最新設備のある暮らしが快適な理由

劣化が一番早いのは設備です

家の中を見回して、そろそろリフォームのタイミングかな?と感じたとき。
まず目をつけるべきポイントのひとつが設備機器です。
キッチン、トイレ、浴室などの機器は毎日の使用で消耗しやすい部分。
加えて優れた機能を持つ新製品が次々と登場するので社会的劣化も早いのです。
設備機器をリニューアルすると、効果の実感はとても大きいものです。
ご家族でその便利さに思わず盛り上がるなんてことも。

機器の故障や破損など早急な修理が必要な場合もあるでしょう。
そんなとき「とりあえず今と同等のものに替えればいいか」と考えるかも知れませんね。
ですが、まずは最新の製品がどのように進化しているのかを知っておきましょう。
最新型は単に便利なだけではありません。
節水機能や掃除のしやすさなど、省資源の面でも進化しています。

トイレは進化し続ける!

高機能な住宅設備といって真っ先に思いつくのはトイレです。
日本のトイレのパフォーマンスの高さに驚く海外の方も多いですよね。
ウォッシュレットと暖房便座はその象徴的機能でしょう。
自動洗浄やフタのオート開閉なども登場時は「高機能すぎる…」と話題になりました。

最新のトイレはそれだけではありません。
もっとも力を入れているのは、トイレをきれいに保ちやすくする機能です。

まず、自動でトイレ掃除をしてくれます。
どういうことかというと、使用後の便器内に自動で除菌水を吹きかけてくれます。
さらに長時間使用されなかった場合も一定時間おきに霧状の水が吹きかけられます。
そして使用前にフタを開けた時も霧が吹かれ、便器内側への汚れの付着を防ぐのです。
このかなり徹底した掃除っぷりで、日頃のトイレ掃除は格段に楽になります。

人の手で掃除をする際もラクに作業できるよう配慮があります。
もっとも手の届きにくいフチの形状がなるべく入り組まないよう工夫されています。
そして表面が平滑で汚れのつきにくい陶器素材が開発されています。

臭いに関しても万全です。
使用後に便器内の臭気を吸い込むオート脱臭機能は少し前からありました。
これはトイレ入室を検知した時から脱臭を始めるまでに進化しています。
さらにトイレ室内の空気を取り込み除菌水フィルターで脱臭する新機能が現れました。
これは便器に簡単な空気清浄機がついているようなもので、かなりのインパクトです。

そして何といっても見逃せないのが節水機能。
1980~2000年頃までの一般的な便器は一度の洗浄に約13Lの水を使用します。
これが2001年以降は、8L、6Lとどんどん少なくなってきました。
そして2015年はついに最小の場合で3.8Lでの洗浄を可能にしています。
(いずれも「大」の場合の数値です。)

これがどのくらいすごいのか?というと…
13Lタイプと3.8Lタイプでは、年間の水消費量の差がおよそ浴槽230杯ほど違います。
古い便器では知らず知らずのうちにこれだけ多くの水を使っていることになります。
言ってみれば、1年間1日にお風呂を1回余分に沸かしているようなものです。

この節水機能に加え、先述した自動掃除機能も節水に効果を発揮しそうです。
日頃の掃除の手間が減れば、掃除に使用する水も減りますからね。
(参考サイト:TOTO

最新キッチンが作業効率を高めます

キッチンの進化も負けていません。
今どきのシステムキッチンはまず収納の使い勝手が違います。
高すぎて届きにくい吊戸棚には手元まで昇降させられる機能が。
中腰で使っていた引き出しには立ったまま物を取り出せるポケットがついたものがあります。
姿勢の変化が小さくなれば作業効率が上がります。
そして無理な姿勢による疲れや事故を防げることもうれしい効果です。

また、シンクも大きなポイントです。
掃除がおっくうな排水口の形状は、シンプルに、洗いやすく進化しています。
シンク底板に排水口へ向かって傾斜がついていて、汚れが流れやすい工夫も。
臭いの素であるシンクの汚れが極力たまりにくいようになっています。

掃除が面倒な個所といえばもうひとつ、換気扇のフードフィルター。
新しいフィルターはデコボコや溝がなくフラットな形状で、非常に拭きやすいものです。
フィルターの油汚れは臭いの素となるだけでなく、換気扇の運転効率に響くことも。
いつでも手軽に掃除できることの効果は思った以上に大きいですよ。

浴槽は温かく・清潔に・省資源

最後に、ユニットバスについて紹介します。
浴槽の進化のポイントは、保温性能、掃除のしやすさ、節水性です。

浴槽の断熱性能が上がり、お湯の温度が下がりにくくなっています。
これには保温や沸かし直しにかかるエネルギーを抑えてくれる効果が。
そしてキッチン同様、排水口の形状は掃除がしやすいものになっています。
床も水が流れやすい形状なので、滑らない・冷たくない・汚れにくいといいことばかり。
極めつけは浴槽の形。
お湯につかるのをジャマせず、かつお湯の量が少なくて済むような形状になっています。
家庭の水使用量の大半はトイレとお風呂によるものですから、節水効果は見逃せません。

最新設備で快適に

記事で紹介したような設備の進化はご存知でしたか?
ご紹介した中でこれは気になる!という項目があれば、製品を調べてみてはいかがでしょう。
近頃はネットで製品のWEBカタログを見ることもできますから、便利ですよ。

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