浴室リフォームにはユニットバスがおすすめ

浴室の工法

浴室のリフォームは、戸建住宅では在来工法のお風呂からユニットバスへ、マンションでは古いユニットバスから新しいユニットバスへというケースが多いと思います。
いずれにしても最近はユニットバスが全盛で、手間や工期が余計にかかる在来工法で浴室を作ることはだんだんと少なくなってきています。

在来のお風呂は、基礎工事、左官工事、防水工事、設備工事、タイル工事、建具工事、電気工事、大工工事と多くの作業工程が必要でしたが、ユニットバスだと極端に言えばユニットバス組立工事だけで済むため近年急速に普及しました。

中でも大きいのが、ユニット内が防水仕様になっていて建物側での防水工事が不要になったこと。これだけでもかなりな工期短縮とコスト削減につながります。
もうひとつユニットバスの普及を早めた要因としてはサイズの規格化ということもあるでしょう。
一般住宅の平均的な浴室のサイズとされる0.75坪、1坪、1.25坪などに合わせたユニットを工場で大量生産することができたのです。

ユニットバスの構成

ユニットバスとは、主に樹脂製の床、壁、天井の各パーツで成り立ち、それぞれを組み合わせて完全に防水された「箱」状の部屋になったものです。

当初、一体成型の浴槽と洗面器に便器が付いた3点式のものが戦後の高度成長期、東京オリンピック開催に合わせて建設ラッシュだった国際基準のホテルなどに次々に採用されたのが始まりで、以後住宅用にも広がっていきました。今でもビジネスホテルなどでよく見られるあれですね。
意外と多くの方が持っているユニットバスはお風呂とトイレが一緒になったもの、というイメージはそんなところからきているのでしょうか。

一方、現在のユニットバスはとても進化していて、サイズのバリエーションが広がり、防水パンを兼ねた床に浴槽が置かれているというタイプが増えてきました。
壁のパネルはタイル張り、天井はアーチ型など仕上に趣向を凝らしたものが多くなり、一見するとユニットバスではないと思ってしまうほどよくできています。

浴室を新しくして「うちのはユニットバスじゃないよ」と言ってる人もいるという話を聞いたことがあります。
名前もユニットバスではなく「システムバス」と呼ばれたりしているので間違えても仕方ないかもしれません。
ユニットバスというのは製品のことを言うのではなく、その工法のことで、ユニット式工法の浴室というのが本来の意味です。

高級システムバスもユニットバスのひとつです。
在来工法のお風呂では考えられなかった浴室暖房兼乾燥機の設置も可能だし、床は「からり床」、浴槽は「魔法ビン浴槽」などうれしい機能がたくさんあります。
浴室をリフォームするならユニット工法のシステムバスがいいですね。

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