網戸の形とネットの種類を解説!あなたの家に合った網戸がわかる!

自宅の網戸のメンテナンスにあたって、網戸の形状や、網(ネット)の種類の多さに驚いた人もいるでしょう。
「現在使っているのと同じ種類でいいのか、変えたほうがいいのか」と迷いますよね。

この記事では、網戸の形状や網(ネット)の種類とそれぞれの特徴を解説します。種類ごとの網戸の形状・網の特徴を知り、網戸の交換や網の張り替えなど、自宅の網戸のメンテナンスにお役立てください。

網戸の形状の種類と選び方

網戸の形状には、一般的なパネルタイプ以外にも、取り付ける場所やデザインの好みなどに応じて複数の種類があります。

パネルタイプ

四角い枠に網を張ってある、最もポピュラーなタイプの網戸です。住宅の窓として一般的な引き違い窓(左右にスライドさせて開閉する窓)に設置されている網戸の大半が、このパネルタイプになります。

パネルタイプの網戸

パネルタイプは構造がシンプルで、張り替えや掃除が簡単です。他のタイプと比較して価格がリーズナブルなので、張り替えや交換時の家計の負担も少なくてすむでしょう。

パネルタイプの網戸の最も一般的な規格サイズは、幅約90cmです。そのため、張り替え用の網のサイズは幅91cmのものが多く、たいていの網戸がこの横幅サイズの網で張り替えられます。
幅広タイプの網戸のサイズは、幅が90㎝超えから150㎝ほどまであります。

固定タイプ

窓枠にはめ込んであり、開閉できないタイプの網戸です。

上げ下げ窓※やルーバー窓※など、パネルタイプの網戸が設置できないタイプの窓に網戸を取り付けたい場合に使用します。パネルタイプの網戸が使用できない窓に設置可能な網戸の中では安価であるため、網戸の開閉が不要で網戸にかける費用を安く済ませたい場合に向きます。

※上げ下げ窓:窓を上下に動かして開閉する窓
※ルーバー窓:細いガラス板をブラインドのようにずらして並べた形状の窓

ロールタイプ

ロール網戸

ロール状の網を左右もしくは上下に引いて開閉するタイプの網戸です。網戸を使用しない時は収納ケースに網を収納できます。
固定タイプ同様、ルーバー窓やすべり出し窓などパネルタイプの網戸が取り付けられない窓に設置します
トイレや洗面所などの小さな窓にも対応するサイズが揃っている一方で、掃き出し窓や玄関などの大きなサイズの窓やドアに対応している製品は少ないです。

ネットが平らなので、用途が似ているアコーディオンタイプよりも掃除がしやすく、折り目の部分でネットが破れるなどのトラブルも少なく使用できます。

また、インテリアの観点から、使用しない時には網戸がない状態にしたい場合や、見晴らしがよい位置にある窓などで網戸に邪魔されずに景色を楽しみたい場合
にも向く網戸です。

アコーディオンタイプ

プリーツ状に折りたたまれた網を横方向に開閉するタイプの網戸です。ロ左右どちらか、もしくは両方の窓枠に網の収納ケースを設置し引き出して使用します。

設置できる窓や用途はロールタイプと似ていますが、主に使われているのは玄関や勝手口などのドアで、風通しのために網戸を後付けで設置したい場合に採用されることが多いです。

プリーツの入った網が窓周りのアクセントとなるので、インテリアとして窓の網戸としてアコーディオンタイプを採用する場合もあります。
製品にもよりますが、上下に隙間ができて虫が入りやすい欠点があります。また、網が破れた時に張り直しができず本体ごと交換するので修理や交換費用が高価になる場合が多い点も注意が必要です。

網戸の交換・設置の費用目安

網戸の交換をする業者

一般的なパネルタイプの網戸について、交換(すでに網戸レールがある場合)と設置(網戸のレールがない場合)に分けて費用の目安を紹介します。
なお、パネルタイプ以外の網戸は製品によって費用が大きく異なるため、メーカーやリフォーム会社に問い合わせましょう。

網戸交換の費用目安

一般的なパネルタイプの網戸の交換を業者に依頼した場合の、費用目安は以下のとおりです。

網戸のサイズ 相場
小窓用サイズ
(幅40cm程度×高さ90cm程度)
8,000~15,000円 / 枚
腰高窓用サイズ
(幅90㎝程度×高さ90cm程度)
10,000~20,000円 / 枚
掃き出し窓用サイズ
(幅90㎝程度×高さ180cm程度)
15,000~30,000円 / 枚

