートが寿命になってしまう可能性がありました。そのため、今回は、塗り替えでなく改修工事のご提案をさせていただきました。
既存の屋根を除去するのでなく、さらにそこに、今より優れた屋根材を被せるという、いわゆる「重ね葺き」(カバー工法)での施工を行いました。その工法なら、既存の撤去費用を節約できるばかりか、むしろ屋根が二重に構成されることとなり、より耐久性、断熱性、遮音性、耐水性を得る結果となるからです。とても合理的な方法だとは思われませんか。

防水シートの敷設


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貼られているのはアスファルト製のフェルトで防水シートです。これを既存の屋根に敷設することにより、確実な防水性が確保できます。また、これとほぼ同じシートが既存の屋根の下にも貼られていますから、二重の防水層を形成する結果ともなります。

ガルバリウム鋼板の敷設


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一枚一枚を重ね合わせて取り付けていくため、スクラムを組むかたちとなり、より頑丈で、ズレにくい取り付け方です。既存の屋根材の場合は釘打ちで、釘を打ったところからの漏水が心配されます。また新しい屋根材には雪止めも最初から付いています。


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職人さんが一所懸命に取り付けていきます。ミスは許されません。
屋根職人であることの自尊心と自負とで施工しているのです。良い汗が流れています。


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コーキングによる防水と接続


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仕上げのコーキングが施されました。このコーキングには、雨や雪から屋根を守る防水の目的と、また風や地震などから屋根を守る接続・接着性の目的があります。見えない部分とは言え、養生テープを使って丁寧なコーキング作業が施されます。屋根が太陽の光を受けて誇らしげに輝いています。まさに屋根の晴れ姿となっています。

下屋(げや・階下の屋根のこと)の改修

一階屋根も二階屋根と同じ方法と順序で改修が行われました。


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工事完了


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これですべての工事が終了しました。何と美しい屋根でしょう。この鋼板は色あせがしにくい素材です。また軽いので、既存の上に重ね葺きにしても建物に負担をかけることがありません。

■ まとめ

「せっかくきれいなったのに、僕にはみられないよ」とT様は嘆かれますが、その口角には笑みが浮かんでいます。満更でもなさそうです。その美しさと丈夫さで、内心に自信を得られたと、はっきりとそうおっしゃいます。その証拠に、ご近所からの評価は高いものとなりました。やはり他家から見た場合の評判は、物事の客観性を意味します。本当に良い出来上がりとなったようです。その証拠にさっそく隣家の一軒からオファがありました。業者は喜びました。ですから仕事にはやり甲斐があるのです。何よりの評価だからです。
自分という人間を客観視し、それで生きてゆくことはとても大切なこととなっています。人はおごらずまた卑屈にもならず、あるがままの個性と等身大で社会と協調して生きることが大切です。
家もそれと同じです。家の実力を過大評価せず、過信せず、また変に神経質になることもなく、常にあるがままの状態や状況を受け入れ、そのために時には業者の点検などを受けて、客観視することが大切なこととなっています。「ひとの屋根見て、わが屋根直せ」とは、そのことを意味しています。

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