網戸がガタガタしていたり、開け閉めしづらかったりするとき、網戸についている「戸車」という部品に原因があることがあります。そこで、
- 戸車に何かすれば解決するのかな?
- でも、戸車ってどんな構造なのだろう?
- 具体的に何をすればいいのかな?
このような疑問が出てきますよね。
このコラムでは、網戸の戸車の造りや、戸車が滑らかに動くようにする方法を解説。
戸車の価格目安や商品の紹介、業者に網戸の建て付け調整をしてもらう場合の費用相場もお伝えします。
自宅の網戸の建て付けを直すのに、ぜひお役立てください。
目次
網戸の戸車の位置や仕組み
網戸の戸車は、網戸の下部の左右に付いていて、網戸がサッシレール上をスムーズに動くようにしている部品です。
戸車には車輪が付いており、車輪が回ることで網戸や窓がスムーズに動く仕組みになっています。
網戸の開け閉めがしにくい場合は、戸車の不具合が原因になっていることも多いです。
戸車にはいくつか種類があり、昨今の網戸でよく使われているのは、「調整戸車」という種類の戸車になります。
調整戸車は、設置後でもネジを回せば高さを調整できるようになっている点が特徴です。
網戸の戸車を滑らかに動くようにする方法
戸車の動きが悪く網戸を開閉しにくいときには、次のいずれかによって網戸がスムーズに動くようになることがあります。
- サッシレールを掃除する
- シリコンスプレーを使う
- 戸車の高さを調整する
- 戸車を交換する
サッシレールを掃除する
サッシレールに溜まったゴミで戸車の動きが悪くなっている恐れがあります。
サッシレールが汚れている場合は、まずサッシレールの掃除をしてみましょう。
シリコンスプレーを使う
サッシレールにシリコンスプレーを使うことで、戸車が滑らかに動くようになることもあります。
スプレーの購入の際には、使用可能な箇所・材質や使用上の注意点をよく確認しましょう。
戸車の高さを調整する
網戸が傾いている場合、網戸の左右の戸車の高さを合わせることで、網戸をスムーズに開け閉めできるようになる可能性が高いです。
戸車を交換する
戸車の破損や経年劣化が原因で網戸の動きが悪いときには、戸車を新しいものに交換することで、網戸をスムーズに開閉できるようになります。
サッシレールを掃除したり戸車の高さを合わせたりしても、網戸の建て付けが悪い場合は、戸車の交換を検討しましょう。
戸車の高さの調整方法
調整ネジが付いている戸車であれば、戸車の高さを調整できます。
調整に必要な道具はプラスドライバーです。
手順は、以下の3ステップです。
- 1. 外れ止めを解除する
- 2. 戸車の調整ネジを回す
- 3. 外れ止めを元あったようにセットする
それぞれの手順を見ていきましょう。
外れ止めを解除する
網戸の外れ止めとは、網戸の左右の上部に付いていて、網戸が窓枠から外れないようにしているシステムのことです。
外れ止め部品のネジをプラスドライバーでゆるめた後、外れ止め部品を、カチッと手応えがあるまで下に下ろせば、外れ止めの解除完了です。
片側だけでなく、左右両方の外れ止めを解除するよう注意しましょう。
戸車の調整ネジを回す
網戸の左右の戸車の高さが同じになるように、戸車の調整ネジを回します。
戸車の調整ネジは、網戸の側面の下の方にあります。
網戸の側面の下の方にネジが1つだけある場合は、それが調整ネジであることが多いです。
ネジが2つある場合は、下側のひと回り小さいネジを回してください。そちらが調整ネジです。
調整ネジを時計回りに回すと戸車の高さが上がり、反時計回りに回すと高さが下がります。
左右の戸車の高さの違いは、網戸の傾きを見て判断しましょう。
網戸が右下がりに傾いていたら、右側の戸車の高さが低すぎる状態です。右側の戸車を高くするか、左側の戸車を低くするか、どちらかの対処をしましょう。
