自力は危険!高所の電球交換は業者にお願いするのが安全・安心・確実

高いところにある電球の交換は大変ですよね。背の高い立脚を利用して自力で交換するのは、危険な作業です。足を踏み外したり、バランスを崩して転倒したりすることも。決して無理はせずに気軽に業者に頼んでみましょう。

電球の種類

電球は、大きく分けて4種類あります。種類によって光の色や寿命が異なります。

白熱電球

白熱電球はエジソンによって商品化され、最も一般的な電球として知られています。黄色っぽい色味で、暖かな印象の光を出します。

寿命は1,000時間程度です。環境に対する負荷が比較的高いため、多数の企業で生産中止が発表されています。

ハロゲン電球

ハロゲン電球とは、ガラス球内部にハロゲンガスが封入されている電球のことです。白熱電球よりメリハリのある照明が可能で、スポットライト等にも使用されます。
寿命は3,000時間程度です。

蛍光灯

蛍光灯は代表的な電球として幅広く使用されており、白色や昼白色など色の種類が豊富にあります。
寿命は6,000~8,000時間です。

LED

LEDは発光ダイオードを利用したランプのことで、省電力かつ長寿命という特徴を持っています。
寿命は40,000時間程度で、玄関やトイレなど頻繁に点灯する場にも適しています。

LEDにおける光の広がり方

LEDには、3タイプの光の広がり方があります。

  • 空間全方向に広がる全般配光タイプ
  • 空間下方向に広がる準配光タイプ
  • 集光タイプ

部屋全体を明るく照らしたい、ポイントで照らしたい等、用途に合ったタイプを選びましょう。

光の色

白熱電球と同様、LEDにも光の色の種類が主に3つあります。

  • オレンジがかった暖かい電球色
  • 太陽光のような昼白色
  • 青みがかった昼光色

「電球型LEDランプ」の注意点

「電球型LEDランプ」に関する2つの注意点を紹介します。

・「Sマーク」の確認

※引用元:日本照明工業会

ダウンライトの枠や反射板に「Sマーク」がついているかを、事前に確認しておきましょう。
この「Sマーク」は、断熱材施工がされていることを示しており、その場合は断熱材施工器具対応タイプのLEDを使用する必要があります。通常のLEDを使用すると器具内に熱がこもってしまい、寿命が縮んでしまうのです。

・大きさ・重さの確認

電球型LEDランプを照明器具に取り付ける前に、必ずサイズと重さを確認してください。電球型LEDランプは一般電球やボール電球よりも重く、特にシャンデリアなど多灯用照明器具に取り付ける際には注意が必要です。

電球のワット数について

ワット数とは

ワットとは、消費電力の量を示す際に使われる単位のことです。
つまり、ワット数が大きい電球はより多くの電力を消費するため、明るくなります。
照明器具によって、使用できるワット数は決まっています。許容最大値を超えたワット数の電球を使用すると、電球が解けたり破裂したりする等のトラブルが発生し、危険です。

ワット数の選び方

ワット数を選ぶ際、まず確認すべきことは、照明器具の許容最大値です。必ず許容最大値以下のワット数を選ぶようにしましょう
ワット数が大きければ大きいほど明るくなるという誤解が生まれがちですが、これは間違いです。
白熱電球の場合、ワット数が高くても、ほとんど熱として排出されてしまいます。
LED電球であれば、10ワット以下の電球でも白熱電球以上の明るさを発揮します。

8畳程度のリビングダイニングで使用する場合、白熱電球であれば60ワット、LED電球であれば10ワット程度の電球を選ぶようにしましょう。

口金サイズについて

口金とは、電球の下部分の金属でできたところのことです。口金はソケットを固定し、電球に電気を送る役割を担っており、照明器具によって種類が異なります。
口金のサイズを誤ると、電球がつかないなどの不具合が起きるため、交換前にしっかり確認しておく必要があります。

口金サイズの種類

日本国内で一般的に使用されている口金は、直径26㎜、17㎜、11㎜の3種類で、それぞれE26、E17、E11と表されます。

26mm 17mm 11mm
E26 E17 E11

 

なかでもE26は、トイレや洗面所など家庭用によく使用されています。
ヨーロッパからの輸入品などでは、E12やE14が使用されている場合もあります。
E12やE14は家電量販店に置いていない場合もあるため、事前にネットで探しておくといいでしょう。

口金サイズの確認方法

口金サイズの確認方法として最も確実なのは、切れた電球または照明器具の表示を見ることです。電球であれば口金付近、照明器具であればパッケージや説明書に書かれていることが多いです。
表示が見つからない場合は、実際に定規等で直径を測りましょう。

