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進化する水道管の材質を紹介

普段意識することのない水道管ですが、不具合が生じると生活に支障をきたしますよね。汚い水が出たり、つまったり。そういうトラブルが起きたら、水道管を点検、修理する必要が出てきます。

町の水道局や業者に点検を依頼する前に、水道管の材質をある程度把握しておくことをおすすめします。水道管のトラブルには使用されている材質もしばしば関係しているからです。

この記事では、水道管の材質の特性をご紹介していきましょう。

目次

1、硬質塩化ビニル管
2、ダクタイル鋳鉄管
3、ステンレス鋼管
4、ポリエリレン粉体ライニング鋼管
5、鉄管(鋼管)
6、まとめ

1、硬質塩化ビニル管

いわゆる「塩ビ管」と呼ばれる材質です。1950年代に作られて以来、水道管の素材としても広く普及しています。樹脂製で、耐久性、耐薬品性、難燃性に優れているのが特徴。

水道管の素材に向いている理由の1つに、その耐食性があります。鉄のように錆びたり、腐食したりすることがありません。また、耐薬品性もあるので、アルカリや塩類などにも耐えます。

鉄製の給水管だと、水道水に含まれる塩素によって内側が錆びてきていまします。しかし、硬質塩化ビニル管はそのような錆びの発生も防ぎます。

また、その軽さも水道管の素材として適していると考えられています。比重は鉄の5分の1ともいわれ、運搬が比較的楽に行えます。

ただし、短所があるのも事実。低温に弱く、5℃以下の環境だと割れやすくなるといわれています。また、有機溶剤や紫外線に弱いという特質もあります。

このような弱点を改良して作られたのが、耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管(HIVP管)です。衝撃に強く、また低温に対応する性質をもっています。

2、ダクタイル 鋳鉄管

水道本管に最も多く採用されているものです。ダクタイルとは、「延性のある」「強靭な」という意味です。

1880~90年代(明治20年代)にはすでに鋳鉄管の国内生産が始まっており、1940~50年代(昭和20年代)にはダクタイル鋳鉄管の製品化に成功。以降、日本国内の水道管の材料として欠かせないものとなっていきます。

その特性の1つに耐久性が挙げられます。日本国内では100年以上使用されていたダクタイル鋳鉄管もあります。海外でも広い地域で長く使われ、実績のある材質であることは間違いありません。

また、注目したいのがその順応性、伸縮性です。地盤の変動に対応しますので、地震大国の日本には欠かせない材質といっても過言ではないでしょう。たびたび起こる大地震にも耐えうる材質として、その需要はさらに高まっていくことが予想されます。

また、水道管以外にも、電話線保護管、送電線保護管などにも使用されているんですよ。

3、ステンレス鋼管

ステンレスは英語で「錆びにくい」という意味があり、まさに錆びに強い材質です。

耐食性がありますので、安全性が重視される食品を扱う厨房や食品工業の現場で長く使われています。

ステンレス鋼管には意外な特性があります。それは、廃棄や再生処理の際に排出される有害物質が極めて少ないということ。そのため、環境にも優しい材質としても注目を集めています。

4、ポリエリレン粉体ライニング鋼管

内面にポリエリレン粉体をライニングした鋼管です。マイナス30℃にも耐え、リサイクルも比較的簡単にできます。また、亜鉛の溶け出しや配管の腐敗の心配がない点で採用されています。

ただし、この素材には防食継手が必要です。というのも、内面は樹脂で覆われていますが、管の端面は鉄素材が露出しています。そのため、サビの発生を防ぐ防食継手を行う必要があるのです。

防食継手が使われているマンションは30〜40年で、防食継手が使われていないものは、20〜30年で交換が必要になります。

また、耐熱温度が40℃以下なので、給湯には使用できません。

5、鉄管(鋼管)

鉄管はかつて、水道管の材料といて広く使われていました。しかし、水道水に含まれる塩素によって錆びやすいことから、現代では鉄をむき出しにしたまま使用されているケースはあまりないのではないでしょうか。

また、他に安全性、利便性、耐久性の高い素材も次々と作り出されていますので、現代では鉄管の使用は一般的ではありません。

6、まとめ

水道管は単純に水を生活者に配給するだけの設備ではなく、その安全性、耐久性、耐薬品性など、様々な点から検証され、改良されていきました。

地震の多い日本ですから、地盤の変動に耐えうるかどうか、というのも水道管の素材をチェックするうえで、今後注目を集めそうですね。

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