ツバメの巣の撤去方法と注意点!プロに依頼した場合の相場は?

自宅にツバメが巣を作っていることが判明したとき、考えることは人それぞれでしょう。

  • とりあえず子育てを見守って、ツバメのヒナが無事巣立ったら、巣の撤去を検討しよう
  • 見守りたい気持ちもあるけど、糞で家周りを汚されるのは嫌だなあ

どちらにせよ、巣はいずれ撤去した方がよいものです。巣がある状態では家の見た目がよくないですし、衛生面でも問題があります。

このコラムでは、ツバメの巣の基礎知識のほか、ツバメの巣があることのメリットとデメリット、巣の撤去の注意点や費用を解説します。

自宅に作られたツバメの巣の撤去に、ぜひお役立てください。

ツバメの巣についての基礎知識

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ツバメが巣を作る時期

ツバメが巣を作るのは、3月の終わりから6月の終わりにかけてです。

ツバメが巣を作る場所

ツバメは、雨をしのげて風通しのよい、人の出入りがある場所に好んで巣を作ります。
具体的には、民家や商店の軒先、屋内型の駐車場の天井などです。

ツバメの子育ての期間

ツバメの子育て期間は40日前後です。

卵を産み終えるのに3~7日、抱卵(卵を温めること)が14日前後、卵がかえってから巣立ちまでが20日前後になります。

落ちたヒナには近づかないのが基本

ヒナが地面に落ちているのを見かけても、近寄らないようにしましょう。

地面にヒナが落ちているときは、多くの場合近くに親鳥がいます。
人間がヒナの近くにいると、親鳥がヒナのそばへ行くことができません。落ちたヒナを見かけたら近づかないようにするのが基本です。

ツバメの巣のメリットとデメリット

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メリット

自宅にツバメの巣が作られることには、次のようなメリットがあります。

  • 縁起が良い
  • ヒナの成長を楽しめる

農作物の害になる虫を食べてくれることから、ツバメは益鳥として親しまれてきました。
自宅にツバメが巣を作ることは縁起が良く、商売繁盛や無病息災のご利益があるといわれています。

また、ツバメのヒナの成長を身近で楽しむこともできます。

デメリット

自宅にツバメの巣が作られることには、次のような問題点があります。

  • 巣の周囲が糞で汚れる
  • ツバメのヒナを狙ってカラスや蛇が寄ってくる恐れがある
  • ツバメの鳴き声がストレスになる恐れがある

家周りが鳥の糞で汚れるのは、誰でも嫌ですよね。とくに玄関回りなど日常的に使う箇所が汚れるのは困ります。

場合によっては、ヒナや卵をねらってカラスや蛇が寄ってきたり、親鳥やヒナが頻繁に鳴いてストレスになったりすることもあります。

また、ヒナの巣立ち後も巣を放置していると、ダニ被害が発生する恐れがあることに注意です。

ツバメを含め、ほとんどの野鳥の体にはダニが付いており、巣にもダニが潜んでいます。
ヒナが巣立って巣が空になると、宿主を失ったダニが巣の外にはい出し、人間に取り付いて吸血することがあるのです。

ツバメの巣の撤去の方法と注意点

ツバメの巣の撤去の方法と、注意点を解説します。

ツバメの巣の撤去方法

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自分でツバメの巣を撤去するのに必要な道具と方法は、以下の通りです。

ツバメの巣の撤去で必要な道具

  • ゴーグル
  • マスク
  • 軍手
  • ビニール袋
  • ダニ駆除スプレー
  • アルコールスプレー
  • ヘラ

作業するときの服装は、長袖長ズボンが望ましいです。
鳥の巣はダニや病原菌が潜んでいる恐れがあるので、それらができるだけ皮膚に触れないよう、肌の露出を少なくしましょう。

また、1人ではなく2人で作業するのが望ましいです。ツバメの巣は壁に張り付いているので、壁から巣を削り落とす役と、落ちてくる巣をビニール袋で受け止める役に分かれると作業しやすいです。

