節分の季節になると、スーパーやコンビニでも売られている恵方巻。様々な具材が入った恵方巻は食べごたえもあり、毎年楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?
恵方巻は大阪の花街から発祥した文化ですが、その具材について、多くは知られていません。
この記事では恵方巻に使用される具材、そしてその意味合いについて紹介していきます。
7種類の具材に隠された意味とは
恵方巻に使用される具材は7種類と決まっています。これは福の神とされる七福神に因んで7つの具材を使用するとされています。
まずはこの7福神を紹介しましょう。
- 大黒天(だいこくてん)
- 毘沙門天(びしゃもんてん)
- 恵比寿天(えびすてん)
- 寿老人(じゅろうじん)
- 福禄寿(ふくろくじゅ)
- 弁財天(べんざいてん)
- 布袋尊(ほていそん)
意外にざっくばらんな具材
上記にも説明しましたが恵方巻に使用される具材は7種類。しかし具体的に何を使用しなさい、という縛りはありません。7種類の具材を使用すれば良い、と考えておけばよさそうです。
また、どの神がどの具材に結びつく、というはっきりとした結びつきはないようです。
【よく使われる具材】
恵方巻によく使用される具材を挙げてみましょう。
- かんぴょう
- きゅうり
- しいたけ
- 伊達巻(だし巻・厚焼き卵)
- うなぎ(アナゴ)
- 桜でんぶ(おぼろ)
- その他漬物
これらの具材が良く使われる理由ははっきりしていません。紹介した具材のカッコ内を見てわかるようにうなぎをアナゴで代用したり、伊達巻をだし巻きや厚焼き卵で代用しても可とされています。
ただし、桜でんぶはかなりの確率で使用されているようです。これは赤鬼に見立て、あえて食すことで鬼退治をすることとなり、1年を厄払いすることに繋がる、と考えられているようです。鬼が登場するところから節分らしさを感じますね。
また、恵方巻自体を鬼が使用する鉄の棒に見立てて、これを食することで鬼(厄)からの攻撃を防ぐという考えもあるようです。
最近はアレンジレシピも豊富
近年では海鮮恵方巻や洋風恵方巻、韓国風、タイ風などという亜流も登場しています。
もちろん、かなりアレンジされたものが多く、大阪の発祥の伝統的なもの以外にも、アボガドやイカスミを使用した斬新なものもありました。
アレンジレシピはお子様が喜ぶものも多そうなので、従来の王道レシピに一工夫するのも面白いかもしれませんね。
【大切なのは彩り】
ただし、恵方巻に使われる具材はかなり自由だといっても、なんでも使用すれば良いということではありません。
1つの食材に偏って多く入れてしてしまうと具材がアンバランスになり、見た目も良くありません。恵方巻を作るときは必ず卵や桜でんぶ、緑のものとしてきゅうりやレタス、かいわれ大根などを入れ、具材の彩りを良くするよう心がけてください。
恵方巻は縁起物。ちょっと大げさにいうと七福神が宿る「めでたい食べ物」なので彩り良く、かつ美味しく召しあがれるような仕上がりを目指してくださいね。
また、欲張って具材の量を増やしすぎるといびつな形になったりボロボロとこぼれやすくなったりする場合もあるのでこちらも適量を心掛けてください。
まとめ
恵方巻の具材には七福神を宿らせるために、具材の品目数も7種類となっています。しかし、具材の品目数の縛りはあるものの、不在自体ついてははっきりとした決まりはありません。
従って食べたい物や縁起物とされている食材を使って、家庭単位で少しずつレシピの違いがありそうです。
またこの具材の違いを楽しむことが「恵方巻」というイベントを楽しむ秘訣なのかもしれませんね。