電球がつかなくなる原因

電球がつかなくなる原因は、主に2つ考えられます。また、電球の種類によって考えられる原因が変わってくるのです。
しっかり確認し、正しい対処を行いましょう。

電球の寿命切れ 電球がつかなくなる原因として最も多いのが、電球の寿命切れです。
電球を交換した日を記録し、寿命切れの時期を把握しておきましょう。
照明器具の寿命切れ 電球と同じように、照明器具にも寿命があります。
照明器具の寿命は10年程度のものが多く、配線コードの破損によって電気が通せなくなっているケースも考えられます。

 

電球が蛍光灯の場合

電球が蛍光灯の場合、点灯管の寿命切れであるかもしれません。

点灯管の寿命切れ

※引用元:Wikipedia

照明器具が古い場合、点灯管が付いている可能性が高くなります。点灯管とは、蛍光灯をつける際に必要な放電管のことで、豆電球のような形をしています。
点灯管は蛍光灯をつける一瞬しか使用されませんが、劣化すると放電できなくなります。
蛍光灯を2回変えたタイミングで、1回交換しておきましょう。

電球がLEDの場合

電球がLEDの場合、コンデンサーの故障も原因として考えられます。

コンデンサーの故障

※引用元:Wikipedia

LEDの電源部には、コンデンサーという電子部品が取り付けられています。コンデンサーは電気を蓄える役割を担っており、熱に非常に弱いという特徴を持っています。コンデンサーが故障している場合、電球の交換が必要になります。

電球の交換方法

電球の交換方法を紹介します。電球の種類によって交換方法が異なるため、お手持ちの電球の種類の箇所を確認してください。

必要なもの
  • 新しい電球
  • (必要であれば)脚立

 

白熱電球・LEDの交換方法

  1. 交換する照明の電源を切る。
  2. 必要に応じて、脚立を設置する。
  3. 電球を外す。
  4. 交換する電球が熱を持っていないことを確認し、外します。たいていの電球は、反時計回りに回すと外れます。

  5. 電球を取り付ける。
  6. 照明の電源を切ったまま、新しい電球を取り付けます。

  7. 電球がつくか確認する。
  8. 照明の電源をつけ、電球がつくことが確認できたら作業完了となります。古い電球は、自治体が定めるごみ処分の方法に従ってください。

 

 ハロゲン電球の交換方法

  1. 交換する照明の電源を切る。
  2. 必要に応じて、脚立を設置する。
  3. プラスチックカバーを外す。
  4. プラスチックカバーをゆっくり引っ張りましょう。防水クッションが付いている場合は、防水クッションを外してしまわないように注意してください。
    プラスチックカバーが緩んだら、金具のストッパーの両脇をつまみ、外します。

  5. 電球を外す。
  6. プラスチックカバーが外せたら、交換する電球が熱を持っていないことを確認し、外しましょう。たいていの電球は、反時計回りに回すと外れます。

  7. 電球を取り付ける。
  8. 照明の電源を切ったまま、新しい電球を取り付けます。このとき、垂直にぴったりはまるように取り付けてください。

  9. 電球がつくか確認する。
  10. 取り付け作業が終了したら照明の電源をつけ、電球がつくことが確認しましょう。古い電球は、自治体が定めるごみ処分の方法に従ってください。

  11. プラスチックカバーを取り付ける。
  12. 外していた金具のストッパー、プラスチックカバーの順に取り付けます。

 

 蛍光灯の交換方法

  1. 交換する照明の電源を切る。
  2. 必要に応じて、脚立を設置する。
  3. 蛍光灯を外す。
  4. 蛍光灯を取り付ける。
  5. 蛍光灯がつくか確認する。

 

交換するときの注意点

電球を交換する際の注意点をいくつか紹介します。交換前に確認しておきましょう。

ブレーカーをおとしておく

感電や漏電を防ぐため、作業前に必ずブレーカーをおとすようにしてください。電気は目に見えないぶん、細心の注意を払う必要があります。

電球の締め付け具合

落下を防ぐために電球を締め付けすぎると、交換の際に取れなくなってしまうことがあります。無理に外そうとすると、電球が割れてしまう等の危険もあります。
逆に緩すぎると、ソケットと電球が離れて、電球の寿命が縮まったり火花が飛んだりします。

目安として、電球を手で回し、自然に止まる程度の締め付けと覚えておきましょう。

LED照明・電球の交換について

LED専用の照明器具は、LED部分のみの交換ができず、照明器具ごと交換しなければいけません。
また、配線工事の必要の有無も確認する必要があります。
同じ種類のLED電球の交換であれば問題ありません。しかし、種類が変わる場合や新しくLED化する場合は、既存の照明器具との適合や回路の工事について一通りチェックが必要になります。

自力で電球交換するとキケン! 業者に任せた方が良い理由

手が届く範囲の電球交換であれば、自力でできる場合もあります。
しかし、戸建ての吹き抜け照明交換や天井が高めに設定される階段上の電球などは、あまりに高所過ぎて簡単に電球の交換はできないですよね。
オシャレなぶら下がりタイプの電球だと、しっかりと手で固定して行わないとクルクル回ってしまってなかなか交換できません。近頃人気のシーリングライト(天井に直に取り付けたタイプ)は、セード(プラスチックカバー)を取り外したり、丸型の蛍光管を取り替えたりと、とても1人で行える作業ではありません。
仮に、高所の電球を取り換えるために、階段などの不安定な場所に背の高い立脚を立てて作業を行えば、転倒などの危険が伴います。万が一、転倒してしまえば、骨折や頭を強く打つなどして入院することになったり、日常生活に支障をきたしたりすることもあります。打ちどころが悪ければ、命を危険にさらすことになるかもしれません。

少しでも不安に感じるならば、無理をせずに業者に任せましょう。交換費用は掛かりますが、入院費や大けがを負う可能性を考えればずっと安上がりです。

困った時は、電球を交換してくれる業者にお願いしよう

いざ、業者にお願いしようと考えたところで、電球交換業者というものがあるものなのか疑問ですよね。
ご安心ください。電球交換をしてくれる業者は、たくさんあります。
交換作業費のみであれば、相場は4,000円~6,000円程度です。ただし、電球の種類や場所によって価格が変動します。

電器屋(電器屋 電気工事店など)

最も安価で電球交換をしてくれる可能性が高いです。通常は「出張費+交通費+電球代金+作業代金」という料金体系になります。
ただし、日頃から電器屋さんを利用していて、顔なじみになっていたりすると、少しサービスしてもらえることもあるようです。

量販店

家電量販店で電球を購入することを前提に相談してみましょう。家電量販店が提携している施工業者が、電球の取り付け作業をしに来てくれることがあります。

リフォーム店

リフォーム店の場合、あまり電球交換には慣れていないケースもあります。
電球交換は、その道のプロに任せるのが一番かもしれません。

便利屋

便利屋ももちろん、電球交換をしてくれます。ただし、口コミを見る限り量販店や地域の電器屋さんにくらべると、費用が割高になるところもあります。

相場は出張料金や、電球のタイプにもよりますが、おおよそ1~3万円の範囲になることが多いです。

今後の交換頻度を考えるならば、電球の種類を寿命が長いことで知られる『LED電球』に変更するとよいかもしれません。

ちょっとした高所なら交換出来るかも?「便利グッズ」もあります。

「なんとしても電球交換にお金を使いたくない」という方であれば、便利グッズを検討してみてはどうでしょう。
ちょっとした高所であれば、『ステップ立脚』が役立ちます。

引用元:楽天

見た目にも可愛いもの、スタイリッシュな品が販売されているので、使用しない時にはインテリアとしても使用できますよ。

「背の高い立脚に上って作業するのが怖い…」なら、長い棒状になっている電球交換グッズ『ランプチェンジャー』なども人気です。

※引用元:楽天

東京都の電球無償交換について

2017年7月10日から、東京都は「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」をスタートさせました。
交換期間は1年間とされていますが、事業の予算次第で変更となる可能性もあります。
具体的な内容は、白熱電球2個とLED電球1個を無償で交換し、省エネアドバイスを行うというものです。
都内に住所を有する18歳以上の都民が対象となり、831店の参加協力店で行われます。
また、以下の3つの条件を満たした白熱電球が交換対象となります。

  • 自宅で使用しているもの
  • 36ワット以上のもの
  • 2個のうち1個は口金サイズがE26であること

条件に該当する方は参加協力店を探し、問い合わせてみましょう。

まとめ

自力で高所の電球交換を行うことは、ときに危険を伴います。電球の種類によっては、取り外し・取り付けに手間や時間がかかり、作業の最中に誤って転落する恐れがあるからです。電球の交換は、自力で行うよりも業者にお願いする方がよいケースもあるでしょう。「この電球の交換は難しそうだし、危なそうだな」と感じたら、業者に依頼することをおすすめします。

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