施工事例

スレート屋根塗装の施工事例


Before


After

スレート屋根塗装の施工事例

O様邸の屋根塗装の施工事例です。

元のO様の屋根はスレート屋根で、色が薄くなり艶がなくなってしまっていました。
スレート屋根は、セメントと繊維を混ぜ合わせて作られた人工の瓦材です。安価で塗装しやすく、デザインも豊富にあることから、日本で最も多く使われている屋根材となっています。耐用年数は20~25年ですが、耐熱性や防水性を維持するためには、10年程度ごとに塗装などのメンテナンスが必要となります。


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1、まず、高圧洗浄機を使ってスレートを洗浄します。新たに施した塗装がはがれることのないように、丁寧に汚れを落としていきます。スレートの重なり部分や屋根の隅などは汚れが溜まりやすいため、注意深く確認しながら作業をすすめます。

2、板金部分のケレン作業に入ります。ケレン作業とは、サンドペーパーやブラシ等で古い塗膜やサビをきれいに除去し、細かい傷をつけることで塗料の密着性を高める下地処理のことです。高圧洗浄と目的は同じに思われますが、スレート部分は、もとから凹凸があるため、ケレンよりも高圧洗浄での汚れの除去が適しています。


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板金に下塗りしていきます。下塗りは、塗装面と中・上塗りとの密着性を高める働きをし、いわば両面テープのような役割を担っています。
板金のような金属に使われる下塗り材は、錆止め塗料とプライマーに分けられます。
写真は1液ハイポンファインデクロという錆止め塗料で、金属材料の錆を防ぎます。

板金は狭い部位なので小さ目のローラーで丁寧に下塗り材を塗っていきます。


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板金の次は、屋根にも下塗りしていきます。
屋根や、壁面に使われる下地塗料は、シーラー(プライマー)と呼ばれます。
今回は、セラシーラーMSを使用しました。このシーラーは透明なので、あまり変わったように見えませんが、下塗り前と比べてツヤが出ているのがわかるかと思います。
塗り残しがないように丁寧に塗っています。


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中塗りを行います。中塗りは、上塗り材の補強と平滑な下地作りが目的です。塗膜に厚みを持たせることができるため、塗料を長持ちさせる効果もあります。塗料は、上塗りで使うものを使用します。


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上塗りを行います。同じ塗料を中塗り・上塗りと分けて塗ることで、塗りムラを防ぎ、塗膜を均一に仕上げます。この上塗りが外観を左右するため、丁寧に仕上げていきます。


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最後に縁切りを行います。縁切りとは、塗膜を切る作業のことです。通気性を確保し、屋根材の腐朽を防ぎます。
これで、施工完了です。

■ 職人さんからひと言

今回は、そこまで劣化が激しくなかったので、葺き替えではなく塗装工事を行いました。
塗装を行うことで、外観を整えることに加えて、防錆性や防水性、抗菌性などを高め、屋根材を保護することができます。特にスレート屋根はこまめなチェックとメンテナンスが必要とされる屋根材であるため、雨漏りなどのトラブルが起きる前に定期的に点検しておくことをおすすめします。

■ まとめ

スレート屋根は、耐熱性や防水性を守るために、細かなチェックとメンテナンスを必要とします。屋根は高所にあることなどから目の届きにくい場所ですが、住居を支える重要なパーツです。雨漏りなどの被害が出て葺き替え工事が必要となる前に、定期的に点検を行っておきましょう。

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