• S様邸スレート屋根にガルバリウム鋼板屋根の重ね葺き(カバー工法)施工事例

施工事例

S様邸スレート屋根にガルバリウム鋼板屋根の重ね葺き(カバー工法)施工事例


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before2

After2

◼︎S様邸スレート屋根にガルバリウム鋼板屋根の重ね葺き(カバー工法)施工事例

S様邸の屋根はスレート瓦を使用したものです。今回屋根リフォームのご依頼をいただき拝見したところ、経年劣化により全体的に色あせが目立つ状態でした。スレートの色あせは屋根材が脆くなっているサインでもあります。
塗装が剥がれると断熱・防水効果は減少し、屋根材の劣化は急速に進行してしまいます。
スレート屋根のリフォームには、主に「塗り替え」「葺き替え」「重ね葺き(カバー工法)」の3つの方法のいずれかが用いられます。
築10年程度であれば、塗り替えを行うことで、ある程度屋根材の機能を取り戻すことができますが、劣化が著しいスレートを塗装しても、塗膜の形成ができずすぐに塗装は剥がれてきてしまいます。美観は回復するのですが、劣化したスレートが回復することはないので、経年劣化が進行している場合は、葺き替えもしくは重ね葺きにてリフォームを行う必要があります。築年数や工事歴によって適切な施工は異なりますので、スレートが変色してきたなと感じたら、早めに専門家へ相談しましょう。


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棟板金や雪止め、太陽光発電機を取り外し屋根を平らにした後、既存の屋根材の上からルーフィングを貼ります。
ルーフィングは、耐久性に優れる改質アスファルトルーフィングを使用しました。(1)

ルーフィングを貼り終えたら、金属屋根の取り付け施工に入ります。
まず、谷樋から取り付けます。谷樋は雨水が集中して流れるため雨漏りが起きやすい部分です。樋の形状に合わせ板金を加工しながらしっかり取り付けると同時に、雨水の流れを考え施工することも重要です。(2)


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隅棟を取り付ける周辺部分に材木を取り付けます。(3)

平部にガルバリウム鋼板を施工していきます。軒側から順に上下が重なるように葺くことで水が屋根内部へ入らないようにします。(4)


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雪止めは軒先から40㎝〜80㎝程度離れた場所から、屋根材と同時進行で取り付けます。(5)

一面が完成しました。(6)


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すべての面に屋根材を張り終えたら、棟の施工に移ります。
換気棟設置部分の野地板、ルーフィングにはスリットを入れ換気口を確保します。(7)

隅棟と大棟に棟板金を取り付けます。
大棟の板金には、先ほどと同様に換気口を開けます。(8)


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太陽光発電機の取り付け位置に印をつけます。(9)

架台受けの金具を取り付けます。(10)


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コーキング剤でネジ穴を塞ぎます。(11)

取り付け位置につけた印を綺麗に拭き取ります。(12)


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架台を設置し、位置のずれを調整します。(13)

配線を取り付けます。(14)


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太陽光発電機のモジュールを敷設します。(15)

最後に換気棟の取り付けに取り掛かります。(16)


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棟のサイズに合わせ板金を加工しながら換気棟を取り付けます。直接雨水が当たる部分に穴を開けるため、雨仕舞いには高い技術が必要になります。(17)

換気棟の取り付けが完了しました。板金の接合部分にはコーキング剤で防水処理を施します。(18)

■ まとめ

換気棟とは、屋根の頭頂部に設置する換気部材のことを指します。この棟から換気するシステムを棟換気と呼びます。屋根裏に溜まった熱気を自然に外へ排出してくれる棟換気は、冬は結露対策になり、また暑い夏は室内の温度上昇を抑制する効果もある優秀な換気システムです。しかし、雨が直接当たる部分に穴が開いていることになるため、雨漏りのリスクを懸念し、需要は高くありません。確かに雨仕舞いに高い技術を要する施工ではありますが、熟練の職人さんが適切な施工を行えば雨漏りの心配をせず、効果的な換気を行うことができます。屋根裏に湿気がたまると、カビの発生や構造物の劣化など、住宅へ様々な悪影響を及ぼします。換気性能の高さは住宅の快適さに直結すると言っても過言ではありません。冬の結露に悩まされている方は、是非一度イエコマにご相談ください。

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