給水管には定期的なメンテナンスが必要です。赤く濁ったような水が蛇口から出てきたら、それは給水管の中がかなり汚れているかもしれません。
給水管の中が汚れてしまう原因と、その対処方法をご紹介します。
給水管が汚れてしまう原因
給水管は日々汚れが蓄積されています。水道水に含まれる成分、菌の死骸、錆びなどが給水管の汚れの原因となります。
その結果、給水管のつまりや部分漏水などにつながり、配管の劣化を早めることにもなります。
給水管のクリーニング方法
給水管のクリーニングは基本的に業者に依頼することになります。
クリーニング方法は業者によりますが、その一つに「オゾン洗浄」という方法があります。
オゾン洗浄は「オゾン水生成器」という専用の機器を使用して給水管を洗浄する方法。水道メーターから入ってきた水をオゾン水に変え、給水管へ送り込むことで給水管内の汚れや錆を浮き上がらせて洗浄を行います。
オゾン水はオゾンの酸素原子が細胞膜に作用することで給水管内の汚れを酸化させ分解し、浮き上がらせる力を持っています。このオゾン水の成分を利用することで給水管内のクリーニングが行えるのです。
オゾン水は薬品でもなく30分程度で酸素と水に戻るので、体にも非常に安全な洗浄方法です。洗浄時間も短時間で終わるものなので気軽に依頼することができるでしょう。
また、同じく薬品類を使用しない洗浄方法で「JAB洗浄」という手法もあります。
こちらはコンプレッサーを使用して給水管内へ複雑に合成された空気を勢いよく送り込み、気泡によるパワフルな洗浄を行います。
オゾン洗浄と同じく洗浄時間も短く、比較的費用も抑えられることが多いことから人気の洗浄方法の一つとなっています。
業者に洗浄を依頼する際の注意点
給水管洗浄を専門業者へ依頼する際には注意しなければならないことがあります。
まずは業者によって洗浄方法が異なってくるので、どのような方法で洗浄してもらえるのかをよく確認することです。
それによって作業時間なども大幅に変わってくることもあります。どの業者がどういった方法で洗浄するのかは予め自身で調査することも大切。実際に見積もりをとってもらうときには洗浄方法やその手順、所要時間などもよく確認するようにしましょう。
複数の業者に見積もりをとってもらい比較してみると、業者によっての違いがわかりやすいのでおすすめです。
気を付けたいのが、飛び込み営業をしてくる業者。格安で、「給水管を洗浄します」などと謳っているケースがみられます。こういった業者は悪質な業者の可能性があるので注意が必要です。
たまに水道局を名乗る業者もあるようですが、水道局は勧誘行為を行っていません。また、その場で工事費用を請求してくるようなこともありません。
そういった業者とその場ですぐに契約するようなことはせず、優良業者を見分けるためにも依頼する際は複数の業者に問い合わせてみることが賢明でしょう。
まとめ
排水管の洗浄はつまってしまうことを恐れ定期的に行う家庭もありますが、給水管は多くの家庭で見落としがちです。
しかし給水管から流れてくる水は直接飲料水として体内へ入ることもある水なので、定期的なメンテナンスを行うことで健康被害のリスクを軽減できます。
新築物件であればすぐに洗浄が必要ということはありませんが、築10年以上の物件で一度も洗浄を行っていない給水管は汚れてしまっている可能性が高いので注意が必要です。
赤水が出るようになるとかなり汚染してしまっている証拠なので、早急に信頼できる業者へ洗浄を依頼するようにしましょう。