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ウレタン塗装はこんな場面で適する!塗料の特徴や種類まで分析

ウレタン塗料を用いた外壁の塗装を、ウレタン塗装といいます。一時は外壁塗装の主流でしたが、現在はシリコン塗装にその座を譲っています。

ウレタン塗装には、どのような特徴があるのでしょうか。シリコン塗装との比較も交え、塗料の側面から紹介します。

目次

1.ウレタン塗料とは
2.ウレタン塗料の種類
 2-1.水性と油性の違い
 2-2.1液型と2液型の違い
3.ウレタン塗料のメリット
 3-1.誰でも使いやすい
 3-2.ツヤが出る
 3-3.薬品や物理的な刺激などへの耐性がある
 3-4.種類が豊富で価格と性能のバランスが良い
4.ウレタン塗装のデメリット
 4-1.基本的な性能はシリコン樹脂に劣る
 4-2.ウレタン樹脂の性質から耐候性に限界がある
 4-3.2液型は均等に混ぜないと不具合が出やすくなる
5.ウレタン塗料が向いているケース・こんな人にオススメ
 5-1.とにかく安く塗装したい
 5-2.高級感を出したい部分がある
 5-3.耐久性をそれほど考慮しなくてよい
6.まとめ
 

1.ウレタン塗料とは

ウレタン塗料は、ウレタン系樹脂を主成分とした塗料全般を指します。ここでいうウレタンとは、合成ゴムや断熱材などに使用されるポリウレタンのことです。

ウレタン塗料は価格や耐久性、機能性のバランスが良い塗料です。木製や塩化ビニール製の素材、鉄部への塗装に適しており、外壁のほかに屋内ではフローリング、建具といった部位に用いられました。
シリコン塗料の普及に伴い使われる機会は減っているものの、アクリル塗料より性能が高いウレタン塗料は、用途や目的によっては今も選ばれています。

 

2.ウレタン塗料の種類

ウレタン塗料には水性(水性1液型)、油性(溶液1液型)、油性(溶液2液型)の3種類があり、用途に応じて使い分けます。

水性と油性の違い

水性と油性の違いは、簡単にいうと水に溶けるか溶けないかです。ウレタン塗料を使う際は、水または溶剤(シンナーなど)で希釈する必要があります。希釈することで、塗料が塗りやすくなるだけでなく、塗ったあとに溶剤が揮発して塗料成分が壁に密着します。
希釈の際に水を使用する塗料を水性、シンナーなどの溶剤を使用するものを油性といいます。

1液型と2液型の違い

1液型は希釈するだけで使える塗料です。2液型は主剤(塗料液)のほかに硬化剤を混ぜて使います。
硬化剤にはさまざまな特徴をもつものがあり、硬化剤の種類を変えることでウレタン塗料の防汚染性を高めたり、防錆(さび)効果を加えたりすることができます。
一般に2液型の方が高性能ですが、使用にあたっては硬化剤を均等に混ぜなければならない、混ぜたら使い切らなければならないといった注意点があります。

 

3.ウレタン塗料のメリット

ウレタン塗料は、シリコン塗料が登場するまで塗装の主流でした。その人気の理由、ウレタン塗料のメリットを挙げます。

誰でも使いやすい

ウレタン塗料は、適度な固さと外壁の下地への密着性から、誰でも使いやすい塗料として人気がありました。柔らかさと弾性があるため、伸びが良く失敗しにくい塗料です。
乾いたあとも柔らかさが保たれ、地震などで建物に動きが加わってもヒビが入りにくいという特徴をもちます。

ツヤが出る

ウレタン塗料は、塗ることで下地の上に被膜をつくり、ツヤツヤした光沢のある見た目が得られます。そのため、屋内でもフローリングや高級感を出したい建具などに用いられます。

薬品や物理的な刺激などへの耐性がある

ウレタン塗料は耐薬品性が高く、工場など薬品に触れる機会が多い建物に適しています。また、下地の表面を樹脂で覆うため、傷が付いたり雨水でシミができたりすることを防げるのです。
防カビや耐藻効果があるものもあります。

種類が豊富で価格と性能のバランスが良い

少し前まで主流として使われていたことから、種類が豊富でシリコン塗料よりも低価格です。できるだけ安価に抑えたいが、耐久性もある程度欲しいといった場合に選ばれています。

ウレタン塗料の単価は、外壁の3回塗りと仮定した場合、1平方メートル当たり1700~2200円程度です。シリコン塗料は同じ条件で2300~3000円程度ですから、2~3割ウレタン塗料の方が安いことがわかります。

使用範囲が絞られている、性能面はある程度割り切って安価に抑えたいといったときに、ウレタン塗料が選ばれることがあります。

 

4.ウレタン塗装のデメリット

最近は、ウレタン塗装よりも高価なシリコン塗装が選ばれることが多くなっています。その理由を探るため、ウレタン塗料のデメリットを挙げてみましょう。

基本的な性能はシリコン樹脂に劣る

ツヤ・汚れの付きにくさ(防汚染性)、使い勝手の良さなど、基本的な性能はシリコン樹脂の方が優れています。

ウレタン樹脂の性質から耐候性に限界がある

耐候性とは、屋外での使用時に浴びる紫外線による変色や退色、劣化のしやすさをいいます。
ウレタン樹脂は空気中の窒素酸化物や塩分のほか、紫外線や熱など環境の影響で徐々に分解される性質があります。

2液型は均等に混ぜないと不具合が出やすくなる

2液型は、ウレタン樹脂の中では最も高性能です。しかし、2液を均等に混ぜなければ塗料が固まらないなどの不具合が出やすくなります。

 

5.ウレタン塗料が向いているケース・こんな人にオススメ

シリコン塗装に主流の座を譲ったとはいえ、ウレタン塗料の価格や性能のバランスの良さは今も魅力的です。ウレタン塗装を選択肢に入れてもよいケースもあります。

とにかく安く塗装したい

シリコン塗料に比べ性能が多少劣っても、価格面を優先したい方にウレタン塗装はオススメです。

高級感を出したい部分がある

ウレタン塗料の特徴として、ツヤが出ることがあります。部分使用については耐久性の面で賛否両論ありますが、ウレタン塗料が生み出すツヤには高級感があります。
デメリットを理解した上で選択することも可能でしょう。

耐久性をそれほど考慮しなくてよい

店舗のイメージを定期的に変えるため、比較的頻繁に塗装を行う場合などは、耐久性はあまり必要ないかもしれません。
繰り返し塗装することを考えると、性能と価格のバランスのとれたウレタン塗装も選択肢になりうるのではないでしょうか。

 

6.まとめ

ウレタン塗装は、性能面でシリコン塗装に劣ることは否定できません。しかし、バランスのとれた性能と価格は今も魅力です。一時は主流であっただけに、種類も豊富です。
外壁塗装を依頼するときは、どのような場所か、どの程度の耐久性や性能が必要かを整理した上で業者に相談しましょう。

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