網戸が左下がりに傾いていたら、左側の戸車の高さが低すぎる状態です。左側の戸車を高くするか、右側の戸車を低くするか、どちらかの対処をしましょう。
調整ネジを回したら、網戸を左右に動かし、スムーズに動くか確認です。ガタつきがあったら、再度、網戸の傾きを見て、調整しましょう。
外れ止めを元あったようにセットする
調整ネジを回す前に解除した外れ止めを、元あったようにセットします。
解除の際に下に下ろした外れ止め部品を上に押し上げ、ネジを締めれば完了です。
先述したように、外れ止めは網戸が窓枠から外れないようにする部品です。網戸を開閉してみて、網戸が外れたり外れそうだったりしないか確認しましょう。
戸車の交換方法(外し方・取り付け方)
網戸の戸車の交換は、以下の2ステップです。
- 1、 網戸から古い戸車を外す
- 2、 新しい戸車を網戸に取り付ける
それぞれのステップの具体的な手順を解説します。
1、網戸から古い戸車を外す
網戸の戸車の大半は、網戸の下部の溝にはさむようなかたちで固定されています。
このタイプの戸車は、以下の2パターンのいずれかで外れることが多いです。
戸車にネジが2つある場合
網戸の側面の下の方にネジが2つある場合、上側のひと回り大きいネジが、戸車を網戸に固定している固定ネジであることが多いです。
取り外しに必要な道具はプラスドライバーです。
手順は以下になります。
- 1、 プラスドライバーで固定ネジをゆるめて外す
- 2、 ドライバーの先端を使って戸車を溝から押し出す
注意が必要なのが、ネジの見分けです。
「ネジが2つある。上側のネジは固定ネジだな」と思っても、実際にはその上側のネジは戸車の固定ネジではなく、網戸本体のネジであることがあります。
2つネジがあるときには、上側のネジをよく見て、戸車とつながっているか(戸車のネジであるか)確認しましょう。
戸車にネジが1つだけの場合
網戸の側面の下の方にネジが1つだけある場合、ドライバーなどの細長いもので戸車を溝から押し出すだけで、戸車を外せることもあります。
戸車を細長いもので押しても動かない場合は、プラスドライバーとゴムハンマーを用意し、以下の方法を試しましょう。
- 1、 調整ネジにプラスドライバーの先端を当てる
- 2、 戸車を網戸のさらに内側に押し込むイメージで、ゴムハンマーでプラスドライバーの柄を何度か叩き戸車に衝撃を与える
戸車が元の位置より内側の方に押し込まれ、戸車が簡単に溝から抜けるようになります。
注意
網戸や戸車の仕様によっては、当コラムで解説した方法では取り外せない戸車もあります。
2、新しい戸車を網戸に取り付ける
網戸の下部の溝にはさむようなかたちで固定されている一般的なタイプの戸車は、以下の3パターンのいずれかの方法で取り付け可能なことが多いです。
固定ネジで固定する純正部品の戸車の場合
純正部品とは、メーカーが、自社製品用に製造・販売している部品のことです。
取り付けに必要な道具はプラスドライバーです。
- 1、 戸車の角部分が、網戸下部の溝内部の角部分にはまるように、戸車を網戸の下部の溝に押し込む
- 2、 固定ネジをプラスドライバーで締める
固定ネジなしで固定する純正部品の戸車の場合
必要な道具はゴムハンマーです。
- 1、 戸車の凸になっている部分が、網戸下部の溝内部の凹になっている部分にはまるように、戸車を網戸の下部の溝に軽く押し込む
- 2、 ゴムハンマーで戸車を叩き、戸車を溝にしっかり押し込む
深く押し込みすぎると戸車が機能しなくなるので注意しましょう。
戸車が数mm網戸の下部から飛び出しているくらいがちょうどいいです。
取替戸車の場合
取替戸車は、交換専用の戸車です。メーカーや型番を問わず幅広い網戸に取り付けることができます。
取替戸車は、網戸下部の溝内部に手で押し込むだけで取り付けられるものが多いです。
購入した取替戸車の取り扱い説明書を確認しましょう。
注意
