施工事例
U様邸屋根の漆喰補修施工事例
Before 一見したところ、劣化しているようには見えない

Before よく見ると棟瓦を支えている熨斗瓦がずれている

After こ綺麗に塗り替えられ高級瓦にふさわしい漆喰に
■屋根リフォームには先手必勝の構え-屋根の漆喰補修施工事例
何事においてもよく「先手必勝の構え」と言いますが、もう一つそれと似たことわざに、「攻撃は最大の防御」という言葉があります。それらのことわざは、家に関しても適応できます。
家の中でも、それらの教訓が最もよく当てはまるのが屋根です。屋根は総ての自然現象と戦っているからです。雨やあられ、雪や雹、風や直射日光、また汚れやほこりなどが屋根への挑戦者です。したがってそれらを防御するには、先手、先手を打つ必要がありますし、守るよりもむしろ攻めるぐらいの姿勢と積極性がなくてはなりません。家自体は何も不平不満を語りませんから、その分、住む人が思いやりを示さなくてはなりません。そして私たちははぜひそのお手伝いをさせていただきたいと思います。長年の経験と知識から、屋根が訴える不平不満を聞いてあげることが出来るからです。
今回ご紹介するU様邸のご主人は、我が家への思いやりから、今のところ何事もないように思われていた家屋に関して点検のご依頼いただきました。そうしたところ、表向きは何の損傷もないと思われていた屋根の上に、隠された瑕疵が存在することをお知りになりました。そこでU様は先手必勝かつ積極的な攻撃精神で、修理を決意されることになりました。その結果をご紹介いたします。
先手をうつ点検で、隠れた瑕疵を見破りました。
漆喰は表向きにはそれほど劣化していませんでした。建物の年月も20年近く経っていますので、多少の汚れや割れはあって当然です。プロの目は、屋根にそれ以上のことが起きていることも見逃しませんでした。点検で熨斗瓦や棟瓦に幾分かのずれやひずみが現れていることに注目し、目には見えない棟瓦の内部で、何かが起こっていることを察知したのです。さすがです。それに注目してみましょう。
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このように、本来なら整然と積み重ねられているはずの熨斗瓦が、歪んだりいびつになっていたりしていました。そこで、その直下の漆喰の状況を見ることにしたのです。

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すると案の定、ボロボロになった漆喰が現れたのです。漆喰の表面自体は施工性が良くてひび割れてはしていませんでしたので、幸い雨の侵入した形跡はありませんでした。けれども内部がさすがに齢には勝てなかったようでかなり老朽化していました。

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新しい漆喰の塗り直し
古い漆喰が取り除かれて、新しい漆喰が塗られます。そのことによって棟瓦が安定し、過酷な自然から固く屋根を守ります。そのまま気が付かなかったなら雨や風、また地震などの影響を受けて思わぬ被害に拡大していたかも知れません。何事も早め早めの点検や手入れは大切です。
施工完了

6 雨や風からしっかりと屋根を守ります。

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熟練の職人により丁寧な仕上げが施されてました。多少いびつになっていた熨斗瓦も整然と整えられました。とても高級な瓦です。瓦自体の劣化は殆んど感じられません。それだけに新しい漆喰がとてもよく似合いますね。
■ まとめ
漆喰が塗り直されたことで、U様邸はますます美しくなりました。U様の先手、先手を志向された家の手入れはとても大切なお心構えと姿勢です。ひいてはそれが建物に一番大切な本体の構造体を守ることにつながるからです。屋根から雨水が侵入すると屋根の小屋組やまた建物本体の柱や梁に多大の悪影響が及ぶからです。家自らは何も語りませんから、それゆえにこちらから悟ってあげることが大切です。
その点で、専門業者は絶えず家と語り合っているので、少し点検するだけでその症状を掴み取ることができ、直ちにそれを治療する方法をもご提案することができます。屋根の不調には様々な治療法があり、またご予算に合わせて提案することも可能です。最初の出費はたいへんだとは思います。今、症状がないならなおさらです。けれども手遅れになってからではもっとその何倍もの費用がかさむ場合もあります。ぜひ、先手必勝でまた攻撃的精神で対応されることをお奨め申し上げます。