お風呂の時間は、日々の疲れを癒す大事なリラックスタイムです。
心身ともにリフレッシュして、ぐっすり眠りに就く。毎日を楽しく生きるライフハックともいえますよね。
が、お風呂が汚いと、逆にストレスがたまることもあります。
- お風呂の壁
- 浴槽
- シャワーヘッド
などは、汚れが目につきやすいのですが、忘れられがちなのがシャワーホース。
シャワーホースの汚れを放置すると、知らない間に汚れの拡散を手伝ってしまっていることもあります。
この記事では、シャワーホースの掃除方法について、くわしく解説しています。
- シャワーホースが汚れる原因
- シャワーホースの掃除方法
- シャワーホースが劣化する原因
- シャワーホースの交換方法
など、シャワーホースの問題を一気に解決します。
難しいことはありませんので、さっとキレイにして、気持ちよいお風呂に入りましょう!
シャワーホースの汚れ
お風呂に入るたびにシャワーを使いますが、目に見えやすいシャワーヘッドの汚れには敏感な方が多いです。
しかし、忘れられがちなシャワーホースも、実は汚れがたまっています。
シャワーホースが汚れる原因と、シャワーホースが汚れると起きる問題について簡単に解説します。
シャワーホースが汚れる原因
シャワーホースが汚れる原因には、間接的な原因、直接的な原因の2段階があります。
間接的な原因
シャワーホースが汚れる間接的な原因は、シャワーヘッドのカビです。
シャワーヘッドには、水垢、石鹸カス、皮脂などが跳ね返りによってたまります。
カビは、以下のような環境で繁殖力が爆発的に高まります。
- 温度:20度~40度
- 湿度:65%以上
- 空気:酸素のあるところ
- エサ:水垢、石鹸カス、皮脂など
つまり、浴室は、カビにとって楽園そのものなのです。
シャワーヘッドで発生したカビは、強い繁殖力によってどんどん増えていきます。
あまりにも増えすぎると、シャワーホースにまで侵食するようになります。
一度シャワーホースに到達してしまえば、シャワーホース内でもカビがもりもりと増えていってしまうのです。
直接的な原因
シャワーホースが汚れる直接的な原因は、水垢です。シャワーホースの内部も水垢はたまります。
ですが、水垢の主成分は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルであり、水が蒸発した時に「白い汚れ」として残るようになります。
ですので、常に水が流れ、溜まっているホース内では、水垢が発生しやすいとはいえません。
では、なぜ「水垢」が発生するのか?シャワーホースの水垢がたまりやすいのは「接続部付近」です。
シャワーホースには、シャワーヘッドからの水漏れや、接続部の劣化などによる水漏れなどにより、若干とはいえ水が漏れしたたるので、蒸発した結果、水垢がたまります。
場合によっては、石鹸カスや皮脂などが付着して、ピンク汚れ(いわゆるヌメリ)につながります。
シャワーホースが汚れると起きる問題
シャワーホースが汚れると起きる問題は、シャワーヘッドの汚れが加速する悪循環です。
シャワーホースが汚れれば、シャワーヘッドにより多くの汚れがまわるようになります。
- シャワーヘッドが汚れる
- シャワーホースが汚れる
- シャワーホースの汚れが、さらにシャワーヘッドを汚す
- その汚れがさらに…
という負の連鎖を永遠と繰り返します。
シャワーホースの汚れと同じように、シャワーホースが汚れれば、水と一緒に汚れが出てくることもあります。
せっかくお風呂に入っているのに、汚れを浴びるのは嫌ですよね。
シャワーホースの掃除方法
シャワーホースの掃除方法について解説します。ただし、シャワーホースについては「交換」したほうが早いかもしれません。
また、使用する洗剤によっては「劣化」を早めることにもつながるので注意してください。
シャワーホースの掃除に効果的な洗剤
シャワーホースの掃除に効果的な洗剤は、
- 酢と重曹
- クエン酸(および酢)
- カビキラー
- ハイター
です。
洗剤名 | 効果 |
酢と重曹 | ★★★ (一定の効果が見込め、洗いの方法も柔軟) |
クエン酸(および酢) | ★★★★ (高い効果が見込め、洗いの方法も柔軟) |
カビキラー | ★★★★★ (かなり高い効果が見込め、洗いの方法も柔軟) |
ハイター | ★★★★★ (かなり高い効果が見込め、洗いの方法も柔軟) 上の表は、各洗剤の効果について簡単に示したものです。 |
酢と重曹