ツバメの巣の撤去手順

1.ゴーグル、マスク、軍手を着用する
2.ツバメの巣とその周辺に、ダニ駆除スプレーをまんべんなく吹きかける
3.ツバメの巣とその周辺に、アルコールスプレーをまんべんなく吹きかける
4.1人がツバメの巣をヘラで削り落とし、もう1人がビニール袋にツバメの巣を受け止める
5.ツバメの巣があった場所とその周辺に、アルコールスプレーをまんべんなく吹きかける

ビニール袋に回収したツバメの巣は、燃えるゴミとして処分します。


ツバメの巣の撤去の注意点

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ツバメの巣を撤去する際の注意点は、以下の2点です。

卵・ヒナのいる巣を撤去するのは法律違反

卵があったりヒナがいたりする巣を撤去することは、鳥獣保護法違反です。
違反した場合には、100万円以下の罰金、または1年以下の懲役を課される可能性があります。

巣に卵があったりヒナがいたりする場合は、巣立ちまで待って撤去しましょう。

糞が気になる場合は、底に新聞紙を敷いたダンボール箱を巣の下に設置し、新聞紙を定期的に取り換えるとよいでしょう。

巣作り中と抱卵中の期間は親鳥の警戒心がとくに強いので、ヒナが生まれた後にダンボール箱を設置するのが望ましいです。

※参考
鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律

病原菌やダニに注意

ツバメなど鳥類の巣には、人間に害をなすことのあるダニや微生物が潜んでいる恐れがあります。
例としては、トリサシダニやトキソプラズマなどがあります。

トリサシダニは、主に鳥類に寄生するダニです。鳥の巣からはい出して人間の体にとりつき血を吸うことがあり、トリサシダニに血を吸われると、激しいかゆみが生じます。

トキソプラズマは、トキソプラズマ症を引き起こすことのある原虫(微生物の一種)です。
トキソプラズマが体内に入ったとしても発症はまれですが、もし発症すると、発熱や目のかすみなどの症状が出ます。
妊婦が感染するとお腹の中の子どもが障害を負う危険があるため、妊婦は気を付けるよう注意が呼びかけられています。

上記のようなダニや微生物の被害を防ぐため、軍手や長袖長ズボンで肌の露出を抑えて作業することや、ダニ駆除スプレーやアルコールスプレーをしっかり吹きかけることを徹底しましょう。

※参考
東京都ペストコントロール協会 屋内のダニ
MSDマニュアル家庭版 トキソプラズマ症

ツバメの巣をプロに撤去してもらった方がよい場合

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次のいずれかに当てはまる場合には、自分で撤去しようと頑張らず、プロに撤去を依頼するのがおすすめです。

手を伸ばして届かない高所に巣がある場合

手が届かない巣を撤去するのに、多くの人は「脚立を使おう」と考えるでしょう。
しかし脚立は、思っているよりも危ないものです。

製品評価技術基盤機構(NITE)によれば、2011年3月から2016年3月までの間に、脚立やはしごから落ちて転倒する事故が全国で208件発生したそうです。

この件数は、あくまでNITEが把握している件数なので、実際はもっと多くの転落事故が起きている可能性が高いでしょう。

脚立からの転落は、重傷を負ったり命を落としたりすることもあります。

手が届かない高所の巣は、高所作業のノウハウがあるプロに任せるのが安心です。

※参考
日本経済新聞 はしごや脚立から落ちる事故、5年で事故208件
JIJI.COM 年末掃除中の転落注意 12月は搬送者2~3倍―脚立やはしご「控えて」・消費者庁

ダニや微生物が心配な場合

巣にいるダニや微生物による感染症が心配な場合も、業者に撤去してもらうとよいでしょう。
とくに、同居している家族に妊婦や高齢者、何らかの理由で免疫力が低い人がいる場合におすすめです。

