家の換気を効率よくしたくて、玄関に網戸を設置したいと考える人もいますよね。
我が家の玄関に網戸は後付けできるのか、網戸の種類や価格はどんなものがあるのか気になる人も多いはず。
そこで、この記事では、玄関網戸の種類や価格を紹介します。
玄関網戸を後付けする上で確認するべき注意点も解説するので、玄関網戸の設置を検討中の人はぜひ参考にしてください。
玄関網戸の種類
後付けできる玄関網戸には、次のようなものがあります。
- ロールタイプ
- 中折れタイプ
- プリーツタイプ
- スライドタイプ
それぞれくわしく解説します。
ロールタイプ
ロールタイプ(横引きロールタイプ)の玄関網戸とは、網戸がロール状に収納されるタイプの網戸です。
玄関のドア枠に網戸を収納するケースを取り付け、ケースの中から網戸を横にスライドさせて、反対側の枠に固定して使用します。
網戸を使用しないときは、ケースの中に収納できるので出入りの際に邪魔になりません。
玄関ドアや玄関引き戸、テラスドアなどに取り付け可能です。下レールの高さは3~5mmほどでバリアフリー仕様となっています。つまずきにくく、出入りや玄関掃除も楽にできます。
中折れタイプ
中折れタイプの玄関網戸とは、クローゼット扉のように真ん中が折り曲がって開閉するタイプの網戸です。
網戸ネットがアルミやスチール製のフレームで固定されているため、
丈夫で強度がある構造をしています。
網戸は半開や全開など、開ける広さを調整できます。
製品によっては、外部から見えにくくなる効果がついていたり、鍵がかけられたりと防犯効果が高いです。どのメーカーのドアや引戸にも隙間なくぴったり取り付けられるメリットがあります。
プリーツタイプ
プリーツタイプ太字とは、アコーディオン状に伸び縮みする網戸を横にスライドさせて開閉するタイプの網戸です。アコーディオンタイプと呼ぶこともあります。
片引きのものや両引きのものがあり、使用しないときには折りたたんでドア枠に設置したケースに収納できます。網戸を使用しない季節には、網戸本体部分を取り外すことができるので、人が出入りできるスペースを確保し狭い玄関でも使用可能です。
玄関ドアや勝手口ドアなどにおすすめの網戸となっています。
力を入れずに開閉できる点や、網戸を取り外して掃除ができる点も便利です。
スライドタイプ
スライドタイプの網戸は、引き戸のように網戸を左右にスライドさせて開閉するタイプの網戸です。
玄関ドアや玄関引き戸の家で設置可能です。
網戸の下レールの高さは3~5mmほどでバリアフリー仕様となっています。お年寄りや子どもがいる家庭にも安心して使用できます。
スライドするだけで簡単に開閉できるので使い勝手がよいのが特徴です。
玄関網戸の費用相場
玄関網戸の費用目安は、網戸のタイプや玄関ドアのサイズによって異なります。
以下の表は、網戸本体の価格です
玄関網戸タイプ | 費用目安(網戸本体) |
---|---|
ロールタイプ | 15,000~30,000円 |
中折れタイプ | 40,000~100,000円 |
プリーツタイプ | 15,000~65,000円 |
スライドタイプ | 50,000~100,000円 |
業者に取り付けを依頼する場合は、製品価格にプラスで1~3万円の設置費用がかかることが多いです。網戸を取り付けるにあたりレール設置費が1~3万円ほどかかることもあります。また、出張費や作業費なども追加でかかることを頭に入れておきましょう。
玄関網戸を取り付ける前に気をつけること
玄関網戸は住まいや玄関の状況に応じて、取り付けられる家と取り付けられない家があります。玄関網戸を取り付ける前には、以下のことを確認しましょう。
網戸が設置可能か確認する
玄関網戸の後付けをする場合、玄関周りの環境を確認することが必要です。ドアの形状や材質、玄関の状況によって網戸が設置できなかったり、選べる網戸が限られたりします。
以下の3点を必ず確認しましょう。
- 玄関の枠にネジで部材を取り付けることができるか
