• E様邸スレート屋根からガルバリウム鋼板への重ね葺き(カバー工法)施工事例

施工事例

E様邸スレート屋根からガルバリウム鋼板への重ね葺き(カバー工法)施工事例


Before スレートがズレている


Before スレートがズレて雨どいを塞いでしまっている


After


After

E様邸の屋根葺き替え工事の施工事例

E様邸は北東の角地に位置していました。ある日、西隣の隣家から、雨の日にE様の屋根から多量の雨水がその家に降りかかってくる、と相談を受けたそうです。
そこで、さっそく点検したところ、何とその隣家に接する屋根の瓦がずれ落ちていて、その数枚の瓦が雨どいを上から塞いでしまっていたのです。それが原因で雨が樋に落ちずにそのまま隣家に流れ落ちていました(Before)。
このような事例は、下から見ただけではなかなか分かりづらいものです。
そこでE様は単に瓦のずれを直すだけでなく、これを好機と積極的に考えて、より良い屋根へと葺き替えをされました(After)。
この決断には、その昔に郷里のお母さまから聞かされていたある教訓が生かされました。
ではそのことを説明する前に、まず工事の工程を紹介致しましょう。


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工事に先立って、屋根には足場と養生ネットが設置されました。
今回の施工は、瓦を残したままさらにその上に新たな屋根材を貼っていく「重ね葺き」と呼ばれる工事です。つまり屋根を二重に形成することになるのです。以前のスレート瓦は性能的には劣化していなかったため、そうすることによって、防火性、防音性、耐水性、耐候性などの性能が増し加わります。

そこでまず、既存のスレート瓦の整備が行われ、懸案のずれ落ちた瓦の切断が行われました。
樋の上にはみ出した分だけ、サンダーで切り落とします(2)。いわば迷惑の切り落とし、ということになりましょうか。


3 棟板金を外す


4 スレートの上からルーフィングを貼る・棟木を取り付ける

そして棟の板金も外されました(2)。
次に古い屋根の上に防水紙となるルーフィングフェルトを貼ります。このルーフィングは防水の意味でとても大切な役目を果たします。短期間だけなら、その上の屋根材が無くてもこのルーフィングだけで雨を防げると言っても過言ではないでしょう。
けれども、何かに保護されないと長く耐久性は維持できないので屋根材によって覆われ、その下で万が一の場合に備えて防護する役目を果たしています。
表の夫を常に陰で支えている妻の立場に似ているかもしれません。内助の功は決して侮れないのです(4)。さらにその上に棟木を取り付けて、新しい屋根材を貼る準備ができました。


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そこへガルバリウム鋼板という非常に優れた屋根材が取り付けられます。ガリバリウム鋼板は特に最近多く用いられるようになった屋根材ですが、使われ始めてからおよそ30年は経過しています。
ですから少なくともそれ以上の期間の耐久性があることは実証されており、今後どの程度までその耐久性が伸ばされるか、注目を集めています。
今のところ大きな欠損は生じていないことから、かなりの耐久年数が期待されている屋根材なのです。
ガルバリウム鋼板の注目すべき長所をいくつか挙げてみましょう。

  • 耐用年数が30年以上見込まれる。
  • 薄くて軽量であるので耐震性が高い。
  • 頻繁なメンテナンスが不要。
  • 既存の屋根材の上にも張れるカバー工法が出来る。
  • 耐蝕性、褪色性に強い。
  • 加工しやすくデザイン性に富み、その種類は100種類以上にもおよぶ。
  • 最近では断熱性また防音効果の施されたものもある。
  • スレート瓦などと比較して、耐久性や、またメンテナンスの費用面で廉価性に優れている。

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完成した屋根には、雪止めも取り付けられました。今までにはなかったものです。
もちろん屋根庇はちゃんと雨水が樋に落ちるようになりましたし、また雪止めによって隣家へ雪が落ちないようになりました。これで安心です。

■ まとめ

工事に先立ちE様は、まず足場と養生シートで家を覆われ、また瓦のずれを直すとともに雪止めも着けて隣家へ迷惑が及ばないようにとの配慮を示されました。
それはE様が子供の頃、郷里のお母さまから絶えず聞かされていた教訓の「隣近所を最も大切にしなさい」を思い出されたからでした。
その理由をお母さまは次のように説明されたそうです。「ことわざに、『遠くの親戚よりも、近くの他人』という教えがあってね。それは冠婚葬祭だけで年に一度か二度会う親戚よりも、毎日顔を合わしお世話になっている他人様こそ自分にとって大切な存在だからね」という言葉だったのです。そう言えば、すでに還暦を超えられたE様、これまでの人生において、たくさんの人々にお世話になり、そうした人脈を通じて今の自分があることを思い返された結果となりました。ですから隣家との大切さも思い直された結果となったのです。
住宅建築において一番困ることは、隣近所との諍いです。それには枚挙にいとまがないほどです。ですから普段からの良い関係は大切です。お互い様の精神でいけることを願っています。

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