施工事例

Y様邸瓦屋根の漆喰補修工事の施工事例


Before1


After1

Before2


After2 瓦止めも行った

Y様邸瓦屋根の漆喰補修工事の施工事例

Y様のお宅は、築40年ほどを経た古い建物です。でもその割には良く手入れがされていて、住む人のお人柄が偲ばれます。

Y様は下から屋根を見た時に瓦がずれているように思われたそうで、点検の依頼をいただきました。
屋根に上がってみると瓦がまだ新しいようで、訊いてみると10年ほど前に一度、全部を葺きかえられたとのこと。しかし点検の結果は心配された通りでした。屋根瓦が2枚ほど損傷しており、棟瓦や隅棟の瓦の接続部分がずれて外れていました(Before2)。また漆喰の劣化も見られました(before1)。そこでさっそく修理に取り掛かることになりました。以下はその記録です。


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屋根に上ると、そこからは素晴らしい景色が眼下に広がっていました。冬場の晴れた日には、その二階バルコニーから富士山やスカイツリーも見えるとのことでした。いやなことがあってもバルコニーから景色を眺めると気が晴れるんですよ、とはY様のご自慢話。

ところが実はそうした高台にありがちなのが屋根瓦の損傷。強い風雨にさらされると平地よりはより屋根が傷みやすく、瓦がズレたり割れたりの被害は多くなりがちです(1,2,3)。痛し痒しというところかもしれません。
一方、建物の低い部分、例えば土台や一階の床組、お風呂屋やキッチンの水回りの辺りなどは、風通しの良い分長持ちしますから、やはり高台に越したことはなさそうです。そこで破損の棟瓦と屋根瓦を取り替えることにしました


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割れた瓦を剥ぐって見ると、なんとその下に見えたのは、今時珍しい「葺き土」ではありませんか(4)。
葺き土とは、野地板の上に敷かれた粘土製の土のことで、昔の日本の屋根工法に多用されていました。この土を敷くことで防火性、断熱性が高くなり、耐震性にも優れていると考えられていたからです。
瓦にプラス土とは、屋根が重くなり逆に倒壊の確率が上がると考えられがちになるかも知れませんが、そうではなく、地震で建物が左右に揺れると瓦が土での半固定のためズレ落ちて屋根が軽くなり、そのことで倒壊が免れると、そう論理的に考えられていたようでした。ところが皮肉にもその理屈が通用せずに甚大な被害をもたらしたのがかつての阪神・淡路大震災でした。阪神・淡路の場合は横揺れというより、直下型でしたから瞬時にしてもろにその二重の重みがのしかかり、家々を倒壊させたのです。
そう言えばこのY様邸は築40年とのこと。その年あたりまでが、おそらく葺き土が用いられた殆ど最後の頃だったに違いありません。


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割れていた瓦だけでなく、漆喰もきれいに塗り替えられました。
これで施工完了です。

■ まとめ

瓦が取り替えられ、また漆喰がきれいに塗り替えられて、屋根は元の頼りになる力強い屋根へと復活しました。棟瓦のずれていたところや外れていた箇所も真っ白な漆喰で分厚く塗られてもう大丈夫です。
晴れた大空の下、遥か眼下には周辺の市街が見渡せる絶景です。昇ってくる風が心地よく、いい仕事が出来たと、先ほどの職人も満足しています。

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