網戸や戸車の仕様によっては、当コラムで解説した方法では取り付けられない戸車もあります。
戸車の選び方
戸車を交換するときには、新しい戸車の購入が必要です。
戸車選びには、大きく分けて2つの選択肢があります。
- 網戸用の「取替戸車」を選ぶ
- 「純正部品」を選ぶ
選択肢それぞれについて解説します。
網戸用の「取替戸車」を選ぶ
取替戸車は、交換専用の戸車です。メーカーや型番を問わず幅広い網戸に取り付けることができ、取り付けが簡単です。
取替戸車の購入は、網戸がはめられている溝の幅を事前に測り、溝の幅に合った取替戸車を選びましょう。
ホームセンターやネット通販で購入できます。
「純正部品」を選ぶ
純正部品とは、メーカーが、自社製品用に製造・販売している部品のことです。
純正部品の戸車と交換したい場合には、窓サッシの右上の型番シールを見て網戸の型番を確認し、その型番の製品に適用可能な戸車を、メーカーの公式サイトや製品カタログなどで確認しましょう。
純正部品は手に入らないこともある点に注意が必要です。網戸が古い製品の場合、部品がすでに製造・保管されておらず、メーカーに部品の用意がないことがあります。
ネット通販で購入できます。
戸車の価格目安と商品紹介
戸車の価格目安は以下です。
取替戸車2個セット | 500~1,000円 |
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純正部品2個セット | 1,000~4,000円 |
戸車は網戸の下部の左右に1つずつ取り付けるものなので、網戸1枚の戸車の交換で2つの戸車の購入が必要です。
取替戸車は、以下のような商品があります。
アルミサッシ取替戸車 D―M型(丸)ジュラコン
出典:ビバホーム
8~10mmの溝幅に対応、ワンタッチで取り付け可能な取替戸車です。
アミ戸用取替戸車(5型)
出典::清水株式會社
5~7mmの溝幅に対応、ワンタッチで取り付け可能な取替戸車です。
業者の網戸建て付け調整の費用相場は10,000~20,000円程度
網戸の建て付け調整を業者に依頼した場合の費用は、10,000~20,000円程度です。
出張費、現地調査(網戸の状態確認)費、作業費、部品代などの合計になります。
出張費、現地調査費、作業費はそれぞれ数千円のことが多いです。部品代は取替戸車の場合で500~1,000円程度、純正部品の場合で1,000~4,000円程度です。
費用を抑えるには、出張費が安い業者を選んだり、純正部品よりも安価な取替戸車で対応してもらったりするとよいでしょう。
イエコマの網戸の建て付け調整は、出張費無料、網戸の状態確認と建て付け調整の作業費とで、1カ所あたり4,950円(税込)です。
まとめ
網戸の戸車がスムーズに動くようにするには、サッシレールの掃除やシリコンスプレーの使用、戸車の高さ調整や交換などの方法があります。
戸車の高さは、調整戸車であれば、網戸の外れ止めを解除した後に戸車の調整ネジを回すことで調整可能です。
戸車の取り外し方・取り付け方は戸車によって異なります。戸車に合った方法で取り外し・取り付けを行いましょう。
「自分で網戸の建て付けを直すのは難しい」と感じた場合は、業者に依頼してもよいですね。
イエコマは、1カ所あたり4,950円(税込)で、網戸の建て付け調整を承っております。出張費は無料です!
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- 網戸が開け閉めしづらい
- 戸車の高さ調整をしてみようかと思ったけど、いまいち自信がない
- 戸車を交換してみようかと思ったけど、うちの網戸の戸車に合った取り外し方・取り付け方がわからない
上記のようにお困りの方は、イエコマまでお気軽にお問い合わせください。
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