酢と重曹を混ぜた混合水は、汚れを落とす効果が見込めます。洗いの方法への対応も柔軟で、幅広い活躍が期待できます。
一時期話題になった「セスキ」などを活用してもよいでしょう。
クエン酸(および酢)
クエン酸(および酢)の混合水は、汚れを落とす効果が高いです。洗いの方法への対応も柔軟で、幅広い活躍が期待できます。
クエン酸をよく溶かすには、少量の酢を混ぜるのが効果的です。シャワーホースの掃除では、広く一般的に使われています。
カビキラー
カビキラーは、汚れを落とす効果がかなり高いです。洗いの方法への対応も柔軟で、幅広い活躍が期待できます。
ただし、あまりにも成分が強力なため、使い方やすすぎ落としに注意が必要です。
密閉空間で長時間使用すると、中毒症状を起こす可能性があるので、取り扱いには十分に注意するようにしてください。
ハイター
ハイターは、汚れを落とす効果がかなり高いです。洗いの方法への対応も柔軟で、幅広い活躍が期待できます。
ただし、あまりにも成分が強力なため、使い方やすすぎ落としに注意が必要です。
密閉空間で長時間使用すると、中毒症状を起こす可能性があるので、取り扱いには十分に注意するようにしてください。
シャワーホースの掃除方法
シャワーホースの掃除方法は、以下の手順になります。
シャワーホースを分解する
まずは、シャワーホースを分解して取り外します。
ほとんどの場合、シャワーホースの先端にプラスチック製のキャップがついています。
キャップをひねると、取り外しができるようになっているので、シャワーヘッド側と本体(止水栓などがついているところ)の両端を開放して、取り外します。
表面のこすり洗い
まずは、シャワーホースの表面をこすり洗いします。スポンジに洗剤をなじませて、やさしくこするだけです。
こすり終えたら、しっかりとすすぎ洗いをしてください。先述したように、こすり洗いはやさしくしてください。
表面に傷がつき、でこぼこができると、カビが繁殖しやすくなります。
内部のつけおき洗い
シャワーホースの内部をつけおき洗いします。シャワーヘッドのつけおき洗いで紹介した流れと同じです。
洗剤に合わせて、適切な時間放置して、最後にしっかりとすすぎ洗いをします。
洗剤を使わずに「カビ」を死滅させるなら
カビのみに有効な方法です。最後の仕上げとして、高温の湯(75度~100度付近)に10分程度さらすのが効果的です。
私たちが普段目にしているカビは、表面のカビと、プラスチックなどに侵食しているカビの根に分けることができます。
カビの根が残っていると、表面のカビを落としても、またカビが復活します。
なんとかしてカビの根から死滅させたいのであれば、高温の湯(75度~100度付近)に10分程度さらしてください。
- 表面のカビ:50度以上の熱湯
- 侵食したカビの根:100度以上の熱湯
以上の方法により死滅させることができます。
(※厳密には、熱湯により50度以上に熱せられたプラスチックによって根も死滅させる。)
この方法を使った場合、傷を増やすこともないので、カビの再繁殖を予防する効果も期待できます。
まずは、先に紹介した方法でシャワーホースをしっかり洗ってください。
その後、シャワーホースをつないで、組み上げます。
あとは、シャワーの温度設定度最大にして湯を出しっぱなしにするだけで十分です。
75度~100度付近の温度設定ができるのであれば、湯を出し続けるだけで、カビを死滅させる効果が期待できます。
浴室内で行うのであれば、以下の手順を行えば、浴室全体にも効果が期待できます。
- バスタブに熱湯をかけて温める
- バスタブに栓をする
- 浴室の換気扇を止める
- バスタブに熱湯をできるだけ高い位置から注ぎ続ける
- 10分~15分放置する
シャワーホースの劣化
シャワーホースそのものが劣化してしまっていることもあります。
ここでは、シャワーホースが劣化する原因と、シャワーホースが劣化したことで起きる問題について解説します。
シャワーホースが劣化する原因
シャワーホースが劣化する原因として考えられるのは、「経年劣化」です。
通常、シャワーホースはゴムで作られているので、経年劣化により硬化し、割れ(およびヒビ)が生じることがあります。
経年劣化により硬化すれば、ぐにゃぐにゃと曲げ伸ばしされる伸縮に耐え切れなくなります。
シャワーホースが劣化したことで起きる問題
シャワーホースが劣化したことで起きる問題としては、以下のの3つがあります。
水漏れ