- 玄関収納やドアクローザーが網戸の開閉の邪魔にならないか
- 玄関枠に網戸を取り付けるスペースがあるか
賃貸住宅の場合は、ネジが使用できないことがあります。賃貸規約を確認することが大切です。
玄関網戸は玄関ドアの内側の枠部分に取り付けます。そのため内側の枠の幅は3~4cmは必要です。
賃貸マンションの場合、玄関ドアは共用部となっており、玄関網戸の後付けが禁止になっていることがあります。
賃貸マンションで玄関網戸の設置を検討する場合は、必ずマンションの規約や管理会社に確認することが大切です。
玄関のサイズを採寸する
玄関網戸を後付けする際には、玄関ドアのサイズを正確に採寸しましょう。
玄関網戸はドアのサイズに合わせてオーダーメイドで作る場合がほとんどです。サイズが間違っていると次のような問題が発生します。
- 網戸が取り付けられない
- 隙間ができ、虫が侵入する
- ドアの開閉に支障が出る
ドアの横幅を測る際には、上レールを取り付ける長さと下レールを取り付ける長さの2カ所の寸法を測ります。
ドアの縦幅を測る際には、左右と中央の3カ所を採寸し、最小の寸法を元に網戸の設置を行います。
網戸の取り付けを業者に依頼する場合は、業者が採寸しますが、DIYで取り付ける場合は採寸に注意が必要です。自分で採寸することに不安がある人は、業者に依頼することをおすすめします。
近隣に配慮する
玄関網戸を後付けする工事のときには、騒音が出て近隣に迷惑をかけることが予想されます。
近隣住人とのトラブルを避けるためには、工事の日程や内容を事前に知らせるあいさつをしておくことが大切です。
玄関網戸を設置するメリット
玄関網戸を設置すると、日常生活の快適性を向上させるメリットがあります。具体的なメリットは、以下です。
家全体を換気できる
玄関網戸をつけることで、玄関ドアを開けて換気をすることができます。
部屋の窓だけでなく、玄関ドアを一緒に開けることで、室内に空気の流れが生まれます。家全体に空気の通り道ができるため、換気効果が大きくなるのです。
家の間取りや窓の位置にもよりますが、玄関ドアを開けて換気することは、窓だけの換気の時よりも換気量が9倍にまで上がるといわれています。
また家全体を換気することで、外の空気を取り込み、室内のこもった暑さを逃がすことができます。自然の風通しで室内温度を下げ、夏の暑さ対策が可能です。
虫の侵入を防ぐ
家の換気効果を上げるために玄関ドアを開けたいと思っても、玄関網戸がなければ虫が侵入してきます。
玄関網戸があれば、虫の侵入を心配せずに玄関ドアを開けて換気ができます。
玄関のにおいや湿気がこもりにくくなる
玄関は脱いだ靴や傘など湿気を含んだものが置かれており、雑菌が繁殖しやすい場所です。
脱いだ靴には汗や皮脂が染み込んでおり、雑菌が繁殖し嫌なにおいを発生させます。
また、濡れた傘を放置することでも雑菌が繁殖し、においの原因となります。
玄関のドアを開けて換気することで、玄関のにおいや湿気がこもりにくい環境を作ることが可能です。
ペットの脱走を防ぐ
玄関ドアを開けたらうっかりペットが脱走なんてことがあっては大変です。
玄関に網戸があれば、ペットが脱走するのを防げます。
ペットの脱走防止対策も兼ねて網戸を選ぶのなら、強度のあるルーバータイプを選ぶとよいでしょう。
※ルーバー:細長い薄板を等間隔で並べたもの。目隠しや換気のために用いる
まとめ
玄関網戸の種類には以下のようなものがあります。
- ロールタイプ
- 中折れタイプ
- プリーツタイプ
- スライドタイプ
価格は1万円~10万円と製品によってさまざまです。自宅の玄関ドアの形状や目的に合わせた網戸選びが大切です。
玄関網戸を設置するときは、設置可能であるかの確認を忘れずにおこないましょう。
玄関網戸を設置することは、家全体の風通しをよくし、夏の暑さ対策や玄関の換気など、さまざまなメリットがあります。
家の換気効果を上げて、快適な生活につなげられるといいですね。