玄関チャイムの交換の見極めと交換方法|資格のない人は交換できない!?

玄関チャイムが鳴らなくなると、日常生活が不便になります。宅配物の届けや来客の訪問に気がつかず、留守と間違われてしまったり、居留守を使っていると誤解されたりする可能性もあるのです。

声をかけてもらうために、表玄関を開けておくのは防犯面が心配です。玄関チャイムが鳴らなくなったら、早めに修理をしましょう。

今回は玄関チャイムが故障したときの対処法や、どのように修理したらいいのか、業者に依頼すべきかどうかについて説明します。

玄関チャイムの仕組み

はじめに、玄関チャイムの仕組みについて確認しましょう。

玄関チャイムが鳴る仕組みと種類

玄関チャイムは、来訪者が玄関に設置されたボタンを押すと連動するチャイムが鳴り、家の中にいる人が訪問者に気がつくというシステムのものです。チャイムは室内の天井近くの高所に取り付けられていることがほとんどです。

玄関チャイムには、屋内配線からの電源で動くタイプと乾電池で動くタイプの2種類があります。

屋内配線から電源を取る玄関チャイム

屋内配線から電源を取るため、電池交換が不要です。
室内の親機に電源プラグ付きコードがついていれば、電源プラグ式玄関チャイムです。プラグをさしてコンセントから電源を取ります。

【電源プラグ式玄関チャイム】

電源プラグ式玄関チャイム

※引用:アイホン

電池式ではなくプラグも付いていない玄関チャイムは、電源直結タイプの玄関チャイムです。壁の中から直接、親機につないで電源を取ります。

【電源直結タイプの玄関チャイム】

電源直結タイプ玄関チャイム

※引用:アイホン

乾電池式の玄関チャイム

乾電池式玄関チャイム

※引用:Yazawa

乾電池式であるため、設置する際は電源工事が不要で手軽に取り付けることができます。乾電池の寿命がきたら、電池交換が必要です。

モニター付きインターホン

モニター付きインターホン

玄関チャイムの機能に加えて、誰が訪問したのかモニターで確認できるのがモニター付きインターホンです。玄関ドアを開けなければ誰が来たのかわからない玄関チャイムに対して、モニター付きインターホンはモニターで確認することができます。
わざわざ玄関まで行く必要がなく、ドアを開けずに誰か確認できるので防犯対策になります。

モニター付きインターホン本体の相場は機能に応じて異なり、6,000~60,000円ほどです。
モニター付きインターホンには、「有線式」と「無線式」があります。それぞれの特徴を確認しましょう。

有線タイプ

特徴 玄関に設置するカメラ装置と室内モニターを有線でつなぎます。種類が豊富で、さまざまな種類の中から予算や機能に応じて選ぶことができます。
工事の必要の有無 玄関チャイムからインターホンに交換する場合は、取り付けの際に有線工事が必要で、業者に依頼しなければなりません。電源が必要で、設置場所はコンセントの近くか電源直結での取り付けになります。
修理工事費の相場 修理・工事費は5,000~60,000円で、工事内容により価格は大きく変わります。配線工事が必要な場合は別途配線工事費用がかかります。

 

無線タイプ

特徴

玄関に設置するカメラ装置と室内モニターを無線でつなぎます。
有線タイプと比べて本体価格は高くなりますが、有線工事が必要ないため設置が簡単です。

無線であるため、電話の子機のように室内を持ち歩くことができ、家のどこからでも来訪者の対応ができるのがメリットです。

以前は有線タイプが主流でしたが、近年はさまざまな機能を備えた無線タイプも人気です。スマートフォンと連動して外出中でも来訪者に対応できるタイプや、不審者が来たときに非常ベルを鳴らしたり警備会社に連絡したりするなど、セキュリティ機能が付いたタイプなども販売されています。

工事の必要の有無 有線工事は不要です。
修理工事費の相場 修理・工事費の相場は5,000~20,000円程度です。

 

