施工事例

太陽熱温水器撤去・瓦屋根補修の施工事例


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After


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太陽熱温水器撤去・瓦屋根補修の施工事例

今回は、太陽熱温水器の撤去と、瓦屋根ののし瓦部分の補強を行いました。

太陽熱温水器は太陽の光でお湯を沸かす機器です。
古くからあるのですが、1990年代にテレビCMで盛んに放送されたため普及が進みました。太陽熱温水器で最も普及しているのが、この写真のような自然循環というタイプです。構造がシンプルなため故障が少なく、安価なため多くの家に導入されました。しかし、2010年以降はあまり新規の取り付けが行われなくなり、取り扱っているメーカーも少なくなりました。
保守部品も製造中止になっているケースが多く、故障した場合、修理できないケースが多いです。今回の太陽熱温水器も水漏れの修理ができず給水栓を閉じてずっと使用していなかったものです。

瓦屋根の方は、のし瓦が緩くなっており、指で引っ張ると簡単に抜けてしまう状態でした。
のし瓦は漆喰やモルタルで固定されているため簡単には動かないはずでが、漆喰が劣化していたため動きやすくなっていました。
そのため、今回の工事ではのし瓦が抜けないように補強を行いました。

のし瓦が構成しているのは、屋根の背骨にあたる棟の部分で、屋根にとって非常に重要な部分です。
重要な部分にもかかわらず、棟の瓦がずれることは比較的多くあります。棟の瓦がずれると雨漏りの原因になり、雨漏りすると家の躯体を腐らせたりして家の寿命が著しく短くなることがあります。

太陽熱温水器撤去


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まずは、太陽熱を利用して水をお湯に変える部分(集熱器)を撤去します。分割できるものの大きいので運ぶのは注意が必要です。
瓦は濡れると滑りやすくなりますし、大きなものを抱えているとバランスがとりにくいからです。また、重量も30Kg程度とかなりあります。
瓦を割らないように慎重に運ぶ必要があります。


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貯湯タンクを撤去します。貯湯タンクは熱くなったお湯をためておく部分です。
貯湯タンクも空でしたが、こちらも30kg以上はある大きな設備です。取り外しはなかなか大変です。


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太陽熱温水器を支える架台(土台の部分)を撤去して、太陽熱温水器の撤去は完了です。

瓦屋根補修


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瓦止めの接着剤で瓦が動かないよう固定します。一部分しか留めていないのが妙な印象を持たれるかもしれません。
しかし、このように一部だけを接着するのが正しいのです。
もしすべて接着剤でふさいでしまうと、瓦の下に湿気がこもってしまい、屋根の下地が腐る原因になります。

■ まとめ

今回はもともとが太陽熱温水器の撤去のご依頼でしたが、ついでに屋根の点検も行った結果、のし瓦のズレが見つかりました。
屋根に登る機会はあまりありません。もし、信頼のおける業者があれば、何かの作業のついでに屋根をチェックしてもらうとよいでしょう。
イエコマでも屋根の点検のご相談を承っています。

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