水道管のゴミとは?
もちろん、普通は水道管(上水道)の中を流れる水にゴミなどが混ざっていることはありません。
私たちが毎日飲んだり料理に使ったりする水は浄水場からきれいなまま各家庭に届けられています。
しかし、近所の道路で水道管の工事をしていたり、自宅のリフォームで配水管を直したりしているときに水道管や配水管にサビや小さなゴミが流れこんだりすることがあります。そんなときに蛇口からゴミが出てくるのですね。赤サビのようなものや白い糸くずのようなものです。白い糸くずのようなものは配管の接続部に巻かれるシールテープの切りくずでしょう。
黒いゴミが出たら、それは金属性ジャバラ給水管に使われている黒いゴムパッキンが劣化してはがれたものかもしれません。このようなジャバラ管は洗面などに使われていることがたまにあります。もし使われていたら黒いゴミはそこが原因の可能性があるので設備業者さんなどにチェックしてもらいましょう。
ゴミを取り除くには?
ただ、こういうゴミは一時的なもので流れてしまえばそれで終わりです。
なので、道路工事やリフォーム工事が終わったら一度蛇口を開けて水を少し出しっぱなしにしてゴミを出してしまいましょう。
今の蛇口には吐水部分の先端に着脱可能なストレーナー(フィルター)が付いた製品が多くあり、それを外してみると中のメッシュにゴミがくっついているのを確認できます。
くっついたゴミを洗い流し、ストレーナーを元に戻してもう一度水を出し、また外してみてゴミがなくなっていれば大丈夫です。
蛇口だけでなく、水道管と直結する食洗機などにも水の入り口となる部分にストレーナーが付けられています。この場合は食洗機の中にゴミが入らないようにするためですね。
日本の水道水は超キレイ!
日本の水道水の供給は全国にある水道事業体(地方公営企業)が行っていて、その普及率は97%と言われています。
水道水は水道法という法律で定められた厳しい基準をクリアしたきれいで安全な水で、それがありがたいことに365日24時間各家庭に届けられているのです。
過去、地域によっては水道水はまずいとか濁っているとか言われたこともありましたが、最近は浄水技術の進歩により、例えば横浜市のように市販のミネラルウォーターより美味しいと言われるような水道水もあるくらいです。
世界で見ると、水道の水を直接飲める国はそう多くはないのですが(11カ国、13カ国などの説あり)、中でも日本はその安全性と美味しさではNo.1だと言われています。
よく聞く話で、海外旅行に行って現地の水道の水を飲んだら下痢をしたというのがありますが、日本ではありえないこと。
水道にゴミが混入するのは、工事などで一時的に水を供給する管などを外したりしたときと考えられ、それは局所的で一過性のものなので原因を解決すれば元通りのきれいな水になります。
水道の水をごくごく飲める日本、住んでて良かったですね。