自宅にツバメの巣を見つけたとき、
- 撤去したいけど、撤去したら法律違反になるのかな?
- どんな方法で撤去したらいいかな?
- 業者に撤去を頼んだらお金はいくらかかるかな?
このような疑問が浮かんでくる人もいますよね。
当コラムを読めば、ツバメの巣の撤去が法律違反になる場合とならない場合、違反にならない撤去方法、鳥の巣撤去を業者に依頼したときの相場などがわかります。
今後巣を作られないための対策も紹介しますので、自宅のツバメ対策にぜひお役立てください。
目次
法律に違反せずツバメの巣を撤去するには産卵前・巣立ち後の撤去を!
法律に違反せずにツバメの巣を撤去するには、産卵前、またはヒナの巣立ち後に巣を撤去しましょう。
卵があったりヒナがいたりするツバメの巣を撤去することは、鳥獣保護法違反です。
100万円以下の罰金、または1年以下の懲役を科される恐れがあります。
ツバメ以外の鳥の巣も同じです。
一方で、卵がなくヒナもいない空っぽの巣であれば、撤去しても法律違反にはなりません。
ツバメの巣の状態をよく確認し、卵がなくヒナもいなければ、撤去しても大丈夫です。
逆に、巣に卵があったりヒナがいたりした場合は、ヒナの巣立ちを待って撤去しましょう。
巣立ちまでの期間は、産卵から数えて40日前後です。
どうしても巣立ちまで待てない場合は、自治体に相談しましょう。
場合によっては、「鳥獣の捕獲等許可申請」を出し、卵があったりヒナがいたりする巣の撤去を許可してもらえる可能性もあります。
ツバメの巣の基礎知識!ツバメ対策や巣立ちを待つ期間の過ごし方の参考に
今後ツバメに巣を作られないようにしたり、巣が撤去できる状態になる(ヒナが巣立ちする)までの期間をトラブルなく過ごしたりするのに、ツバメの巣の基礎知識が役立ちます。
以下4点を解説するので、参考にしてください。
- ツバメが巣を作る時期
- ツバメが巣を作る場所
- ツバメの子育て期間
- ツバメの子育て期間中の注意
ツバメが巣を作る時期
ツバメの巣作りの時期は、3月の終わりから6月の終わりにかけてです。
ツバメに巣を作られたくない場合は、この期間に警戒が必要です。
ツバメが巣を作る場所
ツバメは、雨をしのげて風通しのよい、人の出入りがある場所に好んで巣を作ります。
例としては、民家や商店の軒先、屋内型の駐車場の天井などです。
ツバメに巣を作られたくない場合は、こういった場所にとくに注意を払いましょう。
ツバメの子育て期間
先述した通り、ツバメの子育て期間は産卵から数えて40日前後です。
巣立ちまでのステップとそれぞれの期間は以下になります。
- 親鳥が卵を産み終えるのに4~6日(1日1個ずつ、計4~6個産みます)
- 抱卵(卵を温めること)が14日前後
- 卵がかえってから巣立ちまでが20日前後
自宅にある巣が上記のステップのどの段階かによって、巣立ちまでかかる期間が変わってきます。
ツバメの子育て期間中の注意
ヒナが巣立ちするまでの、ツバメの子育て期間中は、次の3点に注意しましょう。
フン被害に注意する
ツバメのフン対策として、底に新聞紙を敷いたダンボール箱を巣の下に設置し、新聞紙を定期的に取り換えるとよいでしょう。
ツバメのヒナのフンが巣の下に落ちるので、何もしないでいると、巣の下がフンで汚れます。
抱卵中の期間は親鳥の警戒心がとくに強いので、ヒナが生まれた後にダンボール箱を設置するのが望ましいです。
カラスや蛇に注意する
ツバメのヒナを狙って、巣にカラスや蛇が近づいてくることがあります。
ツバメの子育て期間中は、巣周辺を通るとき、近くに危険な動物がいないか警戒した方がよいでしょう。
落ちたヒナには近づかない