それほど高い確率ではありませんが、巣の撤去作業をした人を通じて家族が感染する恐れもあります。

妊婦はトキソプラズマ症に注意した方がよいとされていることや、高齢者など免疫力が低い人は感染症が発症しやすかったり重篤化しやすかったりすることを考えると、念のため撤去作業は外部の人間に頼んだ方がよいかもしれません。

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業者の鳥の巣撤去の相場

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鳥の巣撤去の相場は、1~2万円ほどです。
加えて、数千円の出張料がかかることが多いです。

ただし、ツバメの巣が脚立やはしごでは届かない位置にあり、高所作業車などが必要な場合は費用が高くなります。

巣を作られないための対策

ベランダや玄関先など、ツバメの糞で汚れるととくに困る場所には巣を作られたくないですよね。

巣を作られないためには、ツバメの巣作り期間(3月の終わりから6月の終わりにかけての期間)に対策を講じることが必要です。

具体的な方法としては、以下が挙げられます。

ネットを張る

ベランダであれば、ベランダにツバメが入ってこられないようにネットを張ることで対策できます。

ネットの目合い(1つの網目の幅)は2㎝未満にしましょう。目合いが2㎝以上だと、ツバメがネットを通り抜けてベランダに入ってくる恐れがあります。

壁につるつるしたものを貼る

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ツバメは、ざらざらとした壁面に巣を作ることが多いです。木やモルタルなどのざらざらした壁面は、巣材がくっつきやすく、巣をしっかり固定しやすいためです。

ビニール製のシートやガムテープなど、表面がつるつるしたものを壁面に貼ることで、ツバメが巣を作りにくい環境にすることができます。

突起の上をふさぐ

ざらざらした壁面のほかに、ツバメが巣を作る場所として、「壁の突起部分の上」があります。
下の写真の、赤い丸で囲んだ部分のような場所です。

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壁があまりざらざらしていなくても、巣を下から支える土台として突起を使うことで、ツバメは安定した巣を作ることができます。

突起の上に巣を作られないためには、突起の上のスペースをふさぐことが必要です。
方法としては、次のようなものがあります。

  • 防鳥スパイク(鳥が居座れないように置く、剣山型の防鳥グッズ)を突起の上に設置する
  • 突起の上部の空間を、ツバメが止まれない表面がつるつるしたもので埋める

ツバメの天敵を模したものを置く

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ツバメの天敵は、蛇やカラス、猛禽類などです。
これらを模したおもちゃなどを置くことで、ツバメが寄ってこなくなることがあります。

「天敵がいる!」とツバメに警戒させることが大事なので、できるだけリアルな作りのものがよいでしょう。

置いたおもちゃの位置を定期的に変更することで、おもちゃだとばれにくくなります。

まとめ

ツバメの巣の撤去は、次のことが重要になります。

  • 卵があったり、ヒナがいたりする巣は撤去しないこと
  • ダニや微生物による害を防ぐため、万全の装備で慎重に臨むこと
  • 手が届かない高所の巣を自力で撤去しようとしないこと

巣立ち前で巣を撤去できない間は、底に新聞紙を敷いたダンボール箱を巣の下に設置し、新聞紙を定期的に取り換えることをおすすめします。
親鳥の警戒心がとくに強い巣作り中と抱卵中の期間は避け、ヒナが生まれた後にダンボール箱を設置するのが望ましいです。

業者にツバメなど鳥の巣の撤去を依頼した場合、1~2万円の作業費と数千円の出張料かかる傾向にあります。

イエコマの鳥の巣撤去は、イエコマを初めてご利用する方に限り、1カ所あたり5,720円(税込)です。

※2カ所目以降は、825円/カ所になります。
1カ所の巣の撤去は5,720円。
2か所の巣の撤去は5,720円+825円で6,545円。
3か所の巣の撤去は5,720円+(825円×2)円で7,370円です。

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