施工事例

K様邸屋根重ね葺き(カバー工法)の施工事例


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After1


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ガルバリウム鋼板重ね葺き(カバー工法)の施工事例

K様邸の屋根の葺き替え工事の施工事例です。
スレート屋根の場合、強度を長く保つため10年程度を目安に定期的に塗装を行うことをおすすめしています。
20年程度メンテナンスをせずに使用している場合、スレート材に水分が浸透して強度が落ちてしまっている可能性があります。水分を含み、カビやコケが生えたスレート材は、塗り替えを行っても屋根の保護性能を完全に取り戻すことはできません。
今回のK様邸のスレート屋根は、見た目にはあまり劣化は進んでいませんでしたが、スレートが白っぽく変色し、見た目が気になっていたとのこと。
ご自宅にはまだまだ住まわれるということでしたので、今後のメンテナンスのことも考慮し、ガルバリウム鋼板での葺き替えを行うことにしました。


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まずは足場をかけます。簡単なように見えて意外と手間がかかる工程で、おおよそ1日程度かかります。中には足場を省くことで、見積もりを下げる業者もいるのですが、安全性や作業効率の面でおすすめはできません。結果的に手抜きの工事となってしまう場合もあります。


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棟の板金を取り外します。棟とは違う向きの屋根が合わさった高くなっている部分です。スレート屋根の棟部分には棟板金とよばれる金物が設置されており、雨水の侵入を防ぐものです。棟板金を外して、棟を露出させます。


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既存のスレート屋根の上にルーフィング(防水シート)を貼っていきます。
現在スレート屋根の葺き替え工事は、既存のスレート屋根を撤去せず、既存のスレート屋根の上に再度貼る重ね葺き(カバー工法)が主流です。その理由は2つあります。
1.工期が短縮できるために工事費の削減になること
2.2004年以前のスレート材には石綿(アスベスト)が使用されていることが多く、撤去には適切な飛散防止処理、および廃棄処理が必要なこと
この理由によってスレート屋根の葺き替えは、重ね葺き工法が主流になっているわけです。大手ハウスメーカーでも重ね葺きを推奨しています。

今回のK様邸では問題ありませんでしたが、重ね葺き工法は、便利な工法ですが全ての屋根に適用できるわけではありません。例えば、下地になるルーフィングや目地板といった部分が劣化している場合や、躯体自体が弱く、屋根の上に屋根を重ねると重量が問題になる場合です。このような場合には、重ね葺きをせず、葺き替えてしまう方が良いでしょう。
ルーフィングはとても重要な部材で、雨を完全にシャットアウトする働きを持ちます。極論を言えば、屋根瓦といった屋根材が完全になくなっても、ルーフィングさえしっかりしていれば雨漏りは起こりません。ある程度瓦などの屋根材は雨が浸透することをことを前提としており、雨をシャットアウトするのはルーフィングの働きなのです。
ルーフィングは下から上へと貼っていきます。ルーフィングは端が重なり合うように貼ります。こうすることで、ルーフィングの上に落ちた雨水が自然に下に流れて侵入を防ぐのです。


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棟の部分に角材を打ちます。この上に新しい棟板金を釘で固定します。


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ガルバリウム鋼板を打ち付けます。ガルバリウム鋼板の上に雨どいのねじ止めを行います。
施工中についた汚れを落として施工は終了です。

■ 職人さんからひと言

天気が悪く雨の日が多くて大変でした。屋根の工事の場合は、危険が伴うので一滴でも雨が降ったら、その時点で工事を中断する必要があります。降られた場合は途中でシートをかけて撤収することになります。
雨にたたられることはよくあることですが、今回は途中で降られるという日が多々あり大変でした。
とはいえ無事に作業が終わり、施主様に「きれいになってうれしい」とおっしゃっていただけたのはとても励みになりました。喜んでいただけると、この仕事をしていて本当に良かったと思いますね。

■ まとめ

今回はスレート瓦の上にガルバリウム鋼板を貼る作業でした。
スレート瓦を撤去せずに行う葺き替えの工法としては、ガルバリウム鋼板はうってつけです。軽いため、屋根の上に更に屋根を乗せても重量による負荷が通常は問題にならないためです。
ガルバリウム鋼板は美観と耐久性に優れ、軽く、保温性能に優れた素晴らしい素材です。これから大きく普及していくものと思われます。
屋根のメンテナンスを10年以上されていないという方はイエコマにご相談ください。塗り替え、重ね葺き、葺き替えなど最適なご提案をさせていただきます。

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