施工事例

O様邸漆喰補修の施工事例


Before

After

Before

After

漆喰補修の施工事例

こちらの上の写真は1階の屋根の部分です。見てみたところ、ボロボロになっているなっているようだけど、雨漏りしていないか?強度は大丈夫か?という調査のご依頼でした。
調査にお伺いしたところ、漆喰が劣化してヒビが入り雨水が浸透している状態でした。漆喰とは洋の東西を問わず、古来から使われている接着素材です。古代メソポタミアの時代から使われていたことがわかっています。
日本でもお城や土蔵などの白壁に使われている素材です。そう言われればピンとくるかたも多くいらっしゃるかと思います。
棟の端の部分にある丸瓦の部分に苔が生えていることがわかります。苔は常に水分がないと生きられないのです。したがって、ここには水分が常にあることがわかります。本来漆喰の表面は乾燥しており、苔は生えないものです。漆喰がはがれたり、ヒビが入ったりして中にある葺き土が一部露出、そこに苔が繁殖しているのです。
漆喰をこのままにしておいては水分が浸透し続けて、屋根を腐らせることになるので漆喰の打ち直しを行うことになりました。


1


2


3


4


5

まず古い漆喰を取り崩し、刷毛も使って丁寧に除去します。漆喰はすべて取り去らなければならないのですが、中にある葺き土(下地の土)はなるべく残すようにするため、最後は刷毛を使って丁寧に漆喰を掻き出します。
葺き土が湿り気を帯びているのがわかります。施工日の1週間前から雨が降っていなかったのですが、葺き土は湿っています。これは漆喰の割れ、剥がれによって中に雨水が浸透していることを示しています。このような状態が続くと屋根が腐朽する原因になるのです。


6


7

漆喰を均一に丁寧に塗り込んでいきます。
漆喰を塗る際に重要なことが塗りすぎないことです。
漆喰は下にせり出している熨斗瓦(板状の瓦)から充分に離して塗りこむ必要があります。漆喰を塗りこみすぎると熨斗瓦にあたった雨水が、塗った漆喰を伝わって流れます。そうすると、塗った漆喰と瓦の継ぎ目のあたりから雨漏りする原因になるのです。
これを防ぐために、元々あった漆喰をきれいに除去すること、塗りすぎないように注意することが重要なのです。


8


9

塗布した漆喰の表面をならし、整え終えて作業完了となります。

■ 職人さんからひと言

もっと中に水分がしみこみ、雨漏りや腐朽がおこっていたりすると棟の取り直し(棟の部分の瓦を外して、再度葺きなおす工事)、あるいは屋根の葺き替えといった工事が必要になってきます。
今回はそこまでは至っていなかったので漆喰の補修のみで済んでよかったです。
職業柄いろいろな屋根に登ることがありますが、漆喰の補修はいろいろな業者がやってますし、たまに手抜きな補修をやった屋根も見ることがあります。漆喰をはがさずにその上から塗っているといった補修ですね。これだと逆効果なんです。むしろやらない方がいいぐらいです。
簡単な工事のように見えて、手間と技術がいるのが漆喰補修なんです。

■ まとめ

日本瓦そのものは非常に耐久性の高い素材で、割れない限りは100年以上も使用に耐える素材です。
しかし、瓦を固定する漆喰は耐久性がそこまで高い素材ではなく、定期的にメンテナンスが必要です。
また、瓦がズレるといったことはよくあります。特に伝統的な工法で葺かれている瓦屋根の場合は、瓦が全く固定されていないのでズレることはよくあります。
瓦屋根は長持ちするものですが、それは定期的な点検やメンテナンスがあってこそです。
もし、瓦屋根の点検を長期間していない、瓦がズレているように見える、雨漏りがあるように思えるといった場合はイエコマにご相談ください。ご相談、見積は無料です。

ページトップへ戻る