自宅のクローゼットにはどのくらいの余裕がありますか?中に入りきらずあふれてしまった洋服を、そのまま部屋に置きっぱなしにしてはいませんか?
たんすやクローゼットの中の空きスペース確保に苦戦している人も多いのではないでしょうか。すき間なくごちゃごちゃと服が詰まっていると、出し入れが不便になることはもちろん、お気に入りの服が紛れて見つからなくなってしまうこともあります。
収納のやり方や服のたたみ方を見直すと、クローゼット内にゆとりを持たせることにつながります。
ここでは、部屋やクローゼットをすっきりさせる収納のアイディアを紹介していきます。部屋や収納スペースがすっきりしていると、気分もよくなりますよね。
自宅のクローゼットに余裕がある人もない人も、ぜひこの記事を参考に収納や衣類のたたみ方を見直してみてください。
服のコンパクトなたたみ方
ここではきちんとした収納に不可欠でコンパクトなたたみ方を紹介していきます。服の種類ごとにコンパクトなたたみ方を覚えて、すっきりした収納を心がけましょう。
下着
キャミソール
- 後ろ身ごろを上にして置き、収納したいケースに合うように左右を内側に折ります。
- 長方形になるように、肩ひもを内側にしてたたみます。
- 裾と肩の部分を合わせて二つ折りにして、完成です。さらに半分に折っても良いでしょう。
キャミソールはいろいろな形のものがありますが、仕上がりを長方形にすることをイメージするとコンパクトにまとまります。肩ひもが飛び出しているとごちゃついて見えてしまうので、内側に折り込むのがポイントです。
ブラジャー(ワイヤー無しの場合)
- 半分に折り、カップのふくらみを片側に合わせます。
- バンド・ホック部分を折りたたんでカップの内側に入れます。
- 肩のストラップもたたんでカップの内側にしまって、完成です。
ワイヤーのあるものやシームレスカップのブラジャーは型崩れの恐れがあるため、折りたたむのではなく、後ろのホックを留めて重ねるように収納するのがベストです。
ショーツ
- 裏側を上にして置き、三分の一の幅になるように左右のサイドを内側に折り込みます。
- クロッチ部分を上に折り上げて、ウエスト部分にはさみ込むと、コンパクトにまとまります。
旅行ではブラジャーのカップ内に上記の方法でコンパクトにしたショーツを入れておくと、取り出しやすく場所も取らないためおすすめです。
ボクサーパンツ、トランクス
- 表のウエスト部分を上にして置き、左右から内側に折りたたみます。
- 裾の部分が広がらないように形を整えます。
- ウエストの部分を上から半分のあたりまで折ります。
- 下の部分をウエストのゴムの部分に折り込んで、完成です。
トップス
Tシャツ
- 後ろ身ごろを上にして広げ、左右の袖を縫い目に合わせて内側に折ります。
- 一方の身ごろの脇線が中心軸に沿うように合わせて折ります。反対側も同様に折ります。
- 裾部分を持ち上げるように上へ折り上げて、襟部分と合わせます。
- 裏返して、Tシャツの正面がこちらに向くように置きます。
- 襟部分が内側になるようにたたむとさらにコンパクトになります。収納ケースに合うサイズになるよう調整してください。
Tシャツは数が多くなりがちなので、なるべく場所を取らないように片付けておきたいですよね。コンパクトにたたんで、立てて収納しましょう。
長袖Tシャツ、ワイシャツ
- ワイシャツはボタンを全て留めます。
- 裏返して、肩幅の半分あたりで折り返します。
- 身ごろの縫い目部分を合わせ、袖の付け根からシャツの中心軸と平行になるように袖を折ります。
- もう一方も2、3と同様にたたみます。
- 裾を両袖口の辺りで折り返します。
- 全体を二つ折りにして完成です。
ワイシャツをたたむときのポイントは、アイロンがけの直後にたたまないことです。アイロンがけ直後はシャツに湿気が残っており、そのままたたむとシワになりやすいからです。30分ほどハンガーにかけ、湿気を抜いてからたたむようにすれば安心です。
ニット、セーター
- 後ろ身ごろを上にして広げます。
- 両袖を後ろ身ごろ側に折りかえします。脇の下を目印にするとまっすぐ折れます。
- 肩・脇線を内側に折ります。左右のラインが平行になるようにたたむと、仕上がりがきれいな四角形になります。
- 裾から肩に折り返して完成です。収納スペースに合わない場合は三つ折りにするなど工夫してください。
ニットやセーターはハンガーにかけておくと伸びてしまいます。着丈や袖丈が伸びるだけではなく、肩にハンガーのあとが付いてしまうこともあるのです。