※腰高窓:腰のあたりまでの高さ(床から1m前後)に取り付けられる窓
掃き出し窓:窓の下部が床面まである大きな窓

上記に加えて、業者の作業費や出張費として数千円~2万円前後が必要となる場合が多いです。これらの経費は業者によって異なるので、正確な金額は依頼をする前に確認をとりましょう。

網戸設置の費用目安

網戸レールがある窓に網戸を設置する費用は、前項の交換時の費用とほぼ変わりません。
網戸用のレールがない窓に網戸を設置するためには、レールを後付けする必要があります。

レールの後付け工事の費用目安は、窓1カ所あたり15,000~30,000円前後です。
なお、以下の場合にはレールの後付けが難しい点に注意が必要です。

  • 高層階窓などで、ベランダや屋根など上に乗って作業できるスペースがない場合(網戸レールは窓の外側に設置し作業も窓の外から行うので、足場がないと作業者の安全が確保できないため)
  • 窓枠の形状や材質などがレールの後付けに適していない場合

レールの後付けが難しい窓の場合は、業者と相談して、室内側にパネルタイプ以外の網戸の設置を検討するとよいでしょう。

網(ネット)の種類と価格の傾向

網戸のネット

網戸の網(ネット)には目の細かさや素材、色などにいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
目的や用途に応じて最適なネットを選ぶことでさらに快適な生活が送れるので、ぜひ参考にしてください。

網戸の網にはメッシュ・素材・色に種類がある

網戸のネットには、以下の3項目で種類の違いがあります。

メッシュの種類

メッシュとは、網の目の細かさを表す単位です。たとえば20メッシュは、1インチ(2.54cm)あたりに20の網目があることを表しています。
家庭用の網戸としては、18~24メッシュのネットを使用することが多いです。

網戸のメッシュ種類

網目が細かい方が虫の侵入を防ぐ効果が高い一方で、目が細かくなるほど風通しが悪くなる点に注意が必要です。また、価格も目が細かくなるほど高額になります。
防虫効果と風通し、価格のバランスを考慮すると、一般家庭の網戸には20メッシュまたは24メッシュの網がおすすめです。

素材の種類

主な網の素材の種類には以下のものがあります。

材質 特徴 コスト
ポリプロピレン 最も一般的な網の素材でリーズナブル。5~10年おきに張り替えが必要。 最も安価。
幅90cm・長さ2mの網戸張り替え用ネットが500円前後から入手可能。
サポリエステル 強度があるポリエステル繊維のネットをさらに塩化ビニル樹脂でコーティングして耐久性を高めている。網目がずれたり破れたりしにくい。 高額。
ポリプロピレン製網戸ネットの5倍近い。
グラスファイバー ガラス繊維で熱にも紫外線にも強く、耐久性が高い。見た目の高級感がある。 高額。
ポリエステルよりやや高い。
ステンレス 金属糸なので強度は最高レベルで、汚れもつきにくい。ステンレス糸はサビの心配もない。一般の人が張り替えるのは困難。 高額。
幅90cm・長さ2mの網戸張り替え用ネットが4,000円前後。

色の種類

網戸ネットの一般的な色は白・黒・グレー・リバーシブルの4種類です。

1.白

光を反射するので、外から室内をのぞかれにくく、室内から外の景色も見えにくいです。

2.黒

外の景色がよく見えるが、室内の様子も見えやすくなります。ホコリが目立つので定期的な掃除が必要です。

3.グレー

白と黒の中間的な特徴のネットで、ある程度の目隠し効果と見通しの良さがあります。網戸ネットの色として最も一般的です。

4.リバーシブル

内側は黒、外側はステンレスコーティングで銀色のリバーシブルタイプです。室内からの見通しが良く、外からはのぞかれにくい特徴をもちます。

白・黒・グレーで価格差はあまりありませんが、リバーシブルは他の3種類よりも高額です。

特殊加工のネットもある

防虫ネット

ここまで紹介した網戸ネットの種類に加えて、特殊加工を施した網戸ネットもあります。

防虫ネット 防虫成分をしみ込ませ、虫を寄せ付けない機能を持たせたネット。防虫効果は約3年程度の製品が多い。
花粉対策ネット ナノファイバー加工により、花粉や黄砂などの有害物質をカットし、さらに臭い成分を分解する効果もあるネット
景色がクリアに見えるネット 細い糸を使用することでネットが視界を妨げず、景色がよりクリアに見えるネット。網目が細かいので防虫効果が高く、しかも風通しも妨げないメリットもある。

