施工事例
K様邸漆喰補修の施工事例
Before1

After1
Before2
After2

Before3

After3
K様邸漆喰補修の施工事例
今回は屋根の漆喰工事をご紹介いたします。
K様から、屋根のメンテナンスのご依頼をいただきました。まず点検したところ、瓦には問題がなかったものの、瓦の取り付けと防水の役目を果たす漆喰が劣化していました。そこで、このままだと雨水の侵入が心配されるので漆喰の塗り直しをしたほうがよいとアドバイスをしたところ、ご納得いただきそうすることになりました。その工事内容をご紹介いたします。
K様邸の屋根は勾配の緩やかな屋根ですから、足場の設置を必要としません。それだけでも十数万円の節約となります。職人さんはハシゴを架け軽々と登っていきました。
棟瓦には、瓦を留めているビスの浮き上り(Before1)が何箇所か見られました。おそらく長い間の風や地震に持ち上げられて浮く結果となったのでしょう。そこからは雨が侵入していたにちがいありません。瓦の連結部の防水が劣化してひび割れている(Before2)状況も見られました。
またテレビアンテナの錆で茶色っぽく変色した箇所(Before3)もありましたが、それ自体は屋根に大きな影響はありません。でも大切な点として、瓦の漆喰がかなり劣化していて(Before3)苔が生えたりひび割れたりしていました。これらはいずれもこのままにしておくと雨水が侵入し、やがて建物への雨漏れの原因となります。
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劣化した棟の漆喰を塗り直すために、隅棟の瓦と棟の瓦を取り外したところ(1,2)、瓦が乗っていた時には見えなかった漆喰の割れ、剥がれ、脱落などが見えました(3,4)。すでにいくらか雨水の侵入があったことでしょう。今、補修することはぎりぎりのセーフだったかもしれません。危ないところでした。
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工事は漆喰の塗り替えとなりました。隅棟の漆喰の塗り替え(5)と、棟の塗り替え(6)が終わりました。また瓦の連結部も綺麗に塗り替えられました(7)。この工事は、長年の風雨から屋根を守るための大切な工事ですから、とても丁寧に、また丹念に塗っていきます。

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漆喰が乾いたところで棟瓦を元の位置に載せていきました(8)。そしてビスでしっかり固定して、ビスの穴から水が入らないように瓦と同系色のコーキングを綿密に施しました(9)。

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一階の下屋も二階の大屋根と同じやり方で漆喰の塗り直しが行われました(10.11)。これで作業は全て終了し、屋根からの雨水の侵入や建物への雨漏れを心配する必要はなくなりました。漆喰は瓦だけでは防げない雨風をしっかりと防御するのです。
■ まとめ
新しい漆喰は、古くなった漆喰と比べるならまるで雪のようです。この強調された鮮やかな白こそ多分、建物がしっかりと人手によって守られていることの象徴でしょう。またその後の漆喰の色の変化は経年劣化の目安を人に知らしめることともなっています。
漆喰は古代メソポタミアでも用いられた耐水性、耐久性の高い天然素材の接着剤で、日本でも城郭の天守閣や白壁土蔵の風格に見ることができます。もうこれで安心です。