玄関チャイムが鳴らなくなったら

玄関チャイムを押す手

玄関チャイムの寿命は10年程であるため、突然鳴らなくなる可能性もあります。玄関チャイムが鳴らなくなる原因と対処法を確認しましょう。

チャイムが鳴らなくなる原因

玄関チャイムが鳴らなくなる原因はいくつか考えられます。

  • 玄関チャイムの経年劣化
  • 電池切れ
  • 配線が切れている

など
「チャイムの音の設定が小さい」などで、音に気づけない場合もあります。

玄関チャイムが鳴らなくなった原因については、以下の記事をご参照ください。

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2024.3.14
イエコマ編集部

チャイムが鳴らなくなった際の確認方法

チャイムが鳴らなくなったときは、業者に修理依頼する前に簡単なチェックで不具合が解消されることもあります。

まずは玄関ドアを開けたまま、外のボタンを押しましょう。音が鳴らない場合や通話ができない場合は、親機や子機についてそれぞれ次のことを確認してみましょう。

親機

親機インターホン

「親機」とは、玄関に来訪者が来た際に室内側で応対する装置のことです。

乾電池式 親機が電池切れの可能性があります。
親機の電池交換をして、不具合が改善されないか確認します。
電池の液漏れやサビにより不具合を起こす可能性もあります。電池交換の際は、玄関チャイムの周りや内部をきれいに拭き取りましょう。
電源プラグ式 プラグがコンセントから抜けていないか確認します。
音量設定が小さくなっている可能性もあるので、適切な音量に設定されているか確認しましょう。
配線が外れかけている場合もあります。壁面から親機を取り外して、親機につながる配線がしっかりとつながっているか確認しましょう。

乾電池式の場合は、親機が電池切れの可能性があります。親機の電池交換をして、不具合が改善されないか確認します。電池の液漏れやサビにより不具合を起こす可能性もあります。電池交換の際は、玄関チャイムの周りや内部をきれいに拭き取りましょう。

電源プラグ式の場合は、プラグがコンセントから抜けていないか確認します。
音量設定が小さくなっている可能性もあるので、適切な音量に設定されているか確認しましょう。
また、配線が外れかけている場合もあります。壁面から親機を取り外して、親機につながる配線がしっかりとつながっているか確認しましょう。

子機

インターホン子機

「子機」とは玄関扉の近くに設置する装置で、ボタンを押すことで室内の人に来訪を伝えます。また親子式インターホンといわれる、室内の親機に対して室内用の子機を接続して多極通話が可能な製品もあり、こちらも子機にあたります。

子機につながる配線が外れていることで、チャイムが鳴らなくなっている可能性があります。子機のネジを外し、配線がきちんとつながっているか確認しましょう。

主な修理方法は“交換”

「チャイムが鳴らなくなった際の確認方法」を試しても不具合が改善されない場合は、機器本体または配線に不具合が起きている可能性があります。

玄関チャイムが故障する原因のほとんどが、本体の故障です。玄関チャイム本体の寿命は10年程です。

部品交換やトラブルが起きている部分の修理をすることによって、玄関チャイムは使い続けることができます。
しかし、チャイムの部品のみ販売しているメーカーは少ないため、部品を取り寄せるのにも時間や料金がかかることが多いです。

玄関チャイムが故障した場合は、本体ごと新しい玄関チャイムと交換した方が安く早く修理できることが多くあります。

マンションの場合は修理前に管理会社へ連絡を

マンションのインターホンが故障した場合は、注意が必要です。
なぜならマンションのインターホンは、オートロックやセキュリティシステムと連動しているケースがあるからです。勝手に修理や交換を行うと、システムに不具合が生じたり、セキュリティが機能しなくなったりする恐れがあります。

また、インターホンは共用部分にあたり、大家が修理費用を負担してくれる可能性もあります。修理する前に必ず大家や管理会社へ相談しましょう。

修理するまでの応急処置

玄関チャイムを修理・交換するまで、常に来訪者に注意を払いながら生活するのは不便です。玄関前に「玄関チャイム故障中」や「玄関チャイム故障中のため、御用の方は呼びかけてください」などの張り紙をして、宅配や来客の対応をしましょう。