ヒナが地面などに落ちているのを見かけても、近寄らないようにしましょう。
ヒナが落ちているときは、多くの場合近くに親鳥がいます。
人間がヒナの近くにいると、親鳥がヒナのそばへ行くことができません。落ちたヒナを見かけたら、近づかないのが基本です。
ツバメの巣の撤去の手順と注意点
ツバメの巣の撤去の手順と、注意点を解説します。
ツバメの巣の撤去の手順
自分でツバメの巣を撤去するのに必要な道具と方法は、以下の通りです。
ツバメの巣の撤去で必要な道具
- ゴーグル
- マスク
- 軍手
- ビニール袋
- ダニ駆除スプレー
- アルコールスプレー
- ヘラ
作業するときの服装は、長袖長ズボンが望ましいです。
鳥の巣はダニや病原菌が潜んでいる恐れがあるので、それらができるだけ皮膚に触れないよう、肌の露出を少なくしましょう。
また、1人ではなく2人で作業するのが望ましいです。ツバメの巣は壁に張り付いているので、壁から巣を削り落とす役と、落ちてくる巣をビニール袋で受け止める役に分かれると作業しやすいです。
ツバメの巣の撤去手順
- 1.ゴーグル、マスク、軍手を着用する
- 2.ツバメの巣とその周辺に、ダニ駆除スプレーをまんべんなく吹きかける
- 3.ツバメの巣とその周辺に、アルコールスプレーをまんべんなく吹きかける
- 4.1人がツバメの巣をヘラで削り落とし、もう1人がビニール袋にツバメの巣を受け止める
- 5.ツバメの巣があった場所とその周辺に、アルコールスプレーをまんべんなく吹きかける
ビニール袋に回収したツバメの巣は、燃えるゴミとして処分します。
ツバメの巣の撤去の注意点
ツバメの巣を撤去するときには、病原菌やダニに注意しましょう。
軍手や長袖長ズボンで肌の露出を抑えて作業すること、ダニ駆除スプレーやアルコールスプレーをしっかり吹きかけることなどを徹底してください。
ツバメなど鳥類の巣には、人間に害をなすことのあるダニや微生物が潜んでいる恐れがあります。
例としては、トリサシダニやトキソプラズマなどがあります。
トリサシダニは、主に鳥類に寄生するダニです。鳥の巣からはい出して人間の体にとりつき血を吸うことがあり、トリサシダニに血を吸われると、激しいかゆみが生じます。
トキソプラズマは、トキソプラズマ症を引き起こすことのある原虫(微生物の一種)です。
トキソプラズマが体内に入っても発症はまれですが、もし発症すると、発熱や目のかすみなどの症状が出ます。
妊婦が感染するとお腹の中の子どもが障害を負う危険があるため、妊婦は気を付けるよう注意が呼びかけられています。
参考:東京都ペストコントロール協会 屋内のダニ
MSDマニュアル家庭版 トキソプラズマ症
ツバメの巣をプロに撤去してもらった方がよい場合
次のいずれかに当てはまる場合には、自分で撤去しようと頑張らず、プロに撤去を依頼するのがおすすめです。
手を伸ばして届かない高所に巣がある場合
手が届かない巣を撤去するのに、多くの人は「脚立を使おう」と考えるでしょう。
しかし脚立は、思っているよりも危ないものです。
製品評価技術基盤機構(NITE)によれば、2011年3月から2016年3月までの間に、脚立やはしごから落ちて転倒する事故が全国で208件発生したそうです。
この件数は、あくまでNITEが把握している件数なので、実際はもっと多くの転落事故が起きている可能性が高いでしょう。
脚立からの転落は、重傷を負ったり命を落としたりすることもあります。
手が届かない高所の巣は、高所作業のノウハウがあるプロに任せるのが安心です。
※参考
日本経済新聞 はしごや脚立から落ちる事故、5年で事故208件
JIJI.COM 年末掃除中の転落注意 12月は搬送者2~3倍―脚立やはしご「控えて」・消費者庁
