「最近ベランダに鳩がよく来るけど、巣を作られないか心配」
「ベランダに鳩の巣ができている!どうやって撤去すればいい?」
「自分で鳩の巣を撤去しても大丈夫なのかな」
上記のような悩みをお持ちではありませんか?
鳩の巣の撤去は自分でもできますが、法律やタイミング、方法に注意が必要です。間違った方法で撤去すると、法律違反になるおそれもあります。
この記事では、鳩の巣を安全かつ適切に撤去するために知っておくべき対策などを解説します。鳩の巣にお悩みの人は、参考にしてください。
鳩の巣の撤去について知っておくべきこと
鳩の巣の撤去を考える場合、巣の状態によって対応が変わります。巣の中を必ず確認することが必要です。巣が高所にある場合は、自分で確認することが難しいため、鳩の巣を撤去してくれる業者に依頼しましょう。
鳥獣保護法

鳩は「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」いわゆる「鳥獣保護法」と呼ばれる法律によって守られており、ヒナや卵を無断で撤去することは禁止されています。
鳩の巣の撤去が、法律違反になる場合とならない場合は、次のとおりです。
- 法律違反になる場合:巣の中に卵やヒナがいる状態での撤去
- 法律違反にならない場合:巣の中に卵やヒナがいない状態での撤去
卵やヒナがいる状態の巣を勝手に処分したり、移動したりすることは法律違反です。1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられます。
鳩の繁殖期は4月~10月と長く、期間中何度も卵を産み子育てすることを繰り返します。
卵やヒナがいる場合は、ヒナが巣立つのを待ってから、撤去しなければなりません。
もし卵やヒナがいる状態の巣を撤去したい場合は、自治体に捕獲許可の申請手続きを行うことで撤去できることもあります。
※参考:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(環境省)
鳩の巣の撤去費用

鳩の巣の撤去を業者に依頼した場合、相場は30,000円程度です。
ただ、以下の項目のように、被害状況や作業内容によってかかる費用が大きく変わります。
- 巣の場所が高所かどうか
- フン害が広範囲であるか
- 駆除後の消毒や清掃が必要か
- 再発防止策が必要か
作業が広範囲に渡ったり、高所だったりする場合は、10万円以上かかるケースも考えられます。
業者によっては、別途出張費がかかる場合があるので、依頼前に見積もりを取るなど確認することが大切です。
鳩の巣の撤去方法
鳩の巣を自分で撤去するのに必要な道具と手順を説明します。
準備する道具は、次のとおりです。なお、紹介する道具はホームセンターやネットショッピングなどで購入可能です。
- ダニ駆除スプレー(1,000円前後)
- 消毒用アルコールスプレー(500円前後)
- ゴミ袋
- 新聞紙やキッチンペーパー
- 掃除用のブラシ
- 水をかけるためのホースやバケツなど
巣の撤去方法は、以下の通りです。鳩のフンには病原菌が含まれていることがあります。巣の撤去をする際は、マスク・手袋・ゴーグルを着用し、肌の露出がない服装で作業をしましょう。
- 1. 巣と周辺に、ダニ駆除スプレーをまんべんなく吹きかける
- 2. 巣と周辺に、消毒用アルコールスプレーをまんべんなく吹きかける
- 3. 巣を撤去し、新聞紙に包んでゴミ袋に入れる
- 4. フンや汚れを水でふやかし、汚れが柔らかくなったらキッチンペーパーや新聞で拭き取る
- 5. ブラシで汚れを掃除して、水で洗い流す
- 6. 巣があった場所に再度、ダニ駆除スプレーと消毒用アルコールスプレーを吹きかける
- 7. 掃除の際に使ったマスクや古新聞などは巣と一緒にゴミ袋に入れて密閉し、捨てる
巣が高所にある場合は、安全対策として必ず二人一組で作業をしてください。
少しでも自分で撤去することが難しいと感じた場合は、業者に依頼する方が安心です。
鳩の巣を作られないために
鳩には帰巣本能があり、気に入った場所に何度も巣を作る習性があります。そのため撤去と同時に鳩を再び寄せ付けないようにする対策が必要です。
鳩の巣作りを防ぐには、次のような対策が効果的です。
- ベランダをこまめに掃除する
- ハンガー類や洗濯ネットを片付ける
- 死角をつくらない
- 鳩よけグッズを利用する
鳩は自分のフンで汚れている場所を好むため、鳩のフンをみつけたらこまめに掃除することが大切です。
巣作りの材料となるハンガー類などは外に放置せず、片付けましょう。
鳩は敵から身を守れる場所を好みます。プランターやゴミ箱、段ボールなどは、鳩が身を隠しやすく、巣作りの原因につながります。死角を作らないよう片付けることが大切です。
また、市販されている鳩よけグッズを利用することも有効です。以下のようなグッズを活用してみましょう。
- 忌避剤
- 鳩よけスパイク
- 防鳥ネット
これらの対策を複合的に行うことで、鳩の巣作りを予防する効果が高まります。
まとめ
鳩の巣を自分で撤去する際は、鳥獣保護法を十分に理解する必要があります。衛生面にも気をつけて安全に作業をすることが大切です。
自分で撤去することが難しい場合は、専門業者に相談することも検討しましょう。
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