施工事例

S様邸スレート屋根棟板金の補修工事の施工事例


Before


After

S様邸スレート屋根棟板金の補修工事の施工事例

今回は、屋根の棟部分についての補修工事を紹介いたします。
千葉県にあるS様のお宅は、特に雨漏りがあるわけではありませんでしたが、風邪が強い日には決まって屋根から断続的に異音が聴かれることに気付かれ、そこで屋根の点検をご依頼いただきました。
さっそく見させていただいたところ、屋根の棟を覆う棟板金に異状のあることが分かりました。何箇所かに棟板金の浮きや、またそれを抑えているビスの締め付けがゆるんでいることが分かったのです。おそらくそれが原因で異常音が生じていたに違いありません。

ビスの締め付けがゆるんでいるだけであれば、もう一度だけその押さえとなっているビスを締めるだけの簡単な補修で済みそうです。
しかし、そこはベテランの職人、以前にも同じような状況に出くわしたことを思い出して、念のために一番ひどかった棟板金だけを外して点検してみたのです。そうしたところ案の定、棟の下で棟板金を支えていた棟板がひどく割れて破損しており、その結果、ビスがゆるみ棟板金が浮いていて、風が吹く度に異音の生じていたことが判明したのでした。そのことにS様は納得され、さっそく修理のご依頼をいただくことになりました。修理を終えたアフターの状況は、棟板金がしっかりと固定され、異音もなくなり、S様に喜んでいただける結果となりました。(after)


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まず、棟板金が外されました(1)。
すると無残に割れた棟板が出てきました(4)。この状況では棟板金を抑えるはずの棟板の役目はとても果たせません。見るとビスを打った箇所に大きなひび割れが見られます。雨の侵入が手伝って板を弱めていたことが考えられます。状況から、新築の際にビスの上に十分なコーキングが施されていたかどうかも疑われます。またビスを打つ位置も棟板の端の部分で安定が得られていません。さらに棟板自体に、しっかりと乾燥されたものが使われていたのかどうかも疑問です。いずれにせよ、棟板を揺らしてしまう原因は複合的に存在していました。


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まずは、棟板金と棟板をすべて剥がし(3)、新しい棟板を取り付けました。(4)。


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7 穴が上を向かないよう横向きにねじ止め。

棟板が取り付けられ(5)、その上に棟板金が取り付けられていきます(6)。棟板金はさらにビス止めされます。
ここではビスが横から取り付けられることで、ビスの穴が上を向かないように工夫されています(7)。ビス穴から雨水を受けて棟板が再び腐って割れることの無いようにするためです。さらにそのビスには防水のコーキングが施されます。

これら一連の工事はそのいずれもが技術的に決して複雑な仕事ではありませんが、それだけに油断をすることなく丁寧で親切な工事を施工できる施工店にお願いする事が大切です。家の仕上げに関してこうした比較的簡単に思える工事こそ、建物を風雨から守る大切な工事個所が多いからです。侮りや油断は、建物補修には絶対に禁物ですし、またそうした姿勢や態度こそが、強いては職人さん自身の仕事の安全にもつながっていくからです。


8 Y字に交わるところをコーキング

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棟板金がすべて被せられたところでY字型部分のコーキングです。まずコーキングする部分に、丁寧に養生テープがマスキングされます(8)。下からは見えない所とはいえ、きれいに無駄なく仕上げられなければなりません。
写真9は、コーキングを終えてテープを剥がしたところです。職人さんたちにはこの瞬間がたまらなく嬉しいとのこと。その一瞬にこそ、無事に工事を終えられたことの達成感、満足感に満たされるからだそうです。隅棟もスマートに仕上がりました(10)


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換気棟も取り付けられて、きれいに出来上がりました。原因不明の異音も解消されました。そして音だけでなく、この工事は今後の屋根の故障をも未然に防止することになりました。

■ まとめ

実はこの屋根瓦、当時としては一般的にスレート瓦の比較的安価なコロニアルが主流の中にあって、それよりも幾分高級な、アーバニーと呼ばれた厚くて丈夫でデザイン性に優れたものでした。ですからその頃、新築を計画する誰もがこの屋根材を希望したのですが、どうしても一般的には人目に付きにくい屋根工事の瓦の選択で建物全体の予算を抑えようという流れになるため、このアーバニーを選択されるご家庭はなかなかいなかったのです。
そのような、屋根に確かなこだわりをもたれているS様ですが、どうやら今回の施工に満足頂けたようです。

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