特殊加工のネットは一般的な網戸ネットよりも費用はかかりますが、目的に応じて取り入れるとより快適な生活が送れるようになりますね。

網戸の網の選び方

「網戸のネットの種類が多過ぎて選べない」という人のために、目的や条件別におすすめのネットを紹介します。

一般的なネットでOK、安さ重視の場合

価格重視の夫婦

網戸に特別な機能や特徴は求めず、リーズナブルであることを重視するなら、「ポリプロピレンの20メッシュ、色はグレー」がおすすめです。

20メッシュでもハエやカといった主な害虫の侵入を防ぐことができ、風通しも良いので不便を感じることは少ないでしょう。

ペットの脱走を防ぎたい場合

ペットを飼っている場合、ポリプロピレン製のネットでは爪や牙、クチバシなどでネットを破いて脱走する恐れがあります。
爪や歯、クチバシを引っかけても破れにくいポリエステル製やステンレス製のネットを選びましょう。

直射日光が当たる窓の網戸の場合

まぶしそうな男性

直射日光は、樹脂であるポリプロピレンの劣化を早めます。そのため、直射日光が長時間当たる場所にある窓の網戸は、数年から5年程度で張り替えが必要になる恐れがあります。

グラスファイバー製やステンレス製のネットは直射日光の影響を受けないため、日当たりが良い窓でも張り替え頻度が増える心配がありません。

ガスコンロのそばなど、火気の近くで使用する場合

ポリプロピレン製やポリエステル製の網戸は熱に弱いため、ガスコンロなど火気の近くでの使用には向きません。
火に触れても溶けたり燃えたりしないグラスファイバー製やステンレス製のネットなら、火のそばの窓でも安心です。

道路が近い窓で人目が気になる

黒やグレーのカラーでは、外を通る人の視線が気になることがあります。
白いネットを選ぶと、外からの視線をさえぎるので、道路の近くなど人目のある場所の窓でも気にせずに網戸を使うことができます。
人目は気になるけれど見晴らしも確保したい場合は、費用は高くなりますが、リバーシブルタイプも検討するとよいでしょう。

DIY好きなら挑戦してみる?網戸の張り替え

ゴムを押し込む様子

一般的なポリプロピレン製の網戸は、5~10年おきにネットを張り替える必要があります。
網戸の張り替えは、材料を用意する必要があったり、作業にはコツが必要であったりはするものの、一般の人もチャレンジ可能なDIYです。

とはいえ、無理は禁物です。DIYでの網戸の張り替えには以下のデメリットがあることも踏まえてチャレンジをしてください。

1.ケガの危険がある

ベランダや屋根といった安全な足場がない窓は、網戸の取り外しを行うだけでも危険が伴います。はしごなどを使わないと作業ができない場合はプロに任せましょう。また、張り替えに使う刃物の扱いにも注意が必要です。

2.時間がかかる

慣れた人でない場合、張り替えには意外と時間がかかります。初心者が1枚網戸を張り替えるのに30分以上かかることが多いです。

3.無理な体勢で作業をするので大変

網戸の張り替えはかがんで行う作業が多いです。慣れない姿勢で作業をするので疲れやすく、腰や膝が痛くなることもあります。

4.プロのようにきれいに仕上げるのは難しい

一般の人が張り替えた網戸は、若干のたるみやわずかな波打ちが見られるのが普通です。均一にピンときれいに張り替えられるまでには、張り替えを何度もやってコツをつかむ必要があります。完璧な仕上がりを求めるなら、DIYの網戸張り替えは不向きです。

自信がない場合にはプロに依頼しよう

笑顔の業者

自身で行う網戸の張り替えは、プロが仕上げたものより見栄えが劣る場合があります。ゆるみがなくきれいに網戸を張り替えるのには、慣れやコツが必要なのです。

「自分できれいに張り替える自信がない」「張り替える時間が取れない」という場合には、プロの網戸張り替え業者に依頼するのも一つの方法です。

網戸ネットの張り替えを業者に依頼する場合の費用は、ネット代も含め掃き出し窓1枚につき3,000~6,000円前後です。張り替え費用とは別に出張費がかかる場合もあるので、依頼する前に確認をしておきましょう。

まとめ

網戸の形状や網にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。今使用している網戸に不満や困りごとがあるなら、網戸のタイプや網戸のネットを変えることで解決できるかもしれません。

網戸の形状やネットそれぞれの特徴を知り、目的に合う網戸やネットに変えてみてはいかがでしょうか。網戸の張り替えはDIYでも可能なので、チャレンジしてみるのもいいですね。

網戸のタイプや網目の細かさ、色、材質などの特徴から、あなたの生活にぴったりの最適な網戸を探してみてください。

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