施工事例

N様邸棟板金の交換施工事例


Before


Before

After

After 貫板も新しく

■N様邸棟板金の交換施工事例

今回、N様邸にて棟板金の交換工事を行いました。
棟板金は、屋根の最も高い位置に取り付ける金属製の部材です。
20年ほど前は、棟板金はトタンなどの金属で、鉄釘を使用して固定しているものが主流でした。トタンや鉄釘は錆びやすく、また屋根の棟という過酷な位置にあることで、棟板金は屋根の中で極めて不具合が生じやすい部分です。
しかし現在は、板金に錆びにくいガルバリウム鋼板製品が使用されるようになり、釘はステンレス製のものを用いるなど耐久性が格段に向上しています。


1


2

板金を取り外します。棟の下地となっている貫板は、湿って脆くなっていました。(1)

貫板をすべて取り外します。棟板金のない屋根は、写真のように棟に隙間があります。
ここから雨水が侵入しないよう、棟板金の設置が必要不可欠です。(2)


3

4

新しい貫板を取り付けます。(3)

板金を取り付けます。板金の重なる部分はコーキングで固定します。(4)


5

6

3方向以上に分かれた接合部分は隙間が生じるためコーキングが必要です。余分な箇所にコーキング剤が付着しないようマスキングテープで養生をしてから作業に入ります。(5、6)

コーキングでの防水処理が全て完了し、施工完了です。(6)

■ まとめ

スレート屋根は色あせしやすく、10年に1回程度塗装工事を行うのが良いとされています。
その際、屋根材のメンテナンスのみにとどまらず、棟板金の点検も推奨しています。
棟板金の下地(貫板)には木材が使用されています。防腐処理済みの材木が使われていることがほとんどですが、木材は経年劣化により徐々に腐食していきます。
腐食し脆くなった貫板では板金をしっかり固定しておくことができず、強風で煽られ飛散してしまう場合もあります。
雨漏りの被害や棟板金の飛散による事故のリスクを減らすためにも、棟板金の定期的な点検やメンテナンスはとても重要です。

ページトップへ戻るTOP