働き者の冷蔵庫

24時間戦ってますか?

1日24時間、365日働き通しの冷蔵庫は家電製品の中では文句なく一番の働き者でしょう。
だから年間の電気代はその家庭全体の電気代の15%前後になると言われています。結構大きな割合ですね。電気代がばかになりません。

しかし、最近の冷蔵庫は省エネが進み、10年前の同じ容量の冷蔵庫と比べると年間の電気代が1万円以上安くなる製品が続々と登場しています。
これにはもちろん技術や素材の進歩が大いにかかわっていますが、一方で「省エネ法」という法律で定められた「省エネ基準達成率」の値を高くすることをメーカー同士が競い合っていることも、消費者にとっては大きなメリットになっています。

というわけで10年前の冷蔵庫を使っているご家庭は最新の製品に買い換えるのがお得です。
ただ、容量が小さな製品から大きなものに取り替えるとそれほどお得にならないか、場合によってはかえって電気代がかかってしまうこともあるのでよく調べてみてください。

製品に表示されている「省エネラベル」の年間消費電力量(kWh/年)をチェックするのも一つの方法です。
でも、せっかく省エネ性能が高い冷蔵庫に取り替えても食品などの入れ方が悪いとそれも台無し。
モノをぎゅうぎゅう詰めにしたり、無駄にドアを開閉したりするのはやめましょう。

独りぼっちにしないで

調理中に冷蔵庫の中の食材を出したり入れたりする回数というのはどうしても多くなってしまいます。
冷蔵庫のものを出し入れするとき、あなたはどうしますか?食材を手に持ったまま冷蔵庫のドアを開け閉めするでしょうか?ひとつやふたつならそれでも大丈夫ですが、たくさんあったり両手で持たなければならない大きなものを出し入れするときはちょっと厳しいですね。
冷蔵庫がキッチンの片隅に単独で置かれているとそんなことになります。近くにものを一時的に置く場所がないからです。

冷蔵庫の近くにはものを置く「台」が必要なのです。ワークトップを隣まで伸ばしてもいいし、向かい側にアイランドなどのカウンターを設けてもいいでしょう。
上にものが置けるようになっていれば可動式のワゴンでもいいですよ。この、冷蔵庫に出し入れするものの一時的な置き場所のことを「ランディングスペース」と言いますが、キッチンをプランニングする際のとても重要なファクターのひとつです。
冷蔵庫にはランディングスペースが必要、決して独りぼっちにしないでくださいね。

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