上記の方法でコンパクトにたたんで、型崩れを避けましょう。
パーカー(フード付き)
- 後ろ身ごろを上にして広げ、脇線が中心軸に沿うように肩幅の半分辺りで折ります。
- 袖口が裾に重なるように袖を折り返します。反対側も同様にたたみます。
- フード部分も後ろ身ごろ側に折ります。
- 裾から肩に向かって折り返して完成です。ここで折りたたまず、くるくる巻いて筒状にするアイディアもあります。
筒状にすると、立てて収納することができるメリットがあります。パーカーに限らずこのたたみ方を応用すると、Tシャツや薄手のカーディガンなども筒状にたたむことができますね。
ボトムス
ジーンズ
- 後ろ身ごろが上側に出るように、縦半分に折ります。
- 裾部分がウエスト部分と合うように、さらに半分に折ります。
- ウエスト部分が表にくるように、真ん中に合わせて折ります。
- 余った半分をウエスト部分に入れ込んだら完成です。
このたたみ方でかさばりやすいジーンズも小さな長方形にまとめることができます。ウエスト部分にしっかり入れ込むことが難しい素材の場合は、挟むだけで構いません。
ジャージ
上記のジーンズのたたみ方と、1~4までは同様にたたみます。
ジャージの種類によっては股の部分が三角形に飛び出すことがあるので、最後に内側に折り込むとスマートになります。
幅の広いパンツ(ワイドパンツなど)
- 後ろ身ごろが上側に出るように、縦半分に折ります。
- 裾部分がウエスト部分と合うように、さらに半分に折ります。
- 裾の部分が表にくるように、真ん中に合わせて折ります。
- 反対のウエスト部分を折り返して、裾部分に入れ込みます。
裾が広がったタイプのパンツは、ジーンズとは反対に、裾のほうへウエスト部分を入れ込むのがポイントです。
スカート(皺になりにくいもの)
- 縦方向に半分に折ります。
- ウエスト部分と同じ幅になるように、裾を折って形を整えます。
- 収納スペースの大きさに合わせてたたみます。
長いスカートを小さくたたむには三つ折りや四つ折りがおすすめです。ウエスト部分が柔らかいスカートはだいたいの物がこのたたみ方で対応できます。
スカート(皺になりやすいもの)
- スカートをタオルの上に広げて置きます。
- タオルと一緒に、ウエストから裾の方向に向かってくるくると巻いていきます。
- 筒状になったら完成です。
この方法でまとめると、タオルがシワを緩和してくれます。ウエストが固いスカートや折りジワを作りたくないスカートは、縦半分に折らないで済むこの方法を選ぶのが無難です。
靴下
スニーカーソックス(くるぶしまでの短い靴下)
- 左右を重ねて一組にします。
- ゴム口部分を内側に向かって折ります。
- つま先部分を内側に向かって折り、ゴム口部分の中に入れ込みます。
両方のつま先部分をゴム口の中に差し込むことで、片方ずつばらばらになる心配がなくなります。
クルーソックス、スリークォーターなど
- 靴下の左右を重ねて足裏側が表に出るように置き、かかとが平面になるように形を整えます。
- つま先部分を内側に向けて三分の一に折ります。
- 三分の一に折りたたんだ部分を、さらに半分に折ります。
- たたんでいないゴム口の方をかぶせて、完成です。
長い靴下
- 左右を一組に合わせて置きます。
- 中央で半分に二つ折りします。
- 半分に折った靴下の長さから四分の一のあたりに向かって、つま先部分の方からたたみます。
- 折りたたんでいない側の中央に向かって、折りたたみ重ねます。
- ゴム口部分を重ねて折ったら、完成です。
長い靴下はボリュームが出てしまいがちですね。シワが寄らないように伸ばしながらたたむといいかもしれません。
参考
Pacoma
FitsWorld
コジカジ
生活に役立つ説明書
暮らしニスタ
服をたたむメリット
服を収納するとき、ハンガーやフックにかけておく方法は簡単ですが、場所を取ってしまうことが難点です。長期間部屋にかけっぱなしにしておくと、ホコリや色落ちの心配も出てきます。
日の当たる部屋では日焼けの恐れもあります。ホコリ除けのカバーをかける方法もありますが、肝心の色や柄が見えにくくなってしまうため、着るときに選びにくくなってしまうこともあるのです。
コンパクトな収納を目指す人には、やはり服をたたんでしまう方法がおすすめです。たんすやクローゼットの引き出し、収納ボックスにたたんでしまっておくと、当然ホコリや日焼けの心配はなくなります。
先述の「立てる収納」を使えば、ひと目でどこに何があるのか分かる効率的な収納をすることができます。何より、収納スペースを節約できるのが魅力的です。
