健康をむしばむハウスダストへの対策と対応

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「ハウスダスト」という言葉から何をイメージできますか?「聞いたことはあるけど、詳しくは分からない」「ほこりの一種だから、そんなに気にしたことはない」という人も多いと思います。

しかし、ハウスダストを放っておくと、身体に重大な影響を及ぼすこともあります。
よく知られているのはアレルギーですが、くしゃみや鼻水が出るだけだと思っていたら大間違いです。アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくの原因になることもあります。

特に小さなお子さんがいる家庭では、しっかりハウスダスト対策を実施することを強くおすすめします。お子さんの様子が少しおかしかったり、自分の体調が優れなかったりする原因は、ハウスダストかもしれません。

この記事では、ハウスダストの原因や身体に与える症状、効果的な掃除の仕方、予防法などを紹介します。少しでも不安な人は、ぜひ目を通し、適切な対策をとりましょう。

1、ハウスダストとは

ハウスダスト(house dust)は英語で、直訳すると“家のちりやほこり”です。
毎日掃除して清潔にしているつもりでも、家の中には目に見えないゴミがどうしても残ります。人が動くとハウスダストが空気中を舞い散り、吸い込んでしまうのです。

2、ハウスダストの原因

ハウスダスト

ハウスダストには、人間の皮膚やふけ、カビやダニの死骸、細菌、ペットを飼っている家庭であればペットの抜け毛など、生活の中で発生するさまざまな物質が含まれています。
ハウスダストの原因を1つずつ見ていきましょう。

2-1.ほこり

日本語では、細かいごみ全般をほこりと定義しています。他のハウスダストを構成する物質も、広い意味ではほこりといえます。

室内で最も多いほこりの成分は、衣服などから脱落した繊維です。衣服が擦れたりしたとき、目に見えない小さな繊維が脱落してほこりになります。セーターなど毛糸でできた衣服は脱落が多く、ナイロンなどの化学繊維は脱落が少ないです。

2-2.ダニ

ダニは体長1mm以下程度の節足動物で、吸血性のダニや人間の皮膚に寄生するダニなど、約2万種類存在するといわれています。

ハウスダストを構成するダニの多くはチリダニです。体長は0.1~0.2mmで、動物に寄生することはなく、皮脂のかすやカビなどを食べています。
寿命は100日程度ですが、メスは卵を毎日産むので、家の中には非常に多く生息していると考えられます。目に見えないだけで、家の中にはかなりのダニが潜んでいるのです。

畳1m2に50~1,000匹、カーペットに5,000~1万匹、布団に50~300匹のダニがいるといわれています。また、ダニの死骸や卵もアレルギーの原因となります。

2-3.その他の原因

ほこりやダニ以外に、ハウスダストを構成する物質としてよく知られているのは花粉です。多くの人が悩まされている花粉症は、吸い込んだ花粉を身体が排出しようとする強い作用で、くしゃみや鼻水、粘膜の腫れなどを引き起こします。

近年、花粉症の原因は花粉だけではないとの研究結果も出ています。花粉症とディーゼル車などの排気ガスの微粒子を一緒に吸引すると、アレルギー反応を起こす抗体ができることが分かったのです。

花粉症を防ぐには、花粉を家の中に入れないのはもちろん、幹線道路に近い場所では排気ガスにも注意してください。
細菌やカビは衣類などに付着して外から入り込むことが多いので、帰宅したら玄関の外で着衣をはたいて異物を払い落とすことも必要です。

花粉以外では、ペットを飼っている人が、ペットの毛や皮脂などによってアレルギーになることもあります。ペットの毛は、毛が生え変わる季節の変わり目が要注意です。

3、ハウスダストが身体に与える影響

アレルギー反応

ハウスダストは人間にアレルギーという悪影響を与えます。アレルギーとは、人間の身体に原因物質であるアレルゲンが入ったとき、その異物を排出するために行うさまざまな働きのことです。

たとえば、くしゃみや鼻水、せきなどで排出しようとするのがアレルギー反応です。体内でも免疫が働き、粘膜に白血球が集まって炎症を起こします。過剰な免疫反応により、つらい症状が出たり、皮膚炎やぜんそくを引き起こしたりする可能性もあるのです。

ここでは、ハウスダストによる主なアレルギー症状を4つ解説します。

3-1.アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎はハウスダストなどのアレルゲンを吸い込むことにより、身体の免疫機能が働いてくしゃみや鼻水、鼻粘膜の腫れなどの症状を引き起こします。

鼻の粘膜にアレルゲンが付着すると、アレルゲンに反応する抗体を作り出します。この抗体が指令を出し(抗原抗体反応)、身体の内部から防御物質を放出します。
防御物質が血管を拡張させたり神経を刺激したりして、鼻づまりやくしゃみ、鼻水などの症状を起こしているのです。
身体を防御するための反応ですが、われわれにとっては不快な症状として認識されます。

3-2.気管支ぜんそく

気管支ぜんそくは、さまざまな原因により気管支の炎症が継続し、狭くなったり、過敏になったりすることで呼吸困難やせきなどの症状が出ます。
原因はアレルギー性のものも多く、やはり抗体によって引き起こされます。

3-3.アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、主にアレルギーを原因とした皮膚炎です。
ハウスダストも原因になり得ますが、主に食物や遺伝的要因が強いのではないかといわれています。まだ原因を特定できていない症状でもあるのです。

ハウスダストによるアレルギー反応が悪影響を及ぼしていることは確かで、原因の1つとしてハウスダストを取り除く必要があります。

3-4.アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、抗体反応によって起こる症状です。
目のかゆみや異物感などがある、涙が出てしまうなど、不快な症状が続きます。両目ともに症状が現れるのが特徴です。

4、ハウスダストによるアレルギー疾患の対処法

診療所

ハウスダストによるアレルギーで発生するせきや鼻水、くしゃみ、肌荒れ、じんましんなどの症状はとてもつらいものです。
これらの症状が出た場合は、次のように対処することをおすすめします。

4-1.アレルギー性疾患になった場合は?

アレルギーによるさまざまな症状をアレルギー疾患といいます。
くしゃみや鼻水など、比較的軽い症状の場合は市販の抗アレルギー薬を飲んで様子を見るのもよいでしょう。

抗アレルギー薬は受容体拮抗薬といい、アレルギー症状を起こす受容体に薬の成分が化学的に付着し、症状を抑える作用があります。
成人で軽めの症状の場合は緩和されます。ただし、一時的に症状が軽快するだけで治るわけではない点に注意しましょう。また、眠くなるなどの副作用が出ることもあります。

アレルギー症状がひどいときや原因が分からないときは、必ず病院に行って診察を受けましょう。

4-2.子どもにアレルギー症状が出たときはどうする?

小さいお子さんにアレルギーの症状が出た場合は、すぐに病院で診察してもらってください。
免疫反応が未熟な子どもの場合は重症化する恐れがあるので、アレルギーの原因を早く特定する必要があります。ハウスダストだけでなく、食物アレルギーや免疫機能が原因の場合もあるため、慎重に対処すべきです。

特にアトピー性皮膚炎は、過半数が乳幼児期、90%が5歳までに発症するといわれています。早めの対処で治る可能性もあるので、お子さんのいる家庭では常に注意が必要です。

5、風邪とハウスダストアレルギーの違い

鼻水

ハウスダストによるアレルギー性鼻炎は、風邪と同じような症状が表れます。風邪とアレルギー性鼻炎では対処法が異なるので、両者の違いを紹介します。

5-1.発熱

風邪の場合、ウイルスや細菌に感染した身体は発熱して病原体を除去しようとします。
一方、アレルギーの場合はほとんど鼻水やくしゃみなどの防御機能だけが働き、発熱がないことが多いようです。ただし、アレルギー反応がひどいときは、熱や倦怠(けんたい)感が出ることもあります。

5-2.症状の期間

花粉症の場合、アレルゲンである花粉が飛んでいる1~2カ月間くらいは症状が続きます。
風邪の場合は適切な処置をしていれば1週間程度で回復するでしょう。
長引く鼻炎の症状はアレルギーの可能性があります。

5-3.鼻水の状態

アレルギー性鼻炎も風邪も、鼻水が出るのが特徴です。

アレルギーの場合は、サラサラした水のような鼻水が続きます。
風邪の場合は、最初は同じようにサラサラしていますが、しばらくすると黄色味を帯びたり、粘りが出たりします。
黄色味を帯びた粘りは、病原体を攻撃した白血球が含まれるからで、アレルギー性鼻炎では見られません。

アレルギーの症状は他にも多くあり、ハウスダスト、特にカビで肺炎を起こすこともあります。
いつもと違う症状があれば、すぐに医療機関で診察を受けましょう。

6、ハウスダストが発生しやすい場所とは?

部屋の中

ハウスダストは1年中発生します。ほこりなどの成分は乾燥した冬場に多くなり、室内を舞っているのです。
湿気を好むダニなどは梅雨から夏にかけて増え、花粉は種類によりますが、春先や秋口に飛散する傾向にあります。
すなわち、ハウスダスト対策は1年を通じて必要なのです。

家の中でハウスダストが多い場所を個別に紹介します。

6-1.洗面所、トイレ

洗面所は湿気が非常に多い場所です。
湿気が多い場所にカビはつきものですから、洗面所の空気中には高い確率でカビの胞子が漂っています。また、ほこりが特にたまりやすいのは狭く区切られた空間です。
トイレはその最たる場所で、掃除がしにくい便器の裏側などにほこりがたまる傾向があります。

6-2.廊下

廊下も他の部屋と区切られた空間なので、ハウスダストが多い傾向にあります。玄関から侵入した花粉やカビなどが室内を漂い続けて行き場を失い、床にたまることが考えられます。
家の中で最もハウスダストが多い場所といわれています。

6-3.バルコニー

屋外は、花粉やカビなどが大量に漂っています。
花粉やカビが風に吹かれてバルコニーの床にたまるため、廊下と同様にハウスダストが多い場所です。

7、ハウスダストを意識した掃除の仕方

掃除

ハウスダストは私たちの健康に大きな被害をもたらします。
ハウスダストの被害を最小限に食い止めるには、どうすればよいのでしょうか。今日からでもすぐにできる対策は、適切な掃除です。
毎日の掃除にハウスダストを意識した掃除方法を取り入れることで、ハウスダストを減らすことができるのです。

以下に、ハウスダストを意識した掃除方法を解説していきます。

7-1.掃除するときの注意点

ハウスダストを意識した掃除は、毎日行うのがベストです。
原因となる物質は毎日家の中に入り込んでいるので、家具などに付着してハウスダストが固定化されてしまう前に除去する必要があります。

掃除の際の注意点は、ハウスダストを吸い込まないように必ずマスクを着用してください。窓はすべて閉めて換気しないでください。換気しながら掃除をしたほうが効率的と思うかもしれませんが、空気の流れをつくることは禁物です。床に落ちているハウスダストが再び舞い上がって除去が難しくなります。

掃除をするタイミングは、家族が外出している時間帯など、なるべく室内の空気が動かないときを選びましょう。

7-2.掃除の仕方

基本は「高いところから掃除」です。家具や棚の上から始めて、テレビやローボード、床付近という順番です。
高いところの汚れが落ちても最後にきれいにできるので、この方法が最も効率的です。

ハウスダストを意識した掃除で一番大切なのは、ほこりを舞い上がらせないことです。ハウスダストを室内に拡散させてしまうと、掃除の効果もあまり上がりません。

ほこりがたまっている場所があれば、霧吹きなどで湿らせて拭き取るようにしましょう。
また、床を掃除する場合は、まずモップなどでほこりを取ってから掃除機をかけましょう。ほうきなどはほこりが舞うため、あまりおすすめできません。

7-3.重点的に掃除する場所

特にハウスダストがたまりやすい場所は、重点的に掃除する必要があります。
その代表格が布団です。布団にはハウスダストの原因であるダニが多く生息しているといわれます。布団のダニを除去する方法はさまざまですが、それぞれ一長一短があります。
布団のダニの除去法を以下に説明します。

天日干し

日光や通風による乾燥や殺菌効果はありますが、ダニをすべて除去するのは難しいといわれています。
ダニを死滅させるには65℃以上で熱するか、50℃以上で20分以上熱することが必要です。

布団乾燥機、コインランドリーの乾燥機

乾燥機で布団を熱することにより、ダニは死滅するといわれています。しかし、ダニの死骸や糞(ふん)はそのまま布団に残り、ハウスダストの原因になるのです。

掃除機

掃除機はダニの死骸や糞を除去するのに優れているため、布団乾燥機などで加熱した後に使用すると効果的です。
ただし、室内に飛び散ってしまっては意味がないので、必ず循環式の掃除機を使いましょう。

丸洗い

この方法が最も効果があるといわれています。コインランドリーなどで乾燥機にかけてダニを駆除した後、丸洗いして死骸や糞を取り除くと効果的です。

8、ハウスダストの予防法

予防マスク

ハウスダストの予防策は、今まで紹介した掃除方法以外に、以下の方法もあります。

  • 外出時にマスクを着用
  • 洋服を小まめに洗う
  • 帰宅時に外で花粉を払い落とす
  • ペットのこまめなトリミング

アレルギーを引き起こす原因は室内だけにあるわけではないので、外出時にマスクを着用すれば症状を抑えることができます。

アレルギーの大きな原因となる花粉の季節には、洋服を小まめに洗う、帰宅時に外で花粉を払い落として室内に持ち込まないなどの工夫により、ハウスダストを減らすことができます。

ペットを飼っている家庭では、抜け毛がハウスダストの原因となります。こまめにトリミングするなどの対策を実施しましょう。

そのほかにも、家具などで予防する方法があるので、以下に紹介します。

家具選びでハウスダストを予防

ほこりがたまりにくい環境、すなわち掃除しやすい環境をつくることがハウスダストの予防になります。
そこで推奨されるのが、背が低めの家具を使用することです。家具の上にも目が届くので、ほこりがたまればすぐに掃除できて、常に清潔を保てます。

家具ではありませんが、ほかに気になるのがカーペットやカーテンです。
床はフローリングに、カーテンは木製や金属製のブラインドに変えると効果的です。

しかし、インテリアの好みもあるので、布製が好きな人には防ダニ製品をおすすめします。ダニを寄せ付けない、増殖させない効果を保有する素材で作られており、防ダニ加工製品マークが表示されています。

防ダニ加工製品マーク
※引用元:インテリアファブリックス性能評価協議会

寝具にも使用されているので、ぜひ参考にしてください。

9、ハウスダストの対策グッズ

ハウスダスト対策の基本は掃除ですが、完全にハウスダストを除去できるわけではありません。さらにハウスダストを低減させるために、さまざまなグッズも発売されています。

9-1.アレルシャット 夜ぐっすり朝すっきりミスト

ミスト
※引用元:フマキラー

「アレルシャット 夜ぐっすり朝すっきりミスト」はフマキラーの製品です。
寝る前に寝具などにスプレーすると、花粉などのアレルゲンが舞い上がるのを防ぐ効果とアレル物質変性効果を発揮します。すっきりとした朝を迎えられる製品です。

9-2.スタイルフロア ララ

フロアモップ
※引用元:DUSKIN

「スタイルフロア ララ」は掃除のダスキンが取り扱うレンタルフロアモップです。
汚れに気づいたとき、すぐに使える手軽さと、軽く拭くだけでハウスダストが拭き取れる機能性が便利な製品です。

10、ハウスダストに対処する家電

ハウスダストを予防するのはグッズだけではありません。ハウスダスト除去の基本である掃除の補助にもなる家電製品があれば、効果は一層上がります。

10-1.空気清浄機

空気洗浄機
※引用元:SHARP

すでに使用している家庭も多いと思います。
空気清浄機は、掃除のときもぜひ使用してください。先述の通り、ハウスダストを意識した掃除では換気をしないため、空気清浄機を運転していれば部屋の空気もあまり動かず、掃除中に舞ったほこりを吸着してくれます。

10-2.掃除機

掃除機
※引用元:Panasonic

掃除機はどこの家庭にもあると思いますが、循環式のものをおすすめします。排気式の掃除機はフィルターが付いているとはいえ、吸引したハウスダストを再び放出してしまいます。
循環式であれば、一度吸引したハウスダストを放出することはありません。

10-3.布団乾燥機

布団乾燥機
※引用元:Panasonic

ダニ対策には必須の家電製品といえます。
ダニは50℃の温度で20分以上加熱しないと駆除できません。布団乾燥機はその条件を満たしています。
布団にまんべんなく熱が行き渡るように注意して使い、乾燥後は掃除機をかけましょう。ダニの死骸などを除去できます。

11、まとめ

ハウスダストはアレルギーの原因となり、健康に悪影響を与えます。完全になくすことは難しいですが、大切な家族を苦しめないためにも、なるべく減らしたいものです。

ハウスダストによるアレルギーの症状は、アレルギーの原因となる物質を取り除くことで収まります。ハウスダストが原因と分かった場合は、家の中を清掃したりハウスダストの予防策を施し、毎日を快適に過ごせるようにしましょう。

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