屋根の塗装
家を長持ちさせるための屋根塗装
屋根は雨風から家そのものを守る最も重要な構造物です。
そのため屋根が正常に機能しなくなると、雨漏りが発生し、結果的に家全体が急速に傷んでしまいます。
家が傷むとどれくらいのコストがかかるのでしょうか?
傷んで建て替えになった場合 1,500万円以上
雨漏りの修理を行わなくてはならない場合 150万円~
屋根の葺き替えが必要になった場合 60万円~200万円
このように非常に大きなコストがかかります。
木造家屋の寿命は、基礎や躯体(土台、床、梁などの柱)が傷まない限り50年程度の寿命を持つとされています。
建てて20年、30年の家に住んでいる方にとっては、建て替えなんて大げさだ、と思われるかもしれません。
しかし、雨漏りを放置すると木材が腐ったり、シロアリが繁殖したりします。この躯体にダメージを与えるのが木材の腐りと、シロアリの食害です。当然、家屋の木材に湿気がこもってしまうと木材が腐ってしまいますし、シロアリは暗く湿気のある環境を好みます。 木材の腐食やシロアリによる食害がすすんでしまうと、躯体の本来の寿命になる前に、家の強度が著しく下がり耐震強度が低下したり、はなはだしい場合は倒壊することもあるわけです。
雨漏りを防ぐために屋根の機能を維持することは家の寿命を長持ちさせるために、とても重要なことがお分かりいただけるでしょう。
葺き替えや建て替えになる前に、雨漏りを防ぐにはどうすればいいのか。
そこで、屋根の塗り替えが必要になるわけです。
一般的なスレート屋根であれば、家のライフサイクルの中で2回程度塗り替えを実施すれば、家全体の寿命と同程度まで屋根の保護機能を維持することができます。
では屋根の塗装費用ですが平均的には25~70万円程度です。これも安い金額ではないのですが、家が傷んでしまう前に行った方が結果的に安く済むのです。
屋根の塗装のタイミング
ではどのタイミングで塗装を検討すればいいのでしょうか?
適切な塗装のタイミングは下記の表をご覧ください。
もっとも適切な塗装のタイミングは劣化レベルの2と3です。1の状態はまだ塗装は不必要で、5・6のタイミングは塗装ではなく、葺き替えをすべきです。4は葺き替えが適切な可能性が高いのですが、ケースバイケースになりますので、専門家の判断が必要です。
新品の屋根材、あるいは塗装しなおしても2年ぐらいすると風雨や紫外線などの影響により色が薄くなってきます。これはごく普通のことなので心配する必要はありません。
新築でも8年~10年程度経過するとこのような状況になることが多いです。
表面が白っぽくなったり、触ると白っぽい粉が付くようになります。
これは塗料の塗膜が劣化している状況です。
指で触るとチョークの粉のようなものが指につくようになります。これは劣化した塗料がはがれて粉状に剥離する「チョーキング」と呼ばれる現象です。
こうなると塗料によって屋根材の表面を保護する機能は著しく落ちているため、塗装が必要な状況です。
この状況の傷みは表面の塗装面だけであり、屋根材そのものは十分な保護性能を保持しています。この段階で塗装をすることで屋根材の所定の保護性能を維持することができます。
苔やカビは水分が常にあるところにしか生えません。
通常スレート材は雨が降っているとき以外、表面は乾燥しているものです。
しかし、苔やカビが生えてしまうのは、水分がしみこんでいることを示しています。スレートが劣化してスポンジ状に水を保持する状態になると、苔やカビが生えるのです。
塗装による保護が著しく弱くなるとこのような状態になります。
スレート材の傷み方を確認し、傷みが少なければ塗装でスレートの保護が可能になるので塗装を行います。
スレートそのものの傷みが大きい場合は、内部までダメージを受けているため表面を塗装しても意味がありません。この場合は軽量なガルバリウム鋼板の屋根材を上から重ねる、重ね葺き工法 を推奨しております。
ごく一部にさびが見られる
これは金属屋根に見られる劣化状態です。塗装の塗膜が劣化し、それによって金属表面が露出することによって発生します。さびが見られるということは塗膜の保護機能が完全になくなり、金属そのものの腐食がはじまったことを示しています。
全体に苔やカビが生えている
スレート屋根に見られる劣化状態です。この場合はスレート材全体がスポンジ状に水を含むような状態になっています。
また、水を含むような状態になってからかなりの年月が経過しています。
スレート材は水を含むようになると急速に劣化が進みます。水を含んだ状態で凍結するとスレートがほんの少しですが膨らみます。その状態で溶けてまた降水があり凍ると更に少し膨らみます。
このように凍結するたびに少しずつ膨らんでゆき、ついにはボロボロになってしまうのです。全体に苔やカビが生えているというのは、大体においてスレート材がボロボロになっている状態です。
こうなっていると、塗り替えを行っても屋根の強度の維持はまったく期待できません。このような場合は軽量なガルバリウム鋼板の屋根材を上から重ねる、重ね葺き工法 を推奨しております。
とはいえ、全体に苔やカビが生えていても塗り替えが可能な場合もありますので、まずはご相談いただくのがよいかと思います。
屋根材そのものの劣化が進み塗装を行っても意味はありません。ガルバリウム鋼板の重ね葺き工法を行うか、屋根材の下まで劣化が進んでいる場合は、屋根材の下のルーフィングや下地材まで貼りかえる必要があるかもしれません。
この場合はルーフィングにも穴が開いており、また下地材も劣化して交換が必要になります。またコンパネも穴が開いたり腐っていることが考えられます。
ガルバリウム鋼板の重ね葺きを行うにしても、脆弱な現状の屋根の上に固定しても十分な強度が得られません。そのため、スレート材とルーフィングの撤去・交換、および場合によっては下地材やその下の垂木といった部分の修理が必要です。
また、雨漏りが長期にわたっていた場合には、様々な部分の腐朽が進み、家全体の強度が著しく損なわれている場合もあります。この場合は耐震補強や、場合によっては建て替えの適応になります。
雨漏りは単に屋根の問題ではなく家全体の問題としてとらえる必要があります。この場合は、 雨漏り診断士による雨漏り診断サービス の利用をご検討ください。
屋根に関する事なら、すべてイエコマにお任せください
屋根の塗り替えについていろいろ書きましたが、塗り替えがベストの選択肢とは限らないことがお分かりいただけたかと思います。
場合によっては葺き替えや重ね葺きといったリフォームが適切な場合もありますが、 塗装業者に直接依頼した場合だと、状況を正しく判断することが難しい場合もあります。 屋根の状態を適切に判断して、最適な処置を提案できる業者に依頼することがベストといえます。
イエコマは、お客様に代わって、プロの目で業者を選んでいます。住宅の総合的なメンテナンスができ、かつ屋根工事の施工実績が豊富な信頼できる優良施工店を手配しています。そのため、葺き替えなのか塗装をするのか、屋根の状態を見て適切な選択肢をご提案することができます。
また、同じような塗装であってもお客様のご要望に応じて、必要な工事は異なってきます。イエコマではお客様の要望を伺ったうえで、お客様にとってベストな提案をさせていただきます。
- 住宅のプロが総合的に状況を把握して
- 的確な選択肢を提案する
これがイエコマの屋根リフォームです。
屋根に関するお困り事がありましたら、まずはイエコマにご相談ください。
もちろん、部分的な補修や塗装、雨どいのクリーニングなど、細かな屋根のメンテナンスの相談だけでも承っていますので、お気軽にお問合せください。
※戸建て専門のため、集合住宅・ビル・店舗・工場などは受付不可となります
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