ダニや微生物が心配な場合
巣にいるダニや微生物による感染症が心配な場合も、業者に撤去してもらうとよいでしょう。
とくに、同居している家族に妊婦や高齢者、何らかの理由で免疫力が低い人がいる場合におすすめです。
それほど高い確率ではありませんが、巣の撤去作業をした人を通じて家族が感染する恐れもあります。
妊婦はトキソプラズマ症に注意した方がよいとされていることや、高齢者など免疫力が低い人は感染症が発症しやすかったり重篤化しやすかったりすることを考えると、念のため撤去作業は外部の人間に頼んだ方がよいかもしれません。
業者の鳥の巣撤去の相場は1~2万円
鳥の巣撤去の相場は、1~2万円ほどです。
加えて、数千円の出張料がかかることが多いです。
ただし、ツバメの巣が脚立やはしごでは届かない位置にあり、高所作業車などが必要な場合は費用が高くなります。
巣を作られないための対策
ツバメの巣を撤去した後、また巣を作られることのないように対策をしたい人もいますよね。
巣を作られないためには、ツバメの巣作り期間(3月の終わりから6月の終わりにかけて)に対策を講じましょう。
対策方法として、以下の4つがあります。
- 防鳥ネットを張る
- 壁につるつるしたものを貼る
- 突起の上をふさぐ
- ツバメの天敵を模したものを置く
それぞれの方法の具体的なやり方を以下に解説します。
防鳥ネットを張る
防鳥ネットとは、鳥の侵入を防ぐためのネットのことです。
ベランダであれば、ベランダにツバメが入ってこられないように防鳥ネットを張ることで対策できます。
ネットの目合い(1つの網目の幅)は2cm未満にしましょう。目合いが2㎝以上だと、ツバメがネットを通り抜けてベランダに入ってくる恐れがあります。
壁につるつるしたものを貼る
ツバメが巣を作りやすい場所(軒先など)の壁がザラザラしている場合は、ビニール製のシートやガムテープなど、表面がつるつるしたものを壁面に貼りましょう。
ツバメは、ざらざらとした壁面に巣を作ることが多いです。木やモルタルなどのざらざらした壁面は、巣材がくっつきやすく、巣をしっかり固定しやすいためです。
ざらざらした壁面をつるつるしたもので覆うことで、ツバメが巣を作りにくい環境を作ることができます。
突起の上をふさぐ
壁の突起部分の上のスペースをふさぐことで、ツバメに巣を作られる可能性を下げることができます。
下の写真の、赤い丸で囲んだ部分のような場所です。
壁がざらざらしていなくても、巣を下から支える土台として突起を使うことで、ツバメは安定した巣を作ることができます。
突起部分の上をふさぐには、「防鳥スパイク(鳥が居座れないように置く、剣山型の防鳥グッズ)を突起部分の上に置く」などの方法があります。
ツバメの天敵を模したものを置く
ツバメの天敵である蛇やカラスを模したおもちゃを置くことで、ツバメが寄ってこなくなることがあります。
「天敵がいる!」とツバメに警戒させることが大事なので、できるだけリアルな作りのものを、目立つように置くのがよいでしょう。
置いたおもちゃの位置を定期的に変更することで、おもちゃだとばれにくくなります。
まとめ
ツバメの巣の撤去は、次のことが重要です。
- 法律に違反せず撤去するために、撤去のタイミングは産卵前か巣立ち後にすること
- ダニや微生物による害を防ぐため、撤去作業には万全の装備で慎重に臨むこと
- 手が届かない高所の巣を自力で撤去しようとしないこと
業者にツバメなど鳥の巣の撤去を依頼した場合、1~2万円の作業費と数千円の出張料がかかります。
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