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K様邸瓦屋根葺き替え・太陽熱温水器交換の施工事例
K様邸の屋根は葺き替え工事及び太陽熱温水器交換工事の施工事例です。
日本瓦の屋根に設置されていたのは、懐かしい調布製作所のロゴが入った太陽熱温水器で、水漏れの発生により現在は使用していないとのことでした。
太陽熱温水器を撤去すると、水漏れの影響か屋根に苔や草が。このままでは雨漏りの原因にもなってしまいます。耐震性も考慮して、ガルバリウム鋼板の屋根に葺き替えを行うことになりました。
瓦屋根はそれ自体が重く、家の重心が高くなりがちです。今回ガルバリウム鋼板へ葺き替えることで屋根の重量も軽くなりますので、重い太陽熱温水器を載せても家本体への負担も軽減されます。
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まず、元の太陽熱温水器を撤去します。集熱パネル・貯湯タンクにはそれぞれ30㎏程度の重量があるため、安全に気を使いながらの作業になります。撤去すると、草が生えてしまっていました。草の生育には水分が必要なので、常にある程度湿っていることが必要です。水漏れしていたためあると考えられます。
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瓦をはがします。瓦は固定されていないので、手で引っ張るだけで抜くことができます。瓦をはがし終えたら、下にある葺き土もはがしていきます。
葺き土をはがすと、野地板がみえてきます。野地板とは、瓦などの屋根材を支える下地となる部分です。
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今回は、既存の下地の上に新たに野地板を取り付けました。
野地板を取り付けたら、下から上に向かって、新しい野地板の上にルーフィングを貼ります。ルーフィングとは、雨水が侵入することを防ぐ防水シートです。
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ガルバリウム銅板を貼っていきます。これもルーフィングと同様、下から上に向かって貼っていきます。
ガルバリウム銅板は、軽量で耐用年数も長く価格もこなれているため、近年屋根に多用されている素材です。
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ガルバリウム鋼板を貼り終えたところで屋根の葺き替え工事が終了し、新しい太陽熱温水器を設置して作業完了となります。
■ 職人さんからひと言
今回は、日本瓦からガルバリウム鋼板への葺き替え工事および太陽熱温水器の交換工事でした。ガルバリウム鋼板は20年以上もの期間錆にたえる長い寿命を持ちかつ安価です。また震災後、屋根材の軽量化がすすめられています。伝統的な瓦屋根の日本家屋は、屋根が重いため地震で倒壊するケースが多くみられています。
屋根が軽くなると住宅全体の重心が低くなり、揺れが小さくなる、躯体への負荷が軽くなるといった理由で地震に有利になります。
金属屋根という言葉に抵抗がある方でも、最近様々なデザインのガルバリウム鋼板が出ているのでぜひ検討してみてください。
K様邸の場合、太陽熱温水器から水漏れの症状がみられましたが、葺き替え工事は雨漏りの対策にもなります。室内への水の侵入によるダメージを防ぐためにも、定期的な点検をおすすめします。
■ まとめ
屋根は目が届きにくい箇所ですが、住まいを支える重要な役目を担っています。雨漏りなどの症状が出る前に、定期的に点検しておきましょう。
また、屋根の葺き替えは地震に対する備えにもなります。屋根が劣化してしまっている場合は、早急に軽量かつ丈夫な屋根に変えておくことをおすすめします。