シャワーホースが劣化し、割れ(およびヒビ)が生じれば、そこから水漏れが起こります。
若干の割れ(およびヒビ)だとしても、ホース内には一定の水圧がかかり続けています。シャワーからお湯を出すたびに、割れ(およびヒビ)が拡大していきます。
広がれば広がるほど、水漏れが大きくなり、水道代がかさむので、お金がもったいないです。
水圧の低下
シャワーホースが劣化し、割れ(およびヒビ)が生じれば、水圧が低下します。
多少のことであれば、使うことに支障はないかもしれませんが、拡大すれば、ちょろちょろとしかお湯がでなくなります。
お湯の出が悪いとストレスがたまるので、あまりいいこととは言えないでしょう。
応急処置として、金属テープなど耐水性の高いテープを巻き付ける方法がありますが、あまり長続きはしません。
汚れの侵入
シャワーホースが劣化し、割れ(およびヒビ)が生じれば、そこから汚れが侵入します。
水垢や石鹸カス、皮脂に限らず、カビの繁殖にもつながります。
金属テープなどによる応急処置を施したとしても、テープの端に汚れがたまりやすくなり、汚れ対策としては逆効果といえます。
シャワーホースの交換方法
シャワーホースの劣化が激しい場合には、交換してしまうのがおすすめです。
また、シャワーホースは内部洗浄が難しく、掃除をしてもしっかりと汚れが落ち切らないことがあります。シャワーホースの汚れが気になる場合には、最初から交換してしまうのがおすすめです。
シャワーホースの交換は、それほど難しいことではありません。以下のの手順を確認しましょう。
新しいシャワーホースを用意する
まずは、新しいシャワーホースを用意します。シャワーホースにはいろいろな種類があり、価格は高くなりますが、耐久性の高いものも販売されています。
新しいシャワーホースを用意するときには、
- ホースの口径
- ホースの接続部
- シャワーヘッドの口径
- シャワーヘッドの接続部
に注意してください。
つまり、シャワーヘッド、本体(止水栓などがついているところ)と問題なく接続できることが重要になります。
ほとんどのケースでは、いくつかの部品を組み合わせることで対応可能ですが、余計な出費とも考えられます。
サイズを図ったうえで、スマホで写真を撮って、ホームセンターに向かうとスムーズに選べるでしょう。
古いシャワーホースを取り外す
新しいシャワーホースが用意できたら、古いシャワーホースを取り外します。
シャワーホースの取り外しはさほど難しいことではなく、シャワーヘッド側と本体側(止水栓などがついているところ)の根元をひねることで簡単に取り外せます。
賃貸の場合には、古いシャワーホースはどこかに保管しておきましょう。
(※ただし、劣化および損傷が激しい場合を除く。)
原状復帰の義務のがあるので、退去時に古いものに付け替えます。新しいものを家主に寄付してもよいのであれば、古いものを捨てても問題ありません。
新しいシャワーホースを取り付ける
最後に、新しいシャワーホースを取り付けます。接続がしっかりされているか確認して、一度水を出してみましょう。
水漏れなどが確認できなければ、準備完了です。
シャワーホースは「掃除」より「交換」のほうが楽かもしれない?
シャワーホースが汚れる原因は、シャワーヘッドとシャワーホースのカビです。
浴室の清潔問題では「カビ」からは逃げることができません。
シャワーホースを掃除するのであれば、酢と重曹、クエン酸(および酢)、カビキラー、ハイターなどを使った、表面のこすり洗い、内部のつけおき洗い、仕上げの熱湯さらしが有効です。
しかし、主にゴム製のシャワーホースでは、強力な洗剤(カビキラーやハイターなど)を使うことで「劣化」を早めてしまう問題もあります。
また、内部がしっかり洗浄できるとは限らず、効果がなかなかわかりにくいのも難点です。
いろいろな問題を考えると、「シャワーホースの汚れが気になるな。」と感じた時には、「交換」してしまうほうが近道かもしれません。
古いものを取り外して、新しいものに付け替えるだけなので、たいした手間もかかりません。
当然、新品なので清潔なことは間違いなしです。
シャワーホースの清掃をするときには、シャワーヘッドも一緒に洗うことが多いと思いますが、2つも同時にするとなるとなかなか面倒です。
費用対効果が十分に見込めるので、シャワーホースは「交換」も検討してみてください。
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