玄関チャイムが勝手に鳴る故障の場合は、電源コードを抜く・乾電池を取り外すなどの対処をしましょう。

玄関チャイムの交換方法

インターホンのある風景

玄関チャイムが鳴らなくなり新しい機器と交換するとき、自分で交換できる場合と業者の工事が必要な場合があります。

業者に依頼する必要がある場合

以下のような場合は、「電気工事士」の資格を持つ人による電気工事が必要です。
電気工事士とは、一般住宅や工場、商店などにコンセントの設置や屋内配線などの電気工事を行うことができる資格です。

無資格の人が電気配線を工事することは、電気工事士法という法律に違反しています。必ず電気工事士の在籍する業者に依頼しましょう。

電源直結式の場合

電源プラグのコードが付いておらず乾電池式でもない玄関チャイムは、壁の中から直接電源を取っています。取り外しや取り付けの際に感電する恐れがあるため、電気工事士の資格が必要です。

熱感知器やガス警報器などと連動している場合

熱感知器やガス警報器と連動しているタイプの玄関チャイムは、電気工事士の資格がなければ取り付けることができません。配線を間違えると規格が合わなくなり、熱感知器などが連動しなくなります。

玄関チャイムからインターホンに交換する場合

玄関チャイムの場合、室内のチャイムは天井近くの高い位置に設置されています。
インターホンに交換する場合は、モニターが見えるように顔の高さに設置する必要があるため、配線を伸ばす工事が必要になります。

コンセントがない場合は、電源を取るためのコンセントを設置する必要があります。いずれも電気工事が必要です。

壁に玄関子機が埋め込まれている場合

交換する子機とのサイズが異なるため、取り付け工事が必要です。

二世帯住宅など特殊な玄関子機の場合

二世帯住宅対応の特殊な玄関子機の場合は、2つのモニターをつなぐ必要があり、配線工事を行わなければなりません。

固定電話とつながっている場合

固定電話とつながっている場合、交換後のインターホンは電話での応対ができません。コンセントの増設や配線工事が必要になります。

自分で交換できる場合

「電源プラグ式玄関チャイム」や「乾電池式玄関チャイム」の場合は、電気工事が不要です(ただし、壁の中に乾電池があるタイプや壁の中から直接電源を取っているタイプの玄関チャイムは、電気工事士の資格を持つ人による工事が必要になります)。

ただし、工事が不要な場合でも、どのタイプの玄関チャイムか見極めたり配線をつないだりする必要があります。自信がない場合は業者に任せた方が安心です。

玄関チャイムの交換方法は以下の通りです。交換の際は、プラスドライバーを用意しましょう。

子機の交換方法

  1. 古い子機のネジを外して、カバーと配線を取り外す
  2. 古い子機の外枠も外す
  3. 新しい子機の外枠をネジで留めて、壁に固定する
  4. 配線と子機をつなぐ(無極性なので逆につないでも構いません)
  5. 新しい子機を外枠に固定し、ネジを留めて完了

親機の交換方法

  1. 電源プラグ式の場合は、電源プラグを抜く。親機を持ち上げて金具から外す
  2. 配線を外し、ネジを緩めて固定してある金具を取り外す
  3. 新しい親機の金具を壁に取り付け、ネジで固定する
  4. 新しい親機に配線をつなぐ(無極性なので逆につないでも構いません)
  5. 親機を取り付け金具に固定して、電源プラグをコンセントに差し込んで完了

まとめ

来訪者を知らせる玄関チャイムは、わたしたちの生活になくてはならないものです。
玄関チャイムの寿命は、10年程です。突然鳴らなくなった場合は、今回紹介した確認方法を参考に、対処しましょう。

玄関チャイム本体が故障してしまった場合は、新しい玄関チャイムとの交換になります。新しいコンセントの設置や配線工事が必要な場合は、電気工事士の資格を持った業者に依頼しなければなりません。

玄関チャイムのタイプによっては自分で交換できる場合もありますが、交換作業に自信がない場合は業者に任せた方が安心です。

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