収納の基本・クローゼットの活用
衣類の収納にはいくつか種類があります。工夫次第では、クローゼットの中に衣類以外の物を収納することもできます。
いくつか紹介していくので、自宅のクローゼットに最適な収納方法を見つけてみてください。
立てる収納
まずおすすめするのは、洋服をコンパクトにたたんで自立させる収納方法です。お店の棚などでよく見かける、たたんだ服を積み重ねた「平置き」では、下に何があるか見えなくなってしまいます。
立てて収納すると、その心配がなくなるのです。どこに何を入れたのか分からなくなってしまうこともありません。
一枚一枚を自立させるので、引き出しの中で服がよれることや、重なってぐちゃぐちゃになる事態も防げます。
吊るす収納
忙しくて、脱いだ服をたたむことが面倒で、ついそのまま放置してしまいませんか?服をハンガーなどにかけて吊るす収納は、そんな人におすすめの収納方法です。
服がシワになりにくいのが嬉しいポイントです。トップスはハンガーに、ジーンズなどの長いパンツはS字フックなどにかけると収まりがよくなります。
丈の長い服と短い服を分けて吊るしておくと、短い服を吊るしたスペースの下に収納ケースなど他の物を置くこともできるためとても効率的です。クローゼットの形態にもよりますが、ハンガーラックの上のスペースの活用にも期待が持てます。
収納ボックスの活用
インテリアショップや家具用品を扱う店、ネット通販サイトでも簡単に手に入れることのできる収納ボックス。プラスチック製、布製、木製のものなどたくさんの種類があります。
同じメーカーのものを複数そろえ、積み重ねると収納棚として使うこともできる優れものです。服の種類ごとに分けて大きいボックス、小さいボックスといった要領で分けられるので、出し入れも楽になります。値段がお手頃なのも魅力のひとつです。
プラスチック製の小さな収納ケースであれば1つ数百円から購入できます。布製、木製、バスケット型のものなどはサイズにもよりますが1,000~2,000円程度で手に入れられるものがほとんどです。
参考:IKEA
収納ボックスには衣類に限らずいろいろなものをしまうことができます。また、衣類用ではないファイルボックスや書類ケースにも服を立ててしまったり、仕切りを使って見やすい収納に工夫したりできるのです。
収納をきれいに見せる方法
収納ケースや引き出しの中に衣類をきれいに収納したあとは、外側の見た目もきれいにしておきたいですよね。
収納をきれいに見せるためのポイントは、ずばり「統一感」です。例えば、複数の収納ケースを同じメーカーのものでそろえると、形に統一感が出てサイズのズレなどが生まれません。同系統の色や模様のものを重ねるのもよいでしょう。
見せる収納
見せない収納、しまい込む収納だけが収納ではありません。海外ではポピュラーな「見せる収納」にチャレンジして、部屋のインテリアにも変化を付けてみましょう。
オープンシェルフを利用すると、服をたたんで置くだけでもアパレルショップの陳列棚のようにおしゃれな空間が演出できます。小物類はバスケットやなどにまとめるとよいでしょう。
帽子など形が崩れやすいものは、壁にチェーンやS字フックなどを取り付けて吊るす方法がおすすめです。形を崩さず、空間を有効に使える点がポイントです。
※引用元:dinos
小さめのハンガーラックを室内に設置して、上から布をかけるとホコリを避けることができます。部屋のインテリアにマッチした布を選ぶのも楽しいですね。
側面が透明のクリアボックスを部屋に置いておくと、「見せる」ことを意識して収納することになるので自然ときれいに物を詰めることができます。カラフルな布を敷いたり、ステッカーを貼ったりしてメリハリをつけてもよいでしょう。工夫次第で収納もインテリアのひとつになります。
※引用元:楽天市場
まとめ
自分に合う洋服のたたみかた、収納方法が見つかったのではないでしょうか。
服の脱ぎ着は毎日やることですよね。そう考えると、たんすやクローゼットから服を取り出したりしまったりするのも、一週間でかなりの回数を重ねることになります。
急いでいるときや服がいっぱいに詰まっているとき、知らず知らずのうちに乱暴な開け閉めをしてしまうことはありませんか?乱暴な開け閉めを繰り返すと、扉の蝶番(ちょうつがい)やレール部分などに不具合が生じることがあるのです。扉が重くなる・開けにくくなるだけでもストレスですが、突然扉が枠から外れて倒れてくるなど、危険な事故を引き起こす可能性もあります。不具合が出た場合は、早めの修理を行うのがベストです。