施工事例

瓦屋根からガルバリウム鋼板への屋根葺き替え施工事例

はじめに

日々雨風や紫外線にさらされている住宅は、時間の経過とともに劣化が進んでいきます。いくら掃除をこまめにしたとしても、掃除では取りきれないほこりやコケ、カビといった汚れが蓄積し、劣化を加速させてしまいます。外観の中でも目につきやすい壁部分に対し、メンテナンスの対応が遅れてしまうのが、屋根部分です。
屋根のメンテナンスは、手間と時間がかかるわりには見た目ではわかりづらいと思いがちですが、実際には屋根の塗りなおしをするだけでも見違えるような見栄えになります。雨風などの自然災害時も安心できますので、早めの修繕や定期的なメンテナンスをおすすめしています。
ご依頼いただいたH様邸は、しっかりとした屋根のメンテナンスをご希望されました。

今回は、屋根の土台部分からメンテナンスを行い、屋根全面にわたって施工しました。これらの施工で、見た目がよくなるだけでなく、各部の防水性や耐久性が高められます。


Before

After

屋根は雨風や紫外線から家や住む人を守ってくれる重要な部分です。それだけに傷みが激しく、定期的なメンテナンスが必要な部分でもあります。屋根のメンテナンスは、部分的に補修をする場合と、全面を葺き替える場合の大きく2つのパターンがあります。H様邸では、屋根全体の葺き替えを行いました。単に屋根の表部分だけを補修する工事ではなく、全面的に屋根を一新することで、より強固なメンテナンスを実施することにしたのです。

すっかり葺き替えがおわり、きれいになった屋根の状態をご覧ください。瓦部分だけでなく、内部のメンテナンスも行っていますので、今後の自然災害、特に地震対策にもなります。では、屋根の葺き替えの手順を見ていきましょう。

瓦屋根からガルバリウム鋼板への屋根葺き替え施工事例


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屋根を全体的に施工していくため、まずは、家全体を覆い、足場を作っていきます。屋根からの部材の落下を防ぎ、安全性を高めるだけでなく、近所への配慮にもなりますので、しっかりと足場を作ることが大切です。

屋根の葺き替えで行う最初の手順は、現在の屋根の撤去作業になります。現在使われている瓦をひとつひとつ丁寧に撤去していきます。撤去された瓦はまとめて1階に降ろしていきます。瓦をはがしていくと下地が見えてきます。


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(3)の写真は、下地がすべて見えている状態です。下地に亀裂や水漏れの可能がないかといった状態の確認と修復を行っていきます。

新しい屋根の下地をはめ込んでいきます。この下地は、野地板と呼ばれているもので、耐水性に優れた合板が利用されています。新しい野地板を隙間なく丁寧に張っていきます。


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屋根部分は、雨風にさらされる部分であり、手を抜いた施工を行うと簡単に水漏れが発生してしまう場所でもあります。よって、下地の上に防水シートを隙間なく張り、防水対策をしっかりと行います。この防水シートをルーフィングといいます。ルーフィングには透湿系と非透湿系の2種類があります。透湿系は湿気を通して水を通さないという優れた機能を持っていますが、その分価格が高く、広い面積に利用する場合には不向きです。一方非透湿系は、湿気も通しませんが水も通さない上に安価であることから、屋根では一般的に使われているルーフィングとなります。非透湿系の中でもよく使われているアスファルト・ルーフィングは、シートにアスファルトをしみこませることでより防水性を高めています。

ここで屋根材を設置していきます。今回は、ガルバリウム鋼板を使っています。
薄い金属の板ですので、仕上がりすっきりとした印象になります。色もバリエーション豊かで、洋風でも和風でも合わせやすいことから人気の高い屋根材です。


屋根材がきれいに並べられた状態です。今までの瓦の屋根に比べてシンプルですっきりとした印象です。内部には、防水対策もしっかりと施されていますので、豪雨などの自然災害にも強い屋根となりました。

■ まとめ

今回の施工では、屋根を下地からきちんとメンテナンスして、強固な屋根になるように葺き替えを行いました。屋根は家のもっとも重要な部分のひとつです。雨漏りに気づいたときは、すでに屋根材の老朽化が進んでいることが多く、大規模修繕になりかねません。大規模修繕ではコストも時間もかかってしまいますので、早めに屋根のメンテナンスを行うことをおすすめします。屋根の葺き替えは結果的に費用を抑えることにもつながります。定期的に塗装や補修工事の中でしっかりと点検を行っていきましょう。

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