• H様邸スレート屋根にガルバリウム鋼板屋根の重ね葺き(カバー工法)施工事例

施工事例

H様邸スレート屋根にガルバリウム鋼板屋根の重ね葺き(カバー工法)施工事例


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◼︎H様邸スレート屋根にガルバリウム鋼板屋根の重ね葺き(カバー工法)施工事例

スレートはセメントを主原料としたもので、板状に加工してから塗装で仕上げています。7年前後で塗装は劣化が始まります。メンテナンスを行わず放置したままでは、屋根材としての性能を維持することができないため、10年に一度は塗り替えが必要です。
H様邸は以前塗り替えをされていたこともあり、経年による色あせはあるものの、屋根材自体に大きな劣化は見受けられませんでした。
しかし、定期的な塗り替えで劣化の進行を遅らせることはできても、寿命を延ばす効果まではありません。経年劣化が進むと塗り替えを行ったとしても塗膜は形成されにくく、塗装はすぐに剥がれてしまいます。そうなると本格的な改修工事が必要になりますが、既存の屋根材を剥がす屋根の葺き替えは工事費が高額になってしまいます。その点、重ね葺きは既存の屋根材の廃棄にかかる費用が必要ないことや工期が短いことなどから、工事費を抑えることが出来るため、近年主流になっています。


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まず棟板金を取り外します。下地の木材は経年劣化により変色していました。通常、屋根の点検で棟板金を外して下地までメンテナンスを行うことはありません。しかし貫板にも寿命があります。重ね葺きでは、既存の棟板金や下地の木材は廃棄となりますので、古くなった貫板も新しくなり安心です。(1)

太陽電池モジュールを取り外します。棟板金下の貫板と同様に、スレートを塗り替える工事ではモジュールは外さず行います。そのため、下は以前の色のままのスレートでした。(2)


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軒先部分に水切り用の板金を設置します。(3)

既存の屋根材の上から、ルーフィングを貼ります。
軒から順に重なるように貼ることで、上から下に流れる雨水は、屋根の内部には侵入せず雨樋まで流れていきます。(4)


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けらば部分にも専用の板金を設置します。(5)

屋根材本体となるガルバリウム鋼板を取り付けていきます。隅の部分は屋根のサイズに合わせ屋根材をその場で加工しながら行います。(6)


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棟に貫板を取り付けます。腐朽しにくい防腐処理済みの木材を使用します。(7)

貫板の上に、棟板金を取り付けていきます。(8)


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板金同士のつなぎ目は、コーキング材でしっかりと隙間を塞ぎ防水処理を行います。(9)

屋根の施工が終わったら、太陽電池モジュールを再設置していきます。印をつけ、架台受け金具を取り付けます。(10)


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架台の受け金具のネジ穴にはコーキング材を打ち、隙間をなくします。(11)

架台を取り付けたら、高さなど位置の微調整を行います。(12)


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太陽電池モジュールを再設置します。(13)

下屋も同じように葺いていきます。(14)


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ルーフィングは壁へ少し立ち上がらせて貼ることで防水効果を高めます。(15)

ルーフィングの上にガルバリウム鋼板を取り付け、壁際部分は雨押え板金を取り付けます。雨押え板金を使用することで、雨水は壁内に侵入することなく流れるようになります。(16)

■ まとめ

屋根の重ね葺きは、葺き替えに比べ費用や工期を節約することができるだけでなく、断熱性や防音性の向上など様々なメリットがあります。
しかし、既存の屋根が下地まで劣化してしまっている状態では重ね葺きを行うことができません。他にも、過去に重ね葺きをしている屋根や、屋根材の種類によっても重ね葺きが適さない場合があります。イエコマでは、屋根の状態を専門的な視点で確認した上で、最適な施工方法をご提案することができる、熟練の職人さんが施工いたします。屋根は家の寿命を左右する重要な部分です。定期的なメンテナンスをしっかり行うことで永く安心して暮らせる住まいを実現していきましょう。

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