今すぐできる!簡単で効果的な蚊の対策

夏場は暑さ対策や湿気対策、熱中症対策など、いろいろな対策が必要になる季節ですが、忘れてはいけないのが、蚊の対策です。

気が付くと室内に入っていた蚊に悩まされた経験はありませんか?睡眠を邪魔されたり、我慢できないかゆみに悩まされたりするのは、なるべくなら避けたいですよね。

ここでは蚊の対策について紹介していきます。すでに蚊の対策は万全と思っていても、意外な落とし穴が見つかるかもしれません。
快適な夏の生活のため、ぜひ参考にしてください。

蚊の生態

蚊とはどんな虫か、知っていますか。
主食や生息地域は?主な活動時間は?

とても身近な存在である蚊ですが、その生態について詳しく知っている人は少ないでしょう。
まずは蚊の生態について知ることが大切です。蚊の特徴や弱点を知ることで、正しく有効な対策を練ることができます。

蚊の食事とかゆみが発生するメカニズム

蚊は、オス・メス問わず普段は花の蜜や果物の汁を吸って生きています。
ところが蚊のメスは、産卵期になるとより栄養価の高い人間や動物の血を求めて吸いにくるようになるのです。

蚊は口の中にある針を人間などの肌に刺して血を吸いますが、このとき蚊の唾液が、刺された側の体内に入ります。この唾液に体がアレルギー反応を起こすことで、かゆみが発生します。

主な蚊の種類

ヒトスジシマカ

大きさは約4.5ミリメートルと小型で、体色は黒褐色と銀白色。ヤブカとも呼ばれています。
日本では、北海道と青森を除いた地域に生息しています。

わずかな水たまりからでも発生し、昼から夕方にかけて吸血します。
活動期間は5月~10月。

アカイエカ

大きさ約5.5ミリメートル。体色は赤褐色で、チカイエカと見分けがつきにくいです。
日本全国に分布し、屋外に生息しています。

成虫の姿で越冬し、春から晩秋に活動します。夕方から夜間にかけて吸血します。

チカイエカ

大きさ約5.5ミリメートル。体色は赤褐色で、アカイエカと見分けがつきにくいです。
日本全国に分布しています。

ビルの地下水槽などで繁殖し、冬眠をせずに気温が高ければ吸血するため、冬場のオフィスや地下鉄構内などで刺されることがあります。
吸血時間帯は夜間。

ネッタイシマカ

大きさ約3ミリメートル。体色は黒褐色で、背中に2本の縦すじが入っています。
かつては沖縄県や熊本県の一部に生息していましたが、現在日本では分布していません。

デング熱や黄熱などの感染症を媒介する蚊として知られます。

蚊の発生場所の例

  • 地下水槽
  • 下水溝
  • 墓地の花立て
  • 空き缶
  • 雨どい
  • 植木鉢
  • 古タイヤ

蚊の幼虫であるボウフラが水場で発生することは広く知られていますが、蚊によって好む水場の種類は違います。

  • 広い池や沼地などを好む蚊
  • 植木鉢などの小さな水たまりを好む蚊
  • 下水溝など汚れた水を好む蚊
  • 貯水槽など閉鎖的な空間の水を好む蚊

など、さまざまです。

なかでもヒトスジシマカは、空き缶などにたまったごく小さな水たまりからでも発生する厄介な存在です。

蚊が媒介する病気

病気の女性

蚊は感染症を媒介する虫としても知られています。何らかのウイルスに感染した蚊が人間を刺すことで、人間にもそのウイルスが伝染してしまうのです。

自分では気が付かないうちに蚊に刺され、感染してしまうという恐ろしい事態を避けるためにも、蚊が媒介する病気について知っておくことが大切です。
以下に蚊が媒介する病気について代表的なものをまとめました。これから海外に渡航する人には、チェックをおすすめします。

デング熱

デングウイルスの感染症。ネッタイシマカによって媒介されます。
症状は発熱・頭痛・関節痛など。発症後、体に発疹が発生します。比較的軽症のものと重症のデング出血熱があります。

ネッタイシマカの生息する中南米、東南アジア、南アジアなどで見られますが、アフリカやオーストラリア、中国でも発症が確認されています。

ジカウイルス感染症

ジカウイルスによる感染症。ヤブカ属の蚊によって媒介されます。
症状はデング熱と似ていますが、デング熱より軽症である場合がほとんどです。

ミクロネシア、ポリネシア、カリブ海諸国、南アメリカ大陸での発症が報告されています。

チクングニア熱

チクングニアウイルスによる感染症で、ネッタイシマカやヒトスジシマカによって媒介されます。発熱や関節痛が主な症状です。

1950年代にアフリカでの流行が報告され、その後ミャンマー、ベトナム、カンボジアなど東南アジア地域でも流行が確認されました。最近ではインド、フランス、アメリカ、香港などでも症例が報告されています。

日本脳炎

日本脳炎ウイルスによって起こるウイルス感染症。主にアカイエカによって媒介されます。
重篤な急性脳炎を起こすことで恐れられています。

東南アジアから南アジアにかけて広く分布していますが、日本と韓国はワクチンの定期接種によって流行が阻止されています。
高熱や頭痛、悪心、めまいなどで発病し、高い確率で脳に重い後遺症が残ります。致死率は20~40%です。

マラリア

寄生虫の一種である、マラリア原虫の感染によって起こる感染症。マラリア原虫はハマダラカなどの蚊によって媒介されます。
潜伏期間の後、発熱や倦怠感などインフルエンザに似た症状が起こります。

アフリカ・南アジア・東南アジア・中南米などの地域での発生がみられ、エイズ・結核と並んで世界三大感染症のひとつとされています。

フィラリア

イヌフィラリア(犬糸状虫)と呼ばれる虫が原因で引き起こされる感染症。感染した犬などの血を吸ったヒトスジシマカやアカイエカが媒介し、ヒトにも感染することがある病気です。

人に感染した場合の症状は、まれに咳や血痰、呼吸困難、胸痛などですが、無症状のケースも多くあります。

犬・猫に感染したフィラリアの成虫は、心臓や肺動脈に寄生し血液循環障害を引き起こします。これにより、犬や猫は疲れやすさや咳、肝臓の肥大、呼吸困難などさまざまな症状に悩まされるのです。

蚊が寄ってくるのはどんな人?

虫刺され かいちゃう

蚊に人の好き嫌いがあることを知っていますか?
体温や性別、肌の色など、蚊が好んで寄ってくる人には実はある特徴があるのです。
では、どんな人が蚊に好かれてしまうのでしょうか?

体が大きい人(二酸化炭素)

蚊は人間の出す二酸化炭素に寄り付く習性があります。体が大きいと、二酸化炭素を排出する量も他の人より多くなるので、蚊が引きつけられるのです。

女性よりも男性の方が蚊に刺されやすい実験結果がありますが、原因は二酸化炭素の排出量の差によるものだと思われます。

※引用:長崎大学

汗をかいた人(乳酸)

蚊には、乳酸を好んで寄ってくる性質があります。汗の中には乳酸が含まれているため、仕事や運動でよく汗をかく人は注意が必要です。

体温が高い人

蚊は二酸化炭素や乳酸だけでなく、体温でも獲物を探します。二酸化炭素を放ち、体温を持っているものであれば、蚊は自分の獲物であると認識して血を吸おうとします。
体温が高ければ、それだけ蚊に見つかりやすいのです。

濃い色の服を着ている人

蚊は濃度の高い色に集まる傾向があります。
黒や原色の青、赤などの濃い色は避けて、白やパステルカラーなど明るい色の服が蚊対策にはおすすめです。

日焼けした人

肌の色についても、上記で説明した色の濃度の話が関係してきます。
蚊は濃度の高い色を好みます。よく日に焼けた肌は、蚊に見つかりやすい肌です。

もし蚊に刺されてしまったら…

キンカン塗る女性

蚊に刺されてしまったら、まずは刺された部分の汗や汚れを拭き取りましょう。
次に流水や氷、保冷剤、冷やしたタオルなどで冷やします。皮膚を冷やすことで、血管を収縮させ、かゆみを抑制するためです。メントール成分が含まれる市販の虫刺され薬を使うのも効果的です。

我慢できずに刺された部分をかくと、皮膚が炎症を起こしてかゆみが増してしまいます。とくに、子どもは刺された場所をかき壊すことがあるので注意が必要です。
かき傷から細菌が入って化膿し、「とびひ」となることもあります。「とびひ」とは、手を介して全身に水疱が広がる皮膚疾患です。

刺された日の翌日以降のかゆみには、ステロイドの入った薬がおすすめです。かき壊し予防のために、ばんそうこうやかゆみ止めパッチを貼っておくのもよいでしょう。

意外と簡単な蚊の対策

では、蚊に刺されない・蚊を寄せ付けないためにはどんなことに気をつけて生活すればいいのでしょうか。
ここでは、自宅で簡単に行うことができる蚊の対策について紹介します。

網戸の使用

空気の入れ替えや風を入れるために窓を開ける際、網戸の使用は必須です。網戸に虫よけスプレーを吹き付けておくとより効果的です。

サッシの修理

サッシに不具合があると窓や網戸がピッタリと閉まらないことがあります。わずかなすき間からでも、体の小さい蚊は室内に入ってきます。

サッシがピッタリと閉じる状態にあるかを確認し、何らかの不具合が見つかったら修理を施しましょう。

蚊帳(かや)を使う

蚊帳 日本家屋

蚊帳は寝室などに吊って使用するテント状の蚊よけグッズです。綿や麻などの繊維を非常に細かく織りあげて作られているので、蚊は中に入ってくることができません。
風通しは非常に良いため、快適に眠ることができます。

扇風機を使う

蚊は風速2メートル以上の風に逆らって飛ぶことができません。扇風機を使って、風で蚊を吹き飛ばしてしまいましょう。

吊り下げ式防虫剤の活用

虫よけバリア

※引用:フマキラー

ベランダや玄関などに吊り下げて使うタイプの防虫剤も効果を発揮します。蚊も人間と同様に玄関や窓から出入りすることがほとんどなので、吊り下げ式防虫剤はその出入りを防ぐ効果があります。

体を清潔に保つ

蚊は汗や体の匂いに反応して寄ってきます。体を清潔に保つことで、蚊が寄りにくくなります。
汗をかいたときはこまめにタオルで拭き取ったり、着替えを用意しておいたりするのもよいでしょう。

服装に注意

蚊は暗い色、濃度が高い色に近寄ってくるという研究結果があります。黒い服と白い服であれば、白い服を選んだ方が蚊の対策には効果的といえます。

水たまり対策

蚊の幼虫であるボウフラは、水のある場所から発生します。身の回りに水たまりなどの蚊が発生しそうな場所はありませんか?ちょっとした溝や古タイヤ、植木鉢の受け皿、道端に転がった空き缶などでも蚊は見逃しません。蚊の発生源となりそうな物、場所を見つけたら早めに撤去し、殺虫剤を撒いておくなどの対策をしておけば安心です。

足裏を除菌

蚊は人間の足のにおいにも反応して寄ってくる性質があります。足の裏にいる常在菌が蚊を引き寄せているといわれています。

足首から下をアルコールで除菌し、石鹸などでよく洗うことによって蚊に刺される確率をぐっと下げることができます。

殺虫剤のメカニズム

蚊取り線香

蚊取り線香からスプレータイプの殺虫剤まで、さまざまな殺虫剤に使われている成分がピレスロイドです。ピレスロイドは、除虫菊(シロバナムシヨケギク)に含まれる天然の殺虫成分ピレトリンを元に作られています。

ピレスロイド剤を使った殺虫剤は即効性が高く、少量でも強い効果を発揮します。人をはじめとする哺乳動物には毒性が相対的に低いため、安全性が高いとされているのです。

虫よけ剤の仕組み

虫よけスプレー中

皮膚に塗布するタイプの虫よけ剤には、一般的にディートという成分が含まれています。
先述の通り、蚊は人間や動物が発する体温、匂い、二酸化炭素などで血を吸う対象を感知します。

ディートは蚊の触覚に作用し、これらの要素(体温や匂いなど)を感知できなくする効果があるのです。このため蚊は獲物とそうでないものの判断がつかなくなり、吸血することなく他へ飛んでいきます。

おすすめの蚊よけグッズ

蚊の対策をより万全にしたい人におすすめの蚊よけグッズを紹介します。

ハーブ類の植物

蚊が苦手なもののひとつにハーブが挙げられます。レモングラスやバジル、ミント、タイムなどのハーブ類を庭に植えるのも蚊よけに効果があります。玄関や窓際に置くことでも、人工的な薬剤に頼らない蚊対策が行えます。
ハーブを使用したブレスレットタイプの虫よけ剤(虫よけリング)も販売されています。肌に塗布するタイプの虫よけスプレーと併用することで、より強い効果が期待できます。

吸引式捕虫器

吸引式捕虫器

※引用:Suden

室内で活躍する吸引式捕虫器は、光で蚊やハエを引き寄せ、ファンで吸引するタイプの捕虫器です。薬剤や高電圧を使用せず蚊の対策ができるため、赤ちゃんやペットなどのいる家庭では安心して使うことができます。

蚊のいなくなるスプレー

蚊のいなくなるスプレー

※引用:KINCHO

1プッシュするだけで部屋中に薬剤が広がり、蚊を駆除する効果が長時間持続します。火や電気を使わず、1本で約200プッシュできるためコストパフォーマンスが高い虫よけ剤であるといえます。小さなボトルなので、持ち運びにも便利です。

まとめ

蚊は日本だけでなく世界中に分布して、人々を悩ませる害虫です。恐ろしい感染症を媒介する存在でもあり、小さな虫だからといって侮ってはいけません。

蚊の特徴や弱点を知ってうまく対策することで、蚊の害から身を守ることは可能です。身近な存在だからこそ、普段から油断せずしっかりとした対策を行っていきましょう。

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