- 「コンセントにプラグをつないでも家電が動かない」
- 「2口 あるコンセントの片側だけプラグをつないでも家電が動かない」
- 「コンセントにひび割れがあるけど、そのまま使って大丈夫?」
このようなことでお悩みではないですか?
当コラムでは、コンセントの修理方法や業者に依頼すべきサイン、修理費用について説明します。
コンセントの不具合や修理費用、業者選びでお悩みの人は、当コラムを参考にしてぜひご活用ください。
目次
コンセントが故障した?修理を検討すべき5つのサイン
「コンセントが壊れたかも」と思われるような異変を少しでも感じたら、早めに修理することを検討しましょう。
壊れたコンセントをそのまま使用し続けると、漏電や発火、場合によっては火災につながる大事故を引き起こす原因になります。
まずは、コンセントが故障したサイン・原因を把握して、早めに対応できるようにしましょう。
サイン①差し込み口がゆるい・グラグラする
コンセントにプラグを差し込んでもすぐに外れてしまったり、差したプラグがグラグラしたりするときは、コンセントの内部にある金具が劣化していることがあります。
コンセントとプラグの抜き差しの頻度が多くなると摩擦が起こり、コンセント側の差し込み口がすり減って、ゆるくなります。そのため、ドライヤーや充電器など使用頻度の高い機器のプラグの抜き差しをよく行う箇所のコンセントは、注意が必要です。
また、差し込み口がゆるい状態で使用し続けるのは危険です。プラグとの接触不良で電源コードの発熱や発火を引き起こす恐れがあります。
差し込み口がゆるかったり、グラグラしたりする場合はコンセントの修理を検討しましょう。
サイン②差し込み口に異物?プラグが入らない
コンセントの奥までプラグを差し込めないときは コンセントの差し込み口の中に異物が入っている可能性があります。
入らないからといってプラグを無理やり差し込もうとしたり、異物を取り除こうとしたりする行為はやめましょう。感電や発火のリスクもあるので危険です。
差し込み口に異物がある場合は、自分で対処しようとしないで、すぐに電気工事の業者など に依頼することをおすすめします。
サイン③コンセントプレートの焦げ、変形、熱
コンセントが以下のような状態の場合は早急に使用をやめ、業者に点検を依頼しましょう。
- 焦げている
- 変形している
- 熱くなっている
とくに、焦げたコンセントは火災や感電の恐れがあり、とても危険です。焦げたコンセントに機器がつながっている場合はすぐに機器の電源を切り、該当する箇所の安全ブレーカーを落としましょう。分電盤内の安全ブレーカーはエリアごとに分かれているので、一箇所だけ落とすことができます。
また、延長コードや電源タップを使用するタコ足配線は電力容量を超えてしまい、コンセントの焦げの原因になります。使い方に注意するとともに、一度焦げたコンセントは危険なので使用せず、早めに新しいコンセントと交換しましょう。
サイン④機器が動かない
コンセントにプラグを差し込んでも機器が動かない場合は、コンセントに問題があるのか、機器本体に問題があるのかを確かめましょう。
他のコンセントに差し込んでみても機器が動かないようなら機器の不具合、他のコンセントで機器が動くようなら、該当するコンセントの故障の可能性が高いです。
コンセントの寿命は10年程度とされており、使用しているコンセントが10年過ぎているのならコンセントの劣化を考えましょう。
内部劣化が進むと、接触不良 からの発火にもつながるおそれがあります。「電気が来ない」と感じたら、一度電気工事業者に点検してもらいましょう。
サイン⑤ブレーカーが落ちた
「電気機器を使っていたらブレーカーが落ちた」という場合、コンセントの故障も視野に入れましょう。
ブレーカーは一度に大量の電力を使った時に落ちると考えがちですが、コンセント内のショートも原因の1つとして考えられます。
コンセントとプラグの間に髪の毛やホコリが入ると瞬間的に多くの電気が放電されてショートが起きます。
コンセントがショートすると内部が焦げて、発火しやすい状態になり非常に危険です。
ショートしたコンセントは使用せず、すみやかに新しいものと交換しましょう。
コンセントの修理にかかる費用
コンセントの修理を業者に依頼した場合、費用はいくらかかるのか気になるところです。
コンセントの修理といっても、プレートだけの交換か、コンセント本体の交換か、配線の修理も含むのかで費用が違ってきます。
一般的にコンセントの修理費用は「部品代+作業費+出張費」で構成されている場合が多いです。
修理内容 | 修理費用の目安 |
---|---|
コンセントプレート交換 | 2,000円〜5,000円 |
コンセント本体交換 | 5,000円〜10,000円 |
コンセント本体+配線修理 | 20,000円〜25,000円 |
費用は修理内容にもよりますが、追加の工事費用がかかったり、駐車場代が発生したりする場合もあるので、あくまでも目安として見ておきましょう。
コンセントの修理を依頼する場合には、2~3社の業者から見積もりを取ることをおすすめします。 修理費用は業者によって異なります。複数の見積もりを比較することで、相場観がわかり、安心して修理を依頼できるでしょう。
コンセントのプレートを交換する場合
コンセントプレート・コンセントカバーの汚れやひび割れの場合、プレートのみの交換ができます。費用は約2,000円〜5,000円です。
コンセントプレートの部品はホームセンターにて500円程度で購入できます。
コンセントプレートだけなら自分で交換することも可能です。
コンセント本体を交換する場合
コンセント本体を交換する場合の費用は約5,000円〜10,000円です。
「修理を検討すべき5つのサイン」で説明 したようなコンセントの不具合・故障があった場合は、コンセント本体の交換が必要であるため、業者に依頼することが必須となります。
配線修理をする場合
コンセント内部のショートなどが原因で修理となる場合、コンセント本体に加え配線の交換も必要です。
修理費用は約20,000円〜25,000円となります。
配線修理が必要となると、より時間と費用がかかることを想定しておきましょう。
コンセントのプレート交換は自分でもできる!交換方法を解説
「うっかり家具をぶつけてしまい、コンセントのプレートが欠けた」という場合は、IYの修理でも可能です。コンセントプレートの交換は電気が流れる部分に触ることがないため危険度が低い作業です。
コンセントプレートにひび割れや破損があった場合は自分で交換してみましょう。
自分で交換ができれば修理費はプレート代だけで済み、費用も抑えられます。
自分でできるプレート交換の手順や必要なものについて説明します。
コンセントプレート交換で必要なもの
- 新しいコンセントプレート
- マイナスドライバー
- プラスドライバー
コンセントプレートはホームセンターなどで購入できます。
新しいコンセントプレートを購入する前に、古いプレートの品番を確認しておきましょう。
品番はプレートの裏面に記載されています。
事前に品番を確認してから、同じ品番のプレートを購入しましょう。
プレートの外し方・取り付け方
コンセントプレートは、壁面にネジで固定されている部分と、その上からはめ込まれている部分に分かれます。自分でも簡単に取り外し・取り付けができるので、以下の手順で行ってみましょう。
- 感電予防のため該当箇所の安全ブレーカーを落とす
- マイナスドライバーを使いプレートの隙間からテコの原理でゆっくりとプレートを外す。プレートの下部にマイナスドライバーが入る隙間がある場合もある。
- プラスドライバーを使ってネジを外し、プレートの土台を外す。
- 新しい土台と交換し、ネジを止めて固定する。
- 新しい表面プレートをはめ込む。
コンセント本体の交換・配線修理は電気工事士の資格が必須
コンセント本体の交換や配線修理は、電気工事士の国家資格を持つプロに修理を依頼しなければなりません。
コンセント本体の修理は、壁内部の電気配線につながっているところに触れるため、感電などのリスクを伴います。
資格がない者が修理をすることは電気工事士法違反となり、 3ヶ月以下の懲役または3万円以下の罰金が科せられることがあります。
最悪の場合、火災を引き起こすリスクもあるため、必ず電気工事士の資格を持つプロに修理を依頼しましょう。
また、壊れたコンセントを放っておいたり、使用したりするのは非常に危険です。
すぐに対応できない場合は応急処置として、コンセントの穴を絶縁テープでふさいでおきましょう。
電気をとおさないテープでコンセントの穴をふさぐことで、異物の侵入やうっかり内部に触れて感電するリスクを防げます。
絶縁テープはホームセンターで手軽に購入できるので、一時的な対処としてすみやかに行いましょう。
コンセント修理どこに頼む?修理業者の選び方
コンセントの修理をどこに頼めばいいかわからない人も多いでしょう。
おもに家電量販店、町の電気屋、ホームセンター、電気工事業者などで修理を行ってくれます。
できるだけ安く、そして安心して修理を頼むことができるように、以下のポイントを押さえることが大事です。
- 電気工事士の資格がある
- 地域の業者
- 見積もりを取る
電気工事士の資格がある
まずは、電気工事士の資格を持つプロがいる業者を探しましょう。
上記でも説明したように、コンセント本体や配線修理には電気工事士の資格が必要です。
安全に修理をしてもらうためにも、電気工事士の資格の有無を必ず確認しましょう。
できるだけ地域の業者を選ぶ
修理にかかる費用の内訳には出張費が含まれます。出張費は業者の移動にかかるガソリン代などを考慮して設定されているので、業者の事業所が遠方であるほど、出張費が高くなりがちです。
このため、地域で活躍している業者に依頼すれば、業者の出張費を抑えやすいです。
相見積もりをとる
コンセントの修理を依頼する際は、少なくとも3社ほどの修理業者から見積もりを取ることをおすすめします。1つの業者だけでは、修理費用が妥当なのか、高いのか判断ができません。
工事の内容、修理費用(作業費、出張費)、追加料金の有無などを確認しましょう。
1つの業者だけではなく、いくつか見積もりを比較し、見積もり内容が明確でわかりやすいところを選びましょう。
まとめ
コンセントは毎日使うもの。「差し込み口がゆるい」「機器が動かない」「コンセントが熱い」など、少しでも異変を感じたら安全のためにも修理を検討しましょう。
コンセントのプレートだけの交換なら自分でもできますが、コンセント本体の交換や配線修理となると電気工事士の資格をもっているプロに依頼することが必須となります。
コンセント修理の費用相場は一箇所あたり5,000円〜10,000円程度です。
修理の内容や業者によっても異なるので、見積もりを複数取り、よく確認しましょう。
コンセントの内部は電気が通っているので、故障したまま使用したり、放置したりするのは火災など大きな事故を引き起こす恐れがあり危険です。
すぐに業者に連絡できない場合は、絶縁テープでコンセントの穴をふさぐ応急処置をし、必ずプロの業者に相談しましょう。