意外と知らない? 除雪の方法をタイプ別に紹介!

12月に入ったころになると心配されるのが雪です。2016年の11月には都心でも雪が降り、ニュースになりましたよね。

雪国の生活に比べれば、少しだけ積もる雪はたいしたことがないかもしれませんが、怪我や事故など、思わぬアクシデントにつながる可能性は十分あります。溶けてすぐになくなる雪は別としても数センチでも積もっていれば除雪することをおすすめします。

しかし、大切なのは積雪量によって、最適な除雪のポイントをおさえておくこと。雪が積もってから慌てないためにも、いざというときに備えましょう!

軽く積もった場合

1cmくらいの積雪であれば、掃きそうじ用のホウキなどでも簡単に払うことができます。気温が上がって溶けてしまう前に、払ってしまうのがよいでしょう。

一方、積もった雪を放置しておけば、溶けてなくなるからわざわざ払う必要はない、と考える方もいるかもしれません。でも、溶けた雪は気温が下がると、凍る可能性があります。路面が凍結し、転倒の原因になるので1cmでも積もった雪は払いましょう。

通路や道路、階段などに積もった雪は除雪するのが基本です。上記したように、路面の凍結につながり歩行者の転倒のみならず、自転車、車のタイヤもスリップする可能性があります。しかも、凍った路面は通常の路面と見分けがつきにくいのでなおさら危険なのです。

くるぶし以上に積もった場合

くるぶし以上の高さに積もった雪は、こまめに除雪することがポイントになります。というのも、雪は積もるとそれだけ除雪も大変になり、重さが増すので移動させるのも一苦労。除雪作業中に腰を痛めてしまうケースもあるんですよ。

あまりに大量であれば、雪を持ち上げて移動させるのではなく、脇に寄せましょう。

数センチ積もった雪を除雪するには、スコップやシャベルが必要になります。ちなみに、金属のシャベルは、固く凍った雪を崩すにはいいのですが、コンクリートを傷つける可能性もあるので気を付けましょう。

また、車のカーポートの屋根などに積もった雪を放置しておくと、屋根が破損する可能性があります。カーポートの屋根はプラスチックでできていることが多く、材質、設計ともに、雪を想定して作られていないケースがあるので、耐性はあまりありません。

カーポートの屋根が破損した結果、車にも被害が及ぶ可能性が十分にあるので、こまめに雪を下ろすことが大切になります。

除雪を業者に頼む

数メートルも積もるような雪国の場合、除雪は業者に頼んだ方がよいことも多々あります。

特に屋根の雪下ろしは危険が伴います。屋根の形状、材質によって、素人が雪下ろしをするのが困難な場合もありますので、無理をせず業者に依頼するのがベター。家屋の耐性や築年数によっては、雪の重さで倒壊する可能性もあり、随時、雪を下ろすことが重要です。

ただし、気を付けたいのは業者選びです。雪が一気に降って積もると、業者への申し込みも殺到します。すぐに受け付けてくれるところに慌てて依頼してしまいがちですが、中には悪質な業者も存在します。

法外な値段や、器物破損への補償対応を前もって確認しないなど、後々トラブルになる場合もあります。このような事態を避けるために、業者の情報収集をしっかり行うようにしましょう。

また仮に自力で行う場合は、ヘルメットや命綱の装着、足場の確保、また、雪を下ろす場所の確認が必須です。また、下ろした雪に転落すると、けがや窒息の可能性のほか、周囲の状況や天候によっては助けが呼べず、最悪の場合は凍死の危険もあります。万が一に備え、家族や周囲に一声かけてから作業を開始しましょう。

備えをしっかりとして、けがには注意を

積雪に備える方が徐々に増えている一方、実際に雪が積もってから大慌てになる方も多いでしょう。雪国の家庭ですら、毎年のことなのに、完璧な対策はなかなかできないのが現状です。

雪は予想がつかないことも多いですが、対策をしっかりとして、被害を少しでも減らすようにしましょう。除雪作業をする際は寒さ対策、転倒防止対策、周囲への確認などを怠らず、安全に行うことが第一です。

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