施工事例

S様邸隅棟の補修施工事例


Before 棟瓦の一直線が歪んでいます。


Before こちらの棟瓦も歪んでいます。

After こんなにきれいな一直線に戻すことができました。

茨城県T市にあるS様邸の屋根を メンテナンスしたところ、入母屋屋根の隅棟の四か所が、すべて歪んでいることが明らかとなりました。
このS様邸のような場合は、おそらく専門業者でなければ発見は難しかったことでしょう。稜線の曲りという微妙な瑕疵だったからです。 メンテナンスの結果を受けて早速、S様から見積の依頼をいただきました。

屋根の修理は早く行うことが大事

それにしても高級で綺麗な瓦ですね。一枚一枚の肌が艶々していて、天平美人とでも形容したくなるような、そんな美しさです。それもそのはず、このS邸は築浅でまだ7年ほどしか経っていません。つまり瓦の一枚一枚が若くてきれいなお嬢さんなのです。
おっと、そんなことばかりに感心ばかりしていられない状況です。隅棟の歪みの工事は、普通の人が考えるような簡単なものではありません。とにかくいったん全部の棟瓦を外し、再び順序良く並べ直さなければならない人手間のかかるものでした。瓦そのものはそのまま使えますが、修理費は職人さんの手間賃が主です。施主様は費用面を心配されました。工事費の中で最も高いものは部品代より人件費なのです。

S様邸隅棟の補修施工事例


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まずは、いったん全部棟板金を外し、また一枚一枚を丁寧に重ねながら収めていかなければなりません。


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並べ終えた後には、ずれないよう一枚一枚をコーキングで固定していきます。またビス止めの上にも防水のコーキングを施します。


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施工完了の写真です(3,4)。何と美しい稜線でしょう。
この屋根のおかげで家族が守られているのです。


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留め直したネジの頭も、しっかりとコーキングで固定されました。

棟瓦が歪んだことの原因は?

S様は棟瓦が歪んでしまったことの原因に心当たりがなく、不思議だ、と仰いました。無理もない事です。まだ建てて7年で、新築同然です。

原因として考えられることはいろいろあるものの、大きくは二つの要因を挙げることができます。まずその一つとは、S様邸からさほど遠くない宮城県沖で生じた、他ならぬあの東日本大震災でした。このS様邸が完成したほぼ直後の出来事でした。
そしてさらにもう一つの要因とは、その数年後に、そのS邸の近くで発生した大竜巻に見舞われたことでした。その時、S邸そのものに直接的な被害はなかったものの、突風の影響は凄まじかったそうです。
つまりその二つの話をまとめるなら、新築直後の大地震で屋根が大きく揺らされたとともに、その後の無数の余震にも揺らされて棟瓦が外されたところへ、そのような強風に打ち付けられて、棟瓦がゆるんで歪んでしまったのではないかと考えられます。

屋根のリフォームは急な出費で大変?そんな時は保険の確認を。

気がかりなのは、資金の捻出でした。新築の時に何かとお金がかかったこともあり、すぐにそうした費用がかかるとは夢想だにしていなかったS様。 ご夫婦と3人の子供さんの5人家族のS様は、現在所有の5人乗りの乗用車を7人乗りのワンボックスカーに買い換えて、離れた場所に住む実家のご両親と親孝行の意味も含めた7人での温泉旅行をと計画されていたところだったのです。ですから、何とか安くやれる方法はないものかと、相談をいただきましたので火災保険の事をお伝えしました。

「火災保険? 何のことですか、もちろんそれは入っていますよ」
と答えられたS様。

「火災保険には、火災だけでなく、風水害による自然災害によって被害を受けた場合でも、そのことが付保(保障)された条件が付いている場合が多いんですよ。ですから仮にそれが、風によることが原因とみなされたなら保険金が下りることも考えられます」

その進言を受けてはっと気付かれたS様。そう言われればそのことを、以前に一度どこかで聞いたことがあったことを思いだしました。

S様は、さっそく保険のガイドブックを調べてみられたのでした。そうしたところ何と、保険が適用できそうだ、ということがわかったのです。そこでさっそく保険会社に連絡を入れ、現地調査をしてもらえることになりました。

火災保険の適用で費用が大幅に削減

結果、保険会社の審査は見事にパスとなり、ほぼその全額が認められて、補修工事がかなう結果となりました。
やがて工事は着々と進められてゆき、元の見事な稜線を取り戻しました。ですからそのことによってまた、S様の親孝行の目的であるワンボックスカーも手に入ることとなったのです。

当初は資金繰りで戸惑われたS様でしたが、保険を使う事で無事修理をすることが出来ました。火災保険には、火災のみならず、風水害による保証も付保されたものが多いということは、意外に忘れられています。
もし、自然災害などで急な屋根の修理が必要になったら、まずは保険の内容を見直してみることをおすすめします。
きちんと申請を行えば、保険金で屋根の修理ができるかもしれません。

火災保険の適応について詳しく知りたい方は、下記をチェックしてみてください